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コロタイプギャラリー秋季企画展(前期)「コロタイプで観る関西名刹の仏像」のお知らせ

Posted by takumi suzuki on 25.2018 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
《ジャポニスム2018》参加記念。 来月パリでコロタイプ展示行います!
会期:2018 年10 月 17 日(水)- 10月 30日(火) @便利堂コロタイプギャラリー
時間:13:00-17:00 ※土日開廊

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 こんにちは!コロタイプギャラリーを運営する溝縁です。
秋の高い空を眺め過ごしやすい日々を楽しむ毎日、皆様いかがお過ごしでしょうか。そんな中、コロタイプギャラリーでは10月17日(水)から秋の企画展がはじまりました。今期はなんと、二本立てです!

 今回の展示は、便利堂の《ジャポニスム2018》参加記念として企画しました。日仏友好160年にあたる2018年、日本とフランスの両国が連携し、芸術の都フランス・パリを中心に“世界にまだ知られていない日本文化の魅力”を紹介する大規模な複合型文化芸術イベント《ジャポニスム2018:響き合う魂》が開催されています。
公式ホームページ

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パリ日本文化会館HPより: 現在、パリ日本文化会館では「縄文展」が開催中です。

 パリ 内外の100近くの 会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8ヶ月間にわたって紹介されています。 古くは日本文化の原点とも言うべき縄文から伊藤若冲、琳派、そして最新のメディア・アート、アニメ、マンガまでを紹介する「展示」や、歌舞伎から現代演劇まで、日本文化の多様性に富んだ魅力を紹介する「舞台公演」、さらに「映画」、食や祭りなど日本人の日常生活に根ざした文化等をテーマとする「生活文化 他」の4つのカテゴリーで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前に、日本各地の魅力をパリに向け、またパリを通して世界に向けて発信されてます。

 《ジャポニスム2018》では、これらの公式企画に加え「ジャポニスム2018参加企画」の枠組みが用意されており、これは、《ジャポニスム2018》の趣旨に賛同するフランスで企画・実施される日本関連の催しを「参加企画」に認定することで、《ジャポニスム2018》を盛り上げ、日本文化を発信するためのプログラムです。

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パリ日本文化会館HPより: 便利堂のコロタイプ展の告知ページです。

 便利堂では、このジャポニスム2018公認の参加企画として、パリ日本文化会館様との共催で『コロタイプによる琳派の美』 L'art du collotype と題した展示を来月13日~12月1日まで行います。展示の詳細につきましては、また追ってご紹介できればと思っています。⇒パリ日本文化会館展覧会情報

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ジャポニスム2018公式HPより: 「古都奈良の祈り」展

 さて、さっそく本題のコロタイプギャラリー展示の見どころをご紹介いたします。この《ジャポニスム2018》公式企画として、ギメ東洋美術館では「古都奈良の祈り」展 2019年1月23日(水)~ 3月18日(月)と「明治」展 2018年10月17日(水)~ 2019年1月14日(月)が開催されます。コロタイプギャラリーでは、《ジャポニスム2018》参加記念としてこの二つの展覧会に連動した企画をいたしました。前期は『コロタイプで観る関西名刹の仏像 −戦前から紡がれるコロタイプ工房の軌跡』というタイトルのもと、六体の仏像写真を展示、後期は『コロタイプで観る明治期の日本―ギメ東洋美術館写真コレクションより』を展示いたします。

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コロタイププリント(観心寺 国宝 如意輪観音菩薩坐像)

 前期の本展では、便利堂が戦前に撮影したガラス乾板を元に制作し保管されていた貴重な大型の仏像コロタイププリントを、モダンな表具に仕立てて展示しています。あしらった布や独特の表装は、今回お願いした立入好和堂の村山さんに色々なアイディアをいただき実現しました。それぞれの仏様に似合うサイズや色味があしらわれ、見事な風合いに仕上げられています。

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コロタイププリント(平等院 国宝 阿弥陀如来坐像部分):蓮弁が、現在の縦一列ではなく、修理前の互い違いにひかれている時代の写真です。 

展示されているコロタイププリントの正確な制作年度は記録に残っていませんが、おそらく今から40年前後前に、現在ではなくなってしまった大型印刷機、通称「デカ版」という機械でプリントされたものです。現在の円圧部分と一緒に紙が回転しプリントされる機械とは異なり、版の上に紙を置き、そこに円圧でプレスするアナログの手法で印刷されたものです。その細やかな濃淡表現や現役のコロタイプ印刷技師をも唸らせる高い技術は必見です。

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ガラス乾板(浄瑠璃寺 重要文化財 吉祥天立像)

 また、会場にはコロタイププリントを制作した当時に使用したネガや、「横型カメラ」と呼ばれたこうした大型フィルム引き伸ばし専用の今はなき製版専用カメラの写真や模型も展示しています。当時ガラス乾板に写されたイメージがいかにして拡大され製版が行われたのか、今では想像を絶する精巧な技術の上に編み出された方法で実践されていました。

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戦前のガラス乾板より拡大してつくられたコロタイプ用フィルム原板:現代はフォトショップで行われる作業が、当時は丁寧な一筆一筆のレタッチで作業されていました。

 具体的な技術を説明しますと、ガラス乾板(ネガ画像)に光を投射し、蛇腹を伸縮させることで像を拡大し、まずは拡大されたポジフィルムを制作した上で、さらにポジフィルムと未露光のネガフィルムを密着露光し、ネガフィルムを製版していました。

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模型として制作した「横型カメラ」。穴をのぞいて蛇腹を模した部分を手前に引くと、見事に天地反転した像がグッと拡大され浮かび上がってきます。ぜひ会場でお試しください。

 独特の金属音を響かせながら稼働する現代のコロタイプ工房も十分にアナログであり、職人の手腕や経験がものを言う世界です。しかしながら、当時はもっともっと、もっと、それぞれ個人のアイディアや試行錯誤が産みだす風合いやコロタイプならではの深みだったのだと気付かされます。
 会場に並んだコロタイププリントをご高覧いただきながら、当時の職人の息づかいを身近に感じていただけるような展示となっています。ぜひこの機会に時代を超えたコロタイプ技術の面白さに触れていただけたらと思います。

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*京都新聞に掲載されました!
2018年10月23日(火)の京都新聞朝刊に、展覧会の様子が掲載されました。



日時:2018年10月17日(水)ー10月30日(火) 11:00−17:00
場所:便利堂コロタイプギャラリー (中京区新町通竹屋町通下ル弁財天町302)

【後期展示】
コロタイプで観る明治期の日本―ギメ東洋美術館写真コレクションより

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2018年11月1日(木)-11月16日(金)
11:00-17:00

※同時開催:KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 秋季特別展
・明治150年記念 フランス国立ギメ東洋美術館「明治」写真コレクション展 「日本が動いたとき~近代黎明期の京都」
 二条城 東南隅櫓前広場・蹴上クランクイン・平安神宮 応天門前庭での野外展示:10月21日(日)-12月20日(木)
・虎屋 京都ギャラリーでのオリジナル写真の展示
 2018年11月1日(木)-12月2日(日)



コロタイプギャラリー《便利堂コロタイプアカデミー開校1周年記念展》 開催中!

Posted by takumi suzuki on 01.2018 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
受講生の個性的な作品が一堂に!
Benrido Collotype Academy 1st Anniversary Exhibition
会期:2018 年 7 月 30 日(月)- 8 月 10 日(金) @便利堂コロタイプギャラリー
時間:13:00-17:00 ※土日休廊

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こんにちは!便利堂コロタイプ アカデミーの溝縁です。
早いもので、2018年7月29日にコロタイプ アカデミー開校1周年を迎えました。

一年前の7月はこんなに暑かったのだろうか…という猛暑の毎日が続いていますが、昨年はこれから起こる色んな出来事や出会う人々を想像して、とてもワクワクとしていたことを思い出します。
コロタイプマイスターであり、コロタイプ研究所の山本修所長が便利堂社屋の裏にひっそりと立っていた倉庫(通称「D棟」)を、DIY精神とこんな工房が欲しい!というアイディアをフルに生かして改築始めたのが6月の半ば。7月末のオープンをめがけて昼夜作業を進めました。今作業台に使用している台も、こんな高さがベストだ!などど、こだわって作りました。
⇒マイスター山本のD棟リノベーションの様子はこちら: 《いよいよこの夏、コロタイプアカデミーが開講します!》

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そして迎えたアカデミーの初日、7月29日は3名の受講者が来られました。その日の記録写真を今見返すと、それだけでその時の緊張感が蘇ります。全てが手探りで、どんな風にコースを進めたら目一杯時間を使って満足出来る刷りを体験いただけるだろうか、失敗しないだろうか、疲れ過ぎないだろうか、椅子はどうしようか…と色々なアイディアを練って授業を進めていたことを思い出します。

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出張ワークショップが連続して開催された夏には初の2日コースも実施されました。アカデミーの工房にある6台のテーブルを全て埋めた6名の受講者。狭いながらもダイナミックに作業を進め、納得の刷りあがりをみせてくださいました。新潟でカーボンプリントの研究を進められている方や、東京で様々な印画技法の研究とワークショップを企画されている方など、刷りの領域だけでなく薬品の調合から製版に至るまで、幅広い興味を受けて講師山本も大奮闘の様子でした。

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夏明けには初めての5日コースも。3名の受講者を迎えて順調にスタートしました。それぞれの制作に対するモチベーションもさることながら、どんどんと湧き出る「こんなことをやってみたい」というアイディアに驚かされながら5日を過ごしました。アカデミーの工房に毎日出入りする彼らの姿は、そこがさながら自分のアトリエのようにもなってきます。一緒にお昼ご飯を食べ色々な話をし、情報交換をしつつ過ごす日々はとても貴重な時間でした。

秋から冬にかけても多くの受講者に恵まれ、距離を越え、海を越え様々な分野で活動されている方々と出会うことができました。

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さて、そのアカデミーも開校から一年を迎えました。コースの終了時に受講者から一枚ずつアーカイブとしてお預かりしているコロタイププリントを額装やマット装に仕上げ、便利堂コロタイプギャラリーに一堂に展示しています。並べてみると本当に壮観の出来栄え。丁寧に一枚ずつ仕上げられていたそれぞれの瞬間が蘇ってきます。
展覧会初日に足を運んでくださったアカデミーの受講者は、開校当初よりも作品のバリエーション(単色刷りでも色インキを使用したものや描画を加えたものがあります)が増えていることに気づき、いつかリピーターとして受講し新しい作品を作りたいと話してくださいました。

展覧会の詳細は以下のとおり!
暑い日差しの日々が続きますが、是非便利堂コロタイプ ギャラリーへお越しくださいませ!

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『BENRIDO COLLOYTPE ACADEMY 1st ANNIVERSARY EXHIBITION !
便利堂コロタイプアカデミー開校1周年記念展』


会期:2018 年 7 月 30 日(月)- 8 月 10 日(金)※土日休廊
時間:13:00-17:00
場所:便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302
公式 HP:
www.academy.benrido-collotype.today


■コロタイプアカデミーは

 便利堂が長きにわたり継承し文化財の複製制作と保存・研究の分野で活用してきたコロタイプを、もっと多くの方に知っていただきたい、またその技法を楽しんでいただきたいとの思いから開校しました。これまで幅広い分野で活動される受講者の方々とコロタイプアカデミーをとおして出会い、そのたびに色々な思いや熱意、知識を共有しながら活動を続けてきました。
 本企画展ではコロタイプアカデミーに保管されている受講者の作品群を一堂に並べ、その多彩な表現と手刷りコロタイプの力強さをご覧いただくと同時に、今後も更に改良され刷新し続けるコロタイプ技法の今にご注目いただきたいと考えています。


第6回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展 今年も開催!

Posted by takumi suzuki on 19.2018 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback

便利堂130周年記念展覧会、明日オープン!

Posted by takumi suzuki on 15.2017 【今日のコロタイプ】    0 comments   0 trackback
至宝をうつす
―文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ―
2017. 12.16-2018. 1.28 @京都文化博物館

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Benrido 130th Anniversary Reproducing Great Treasures
A History of Cultural Properties : Benrido, Photography and Collotype Printing


 明治20年(1887)創業の便利堂は、本年7月で130周年を迎えました。それを記念し、このたび「至宝をうつす」と題した展覧会を京都文化博物館にて開催させていただく運びとなりました。法隆寺金堂壁画や高松塚古墳壁画の撮影や原寸大コロタイプ複製などの展示を中心に、明治からはじまる文化財保存の歴史の中で、文化財撮影とコロタイプ複製がどのように展開されてきたのか、便利堂のあゆみを通してご紹介できればと思っています。ようやく会場設営も終わり、いよいよ明日より公開となります。一足先に、その様子をご紹介したいと思います。展示は5つの章で構成されています。

公式HP www.benrido-130th-anniv-ex.com

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第2章の高松塚古墳壁画 原寸大コロタイプ複製と古墳内での撮影を再現した模型、設営中の様子


序章 うつす文化

日本の始原を記した歴史書や、世界に誇る古典文学・絵画。機械もない時代に、これらの作品はどのようにして伝えられてきたのでしょうか。原本そのものを大切に保管するだけではなく、中身を「うつす」ということも広く行われていました。同じ作品なのに一見すると違うものになったり、別の人が写しても似ていたり。そんな写本・模本の広がりを御覧下さい。

【主な展示作品】
日本書紀神代巻 乾元本(天理大学附属天理図書館蔵 コロタイプ複製)
重要文化財 源氏物語 大島本(古代学協会蔵 京都文化博物館寄託)
源氏物語 写本・鳥獣戯画 甲巻 模本(いずれも京都文化博物館蔵) など


第1章 文化財の写真撮影とコロタイプ複製

近代になり、わが国に写真技術が輸入されると、人の手に代わってカメラによって作品が写され、写真をもとにした複製出版物(影印本)が、より客観的に原本に近い「写本」として共有されていきます。160年前に写真印画法として発明されたコロタイプは、当時もっとも精巧に写真を印刷できる技法として、これらの出版物に用いられました。こうして、作品が写真で記録され、出版物として普及するなかで、「文化財」という概念が広く定着していくことになります。

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【主な展示作品】
國華 創刊号〜36号(國華社刊行/個人蔵)
真美大観 1巻~10巻(審美書院刊行/便利堂蔵)
大日本古文書 巻之一、巻之二(東京帝国大学刊行/京都文化博物館蔵)
法隆寺絵葉書帖 全3輯(法隆寺刊行/便利堂蔵)
〈秘籍大観〉 古写本 日本書紀(大阪毎日新聞社刊行/便利堂蔵)
貴重図書影本(貴重図書影本刊行会刊行/便利堂蔵)
看聞御記  全43巻(宮内庁書陵部刊行/便利堂蔵)
青山荘清賞 全10巻(根津美術館刊行/便利堂蔵


第2章 よみがえる至宝―法隆寺金堂壁画と高松塚古墳壁画

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昭和12年制作の法隆寺金堂壁画 原寸大コロタイプ複製とそれをプリントした印刷機(明治から戦前まで使用) 全12幅を展観します。

文化財の写真撮影として、代表的事例に挙げることができるのが昭和10年の《法隆寺金堂壁画》の原寸大撮影と昭和47年の《高松塚古墳壁画》発見時に撮影されたカラー写真でしょう。残念ながら、現在はいずれも往時の姿を伝えるのはこれらの写真のみとなっています。本章では、これらの原板から原寸大複製としてその姿がよみがえった両作品を展示します。《高松塚古墳壁画》原寸大複製は、今回初公開となります。

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高松塚古墳壁画 「西壁」 原寸大コロタイプ複製

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高松塚古墳壁画 「東壁」 原寸大コロタイプ複製
「北壁」「天井(部分)」の全4壁を展示します


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「東壁」 青龍部分 色あざやかです。

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「東壁」 男子群像部分

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組立て途中の撮影再現模型 狭い古墳室内に二人のカメラマンが

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盗掘の穴から内部をみたところ。引きがなく、ピントを合わせるのに手鏡を利用して間接的に焦点を合わせました

当時の撮影の様子についてくわしくは過去記事へ⇒こちら


第3章 コロタイプによる文化財複製の活用

こうした貴重な文化財は、大切に保存される必要がありますが、同時にわが国の文化を伝えるものとして公開が求められます。しかし貴重な文化財を気軽に公開することはできません。その矛盾を解決する一つの方策が、精巧な複製をつくることです。また万が一原本になんらかの被災があっても、原本に準ずるものが後世に残されることになるなど、複製はさまざまなかたちで活用されています。本章では、もっとも精巧な複製技法のひとつであるコロタイプでつくられた複製による活用事例をご紹介します。

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2015年便利堂が中心となって制作プロジェクトを立ちあげて完成した 風神雷神図 尾形光琳筆・夏秋草図 酒井抱一筆 両面復元屏風(京都府蔵) ⇒くわしくはこちら

【主な展示作品】
女史箴図巻 伝 顧愷之筆(大英博物館・朝日新聞社刊行)
正倉院文書 正集 第11巻(国立歴史民俗博物館)
御堂関白記 長保6年(寛弘元年)上巻(国立歴史民俗博物館蔵)
山本作兵衛炭鉱記録画(福岡県田川市蔵)
天子摂関御影 天子巻(宮内庁書陵部刊行)
花園院宸記 第23巻(宮内庁書陵部刊行)
伴大納言絵詞(筑摩書房刊行)
蒙古襲来絵詞(便利堂刊行)
臨滅度時大曼荼羅 日蓮聖人筆(日蓮宗新聞社刊行)
風神雷神図 尾形光琳筆・夏秋草図 酒井抱一筆 両面復元屏風(京都府蔵 京都文化博物館管理) など


終章 コロタイプの明日

先人が築き上げた伝統を護り、次の世代に伝えることはとても大切なことです。一方、古き良き伝統を護るだけでは伝えられないこともあります。コロタイプ技術が発明されておよそ160年。より精巧な複製制作のための新しいデジタル技術の融合による技術革新、その独特な表現力を生かした芸術作品の制作、日本文化の普及として日常生活に文化財を気軽に取り入れていただける美術商品の応用など、コロタイプに対してのさまざまな取り組みをご紹介します。

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今年で第4回を迎える「国際コロタイプ写真コンペティション《HARIBAN AWARD》」の4名の最優秀賞受賞者のコロタイプ作品をはじめ、近年取り組んでいるコンテンポラリーアートのコロタイプ作品をご紹介します

【主な展示作品】
森村泰昌 《フェルメール研究2014》 
植田正治 《砂丘》 (特別版)
山本昌男 《山本昌男ポートフォリオ》
井津建郎 《Blue》
ソール・ライター 《1950s New York》
ジャック=アンリ・ラルティーグ 《Colour》  など



12月23日には記念講演会「文化財写真と歴史学」(東京大学史料編纂所・谷 昭佳氏)が10:30分より開催されるなど、イベントももりだくさん! くわしくは公式ホームページをご覧ください!

公式HP www.benrido-130th-anniv-ex.com


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2017年12月16日(土)―2018年1月28日(日)
京都文化博物館4階

コロタイプギャラリー秋季企画展「原寸大で見る高松塚古墳壁画コロタイプ複製-西壁全面の再現-」展のお知らせ

Posted by takumi suzuki on 20.2017 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
発見・撮影45周年! まずは西壁全面を原寸大で再現します!
2017年10月21日(土)~11月10日(金) 11:00~17:00 ※会期中無休 @便利堂コロタイプギャラリー

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 みなさん、こんにちは。便利堂コロタイプギャラリー支配人の藤岡です。夏季企画展「黒川翠山の京都」展が無事終了したら、あっというまに、秋・・・次回展のおしらせです!

 本年2017年は、高松塚古墳「世紀の発見」から45周年です。同古墳が発掘された時、他に先駆けて壁画を撮影したのが便利堂でした。この「発見」と「撮影」45周年、また修復完了(間近)を記念して、便利堂が所蔵する発見当時に撮影されたカラーフィルムを用いて、高松塚古墳壁画の発見当時のみずみずしい姿をコロタイプによって原寸大複製でよみがえらせようというプロジェクトを立ち上げました。壁画全面(西・東・北・天井)は12月に完成予定ですが、それに先立ち、西壁の複製をご覧いただく「原寸大で見る高松塚古墳壁画コロタイプ複製-西壁全面の再現-」展を開催します!

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鋭意作業中です!

 奈良県明日香村で、7世紀末から8世紀初頭に築造されたと考えられるこの古墳は、石室の壁面および天井に描かれた極彩色壁画がとりわけ有名ですが、1972年(昭和47)の発見以来、カビなどによる劣化がすすみ、近年、ついにカビの大量発生が確認されたとの報道は記憶にもあたらしいところです。

 2007年(平成19)に石室を解体後、10年にわたり、カビの除去など修復作業をおこなっています。先日も一般公開され、修理は最終段階に入っていますが、修理後は壁画を古墳内にはもどさず、ちかくの公開施設で展示・保存されることになっていますので、残念ながらというべきか、「元のすがた」にもどることはありません。(平成29年度 国宝高松塚古墳壁画修理作業室の公開サイトhttp://www.takamatsuzuka-kofun.com/ では、解体修理写真がスライドショーされています。)


◎「入ってみれば君だって写したくなるに決まっている、そうに決まっている」

 その「元のすがた」を、発見直後(まさに直後!)、橿原考古学研究所から指名を受けて撮影したのは、便利堂です。当時撮影にあたった元・便利堂カメラマンの証言によると、懐中電灯を手に恐る恐る石室に入ると、まだ人骨や埋蔵品があったそうです。メインの壁画撮影は、1972年3月22日と24日の2日間。東西南北天井を撮れるかぎり撮っています。その撮影当時のなまなましい様子を、撮影したカメラマンの手記で振り返ってみましょう。

 《昭和47年3月21日午後7時過ぎ、会社の橋本営業課長より自宅に電話があり、「飛鳥で発掘中、古墳に壁画が発見されたので撮影に来てほしいと、関西大学の網干先生から連絡があった」と伝えてきました。私も以前、九州の王塚古墳・チブサン古墳・竹原古墳と数多くの装飾古墳の撮影を経験していますが、今回の明日香村の古墳は、どのような規模のものか、また装飾はどの程度にほどこされているのか全く分からないので、いろいろと撮影方法を考えながら一夜をあかしました。

 翌22日会社に出てカメラ機材を整備し、9時過ぎに、現場におられる網千善教先生と電話で打ち合わせをしました。撮影現場の状況をこまかく聞きましたところ、詳しいことは言えないが、電気がないこと、古墳の中が狭いこと、色があるからカラーフィルムの用意をすること、出来るだけ大きいフィルムで撮影してほしい、と言われました。でも、8×10インチで撮影するにはカメラが大きくなり過ぎて、古墳の中て作業がやりにくくなるだろうと思い、5×7インチで撮影することにしました。以前九州の古墳の撮影の時に、普通の三脚を2分の1の短さに切って作らせた三脚、また先輩から法隆寺の壁画の原寸大撮影の時、引きのない狭いところでのピント合わせに鏡を使用したと聞いていましたので、手鏡も用意しました。電気がないので2キロワットの発電機も用意し、テスト運転もして出発の準備を完了しました。(「高松塚古墳壁画撮影の思い出」大八木威男)》

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足をカットしてローアングルにした三脚と5×7カメラ

 ところで、みなさんは高松塚古墳の石室内のひろさをご存知でしょうか。発見後まもない1974年(昭和49)に便利堂が出版した調査報告書『高松塚古墳壁画』の測定数値によると、奥行き(南北)265㎝×幅(東西)103.5㎝×高さ113.4㎝。意外というか、「お墓」としてはあたりまえかもしれませんが、とても狭いんですね。こんなに狭い石室のなかを、どうやって撮影したのか、気になるところですよね。現在なら、カメラさえ設置できれば、ライブビューモニターで遠隔操作も可能でしょうが、当時はカメラマンも内部に入って撮影しなければなりません。低い天井で「引き」もない。撮影条件はきびしいものでした。すぐに方策を考え、出した答えはこうです。

・壁画の中心までカメラを下げることができるよう既存の三脚の足をカットしたものを使用(このときの三脚は、いまでも現役で使われています!)。
・「引き」がなく、通常のピント合わせはできないため、カメラマンふたりがカメラの両サイドから、鏡に映したピントグラスの像を確認、調整する(すごいですよね。現役のカメラマンに言わせても、鏡越しの確認だけで、これほどピシッとピントを合わせられることは、驚きだそうです)。しかも、そのアイディアが法隆寺金堂壁画の経験につながっているという事実!

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ピントグラスに手鏡をセットしたところを再現

・5×7フィルム撮影。普通に考えれば、すこしでも機体がちいさい4×5フィルム用カメラを選択しそうですが、できるだけ広角に撮影できる90ミリの広角レンズは5×7カメラにしか装填できなかったから、という理由だそうです。より情報量のおおい5×7フィルム写真が残ったおかげで、今回の原寸大復元プロジェクトにもおおいに役立ってくれています!

 そのほか、かぎられたスペースのなかでのライティングにも、片光線や反射を駆使するなど、数々の工夫があったと思われますし、なによりも、絶対に壁画を傷つけてはならないという大前提がありますので、相当むずかしい撮影だったことが想像できますね。

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高松塚古墳外観。現在は整備されていますが、当時は重い機材を持ってたどり着くだけでも大変だったようです。

 《東京営業所の本郷所長より、「橿原考古学研究所所長の末永雅雄先生から、非常に重大な写真を撮ってもらうのだから、絶対に失敗のないよう充分に注意して撮影するようにと、電話があった」と伝えてきました。何だか大変なことになったと思いながら、営業部員と助手と三人で明日香村の発掘現場へ、12時過ぎに車で向かいました。

 現場はみかん山の細い農道を50メートルほど入った小高い丘のところで、2日前に降った雨で道がぬかり、重さ70キロ発電機を2人でかついで歩くには、足もとがすべって大変困りました。古墳の入口には直径30センチ位の小さな穴があって、穴のところまで行きますと、古墳の中で待ちかまえていた網干先生が「すぐに撮影」とのことでした。穴から中をのぞいたのですが、先生の持っておられる懐中電燈の光では、内部の様子をはっきりとは見ることが出来ず、正面に何かぼんやり絵のようなものが見える程度でした。九州の古墳と比較しますと、あまりにも入口も内部も狭く、カメラを入れてもうまく撮影出来るかどうか不安になり、思わず大きな声でうなってしまう程でした。古墳の中から「入ってみれば君だって写したくなるに決まっている、そうに決まっている」と、すこし興奮ぎみの声で私をうながされました。(同)》

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発見直後の中の様子を盗掘口よりみる。まだ地面には土や埋葬品がそのままになっている。©明日香村/便利堂 不許転載

 《身じたくをして、肩幅より少し広い程度の古墳の盗掘口から、四ツ這いになって頭から そっと入り外にいる助手に発電機を始動させ、撮影用の150ワットのランプを照らしてみて驚きました。外から見た時には見えなかった壁面に、人物像が描かれているのがはっきりと私の目に入り、あまりにも美しく、あざやかな影像に、しばらく息をのむ思いでだまって見ているだけでした。ここに描かれている絵も、初めてこのような明るい光に照し出されたことでしょう。まるで今描かれたような生々しさでした。きっと撮りたくなる、そうに決まっているとおっしゃった網干先生のお言葉の意味が初めてわかりました。

 今まで撮影した装飾古墳は、石の上に直接絵が描かれているもの、文様を刻んであるものなどでしたが、高松塚古墳は、石の上に漆喰を塗って、その上に絵が描かれ、ところどころ削り取られたような箇所や、絵具が浮いているように見えるところがあり、乾燥すれバラバラとくずれ落ちてくるのではないかと思われました。古墳の中をよく見ますと、端の方に漆塗の棺の破片や、人の骨のような物、壁のつなぎ目や天井のすき間から、木や草の根のようなものが無数に垂れ下っているのが目につきました。(同)》

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当時の撮影日誌。まだ聞きなれない名前だったのでしょうか、高松「山」古墳、と記載されています。

 《さて撮影は慎重にと、カメラや三脚を分解し、小さな人口から周囲の壁や天井にさわらないように気をつけて運び込み、セットしました。機材を組み上げた時には、先生と私の体温やライトの熱で古墳の中は蒸し暑くなり、メガネやレンズもくもり、ピントを合わすことも出来なくなった程でした。作業着もセーターもぬいでシャツ一枚になり、北壁の玄武図より撮影を始め、西壁女子群像、白虎、西壁男子群像、東壁女子群像、青竜、東壁男子群像の順で撮影をしました。東壁と西壁を撮影する時は、壁と壁との間が1メートル少々しかないため、ピントガラスをのぞくことも出来ず、ピントガラスに手鏡を横から当ててピント合わせとなり、先生は、私やカメラ機材が壁や天井に当たらないよう、「右注意、左何センチ、頭注意」と、大変な気のつかいようでした。カメラ位置を変えるのにも、床面には盗掘口から流れ込んだと思われる土や、棺の破片、人の骨のようなものがあり、凸凹していてセットしにくく大変な作業でした。

 壁面を撮影する時はまだよかったのですが、天井の星宿図の撮影にはカメラを上に向けなければならず、狭い古墳の中でどうしようかと思いました。そのうえ網干先生は、「出来るだけ広い範囲を入れて撮るように」と言われる。言われるようにしようと思うと、どうしてもレンズ位置を下げなければなりません。ピントを合わせるためには埋葬された人と同の様に上を向いて、寝ながら星座を見ての撮影となり、心の中で手を合わせながら作業をしました。(同)》

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コロタイプの1色目(墨色)。驚くほど繊細でなめらかな筆のタッチがよみがえります。

 《こうして第1回目の撮影は、カラー・モノクロ各10カットで、古墳から出て来たのは午後8時過ぎてした。翌23日夕方にカラーの現像が無事出来上って来て、大変悪い条件での撮影のわりにはうまく撮れていたので、ホッとしました。

 第2回目の撮影は24日。昨日現像の出来上ったフィルムを持って、高松塚へ1回目のメンバーで参りました。現場で、末永先生に出来上ったフィルムを見てもらい、「よく撮れている」とほめていただきました。2回目は、古墳の内部の土や棺の破片もきれいに持ち出され、木や草の根も壁からきれいに取られ、一昨日見た感じより随分すっきりしたように見えました。朝10時頃から昼食時に1回出たきり、夜9時頃まで1回目と同様、北面、東面、西面、南面、群像の全図・部分、壁のつなぎ目、天井、盗掘口などの順序で、カラー21カット、 モノクロ32カットを撮影しました。(同)》

高松塚_2
7色目まで入ったところ。だいぶん雰囲気が出てきました。完成は10色以上の色を刷り重ねます。

 こうして苦心の末、撮影された写真が、3月27日の新聞紙上でセンセーショナルに発表された、あの写真です!


◎壁画の再現

 さて前置きが長くなりましたが、今年2017年、発見・撮影後45周年と便利堂130年を記念して、高松塚古墳壁画全面(東・西・北・天井璧)を原寸大コロタイプで再現します! それに先立ち、本展では、まず<西壁>を複製、メイン展示します。

西壁30_1
高松塚古墳壁画「西壁全面」 ©明日香村/便利堂 不許転載

 西壁には、手前から男子群像、白虎(中国神話の四方霊獣のひとつ)とその上の月、そして奥に女子群像が描かれています。なかでもこの女子群像は、(発見当初は)もっとも色彩が鮮やかで、歴史の教科書などでも掲載される機会が多く、高松塚古墳壁画のアイコンのようになってますね。「飛鳥美人」のニックネームでも有名です。

 写真原稿はもちろん、発見直後に便利堂が撮影した5×7ポジフィルム。西壁全面の3枚と、女子群像、男子群像、白虎、月の各部分カットをデジタルスキャニングし、コンピュータの画面上で合成します。さきほども書いたように、過酷な撮影条件下で撮影された写真にもかかわらず、無理な加工処理はほとんどせずに、見事につながりました。あらためて、先輩方の技術力の確かさを実感します。

 西壁のサイズは、さきほども書いたように、高さ113㎝×横(奥行き)265㎝で、部屋としては狭いですが、コロタイプでは最大のマシンでも1紙でプリント再現できませんので、6紙に分割して、プリント後につなぐことにしました。もちろん均等割りではなく、各描画が分割されないように考えて設計しています。

高松塚_9

 まずは女子群像部分から進めているのですが、色数がふくらみます。黒、セピア、グレー、黄土など下地だけでも5色。その上に女性たちの衣の固有色を重ねていくので、10色以上なりそうです(これを書いている今日現在、印刷の尾崎機長がまさに鋭意プリント中です!)

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 今回の壁画再現にあたっては、日本仏教美術史の第一人者である有賀祥隆(よしたか)先生に監修をお願いしています。有賀先生は、「高松塚古墳総合学術調査会」の専門委員として、発見直後の古墳石室内に何度も入られ、壁画をご覧になっています。先生によると、石室内は湿度がきわめて高く、壁画の彩色は「非常に鮮やかで、なんともみずみずしかった」ことを、ありありと覚えていらっしゃいました。西壁女子群像部の色校正では、そうした記憶をベースに、各色細部にわたってご指導をいただきました。本展初日には、みなさまに女子群像をお目にかけられるよう日夜格闘しています!

 本展のサブタイトル「西壁全面の再現」は、展覧会初日にはむずかしそうですが(ごめんなさい!)、会期中、順々にできあがってきますので、「ライブ展覧会」として、何度も足を運んでくださるとうれしいです! 高松塚古墳壁画を撮影した5×7カメラ(鏡付き!)、ローアングル三脚も特別展示いたします。


高松塚_3


◎スペシャルイベント開催決定!

 本展開催を記念して、スペシャルイベントを開催します。

 発見時の撮影現場にも立ち会われていた橿原考古学研究所所長の菅谷文則先生をお迎えしまして、高松塚古墳壁画発見当時の思い出を存分に語っていただきます。講演終了後は、上述の壁画撮影にあたった、元・便利堂の写真技師、大八木氏と上羽氏も交えての特別トークも予定しております。

 とっても貴重な機会です! みなさま、ぜひお越しください!

  ◆

「高松塚古墳壁画発見当時を語る!」

菅谷文則先生(奈良県橿原考古学研究所所長)

10月31日(火)18:00~19:30 便利堂コロタイプギャラリー 入場無料


◎便利堂創業130年記念特別展「至宝をうつす」@文化博物館にて全壁面公開!

 高松塚古墳壁画の撮影は、残念ながら失われてしまった、発見当初の鮮やかな色彩を余すところなく記録した写真として、便利堂では、法隆寺金堂壁画の撮影(昭和10年)に匹敵する、歴史的にきわめて重要な仕事です。また、先人が培った技術と創意工夫で遺したその写真を、現在の技術で、原寸大で再現して、みなさまに間近にみていただけるようにするのは、わたしたちの役目です。

 そして今回の展示は、西壁全面(になるはず…)ですが、来たる12月16日より京都文化博物館で開催の、便利堂創業130年記念特別展「至宝をうつす」では、今回展示の西壁だけでなく、東壁、北壁、天井の壁画をコロタイプによる原寸大完全複製で披露いたします。また、おなじく原寸大の石室模型もつくって展示しますので、ぜひお楽しみに!

詳しくは特設サイト:
https://www.benrido-130th-anniv-ex.com/

前売りチケット発売中。各種イベントも開催します!

プロフィール

takumi suzuki

Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
Japanese:www.benrido.co.jp
English:www.benrido-collotype.today

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