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第8回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展、本日より!

Posted by takumi suzuki on 24.2020 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
今年も無事開催できました!

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便利堂コロタイプギャラリー
会期:2020年6月23日(火)~7月3日(金) 13:00~17:00
休廊:土・日曜日、6月30日(火)

皆さん、こんにちは! 毎年6月下旬より開催の、「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を今年も開催いたします。本日より始まる展示の見どころをご紹介いたします!

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そもそもコロタイプとは古くからある、写真を印刷するための技法のことで、その精緻な表現力から文化財の複製や、作家の作品作りなどに用いられています。便利堂では、明治38年頃からコロタイプ印刷を導入して以降、その魅力をより多くの人に知ってもらうため、国内外に広く発信をしています。

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しかし、コロタイプ技術の魅力を発信していくためには、単に技術の知識を持つだけでなく、社員自らがコロタイプを実践することで、印刷の難しさや技師の技術力、そしてなによりも自分で満足できる作品を刷り上げたときの高揚感を体験することが大切です。そのような理由から、それぞれが撮影した写真を持ち寄り、年に1回社内でコロタイプワークショップを行い、創立記念日の7月1日頃に展覧会を開催しています。早くも今年で第8回目を迎えます! そしておかげさまで創業134年目の年を迎えます!

↓過去の作品づくりの様子はコチラ↓
第1回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-32.html
第2回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-66.html
第3回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
第4回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-99.html
第5回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-109.html
第6回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-114.html
第7回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-123.html

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しかしながら、今年はこのような世界的な状況を受け、展覧会はもちろんのことワークショップ自体、開催すべきか検討してきました。来場される方や社員のことを考えると、中止という判断もありましたが、国内では少しずつ落ち着き社会もようやく再開し始めたという点や、こういう状況だからこそ楽しいことがしたいという思いで、安全を十分に確保した上で、希望者による参加の開催を決定しました。

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例えば、いつもは便利堂のコロタイプ研究所で社員が集まり、部署の垣根を越えてわいわい賑やかにワークショップをしていましたが…。今年は、ワークショップを行うのは1回に3人までとして、1人1時間の制限を設けて、マスクをしたうえで換気もおこない、取り組むなど十分に対策をおこないました!

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そのような中でも、昨年よりチャレンジし始めた、多色のインクを用いたプリントを今年も実施。今回は、基本となる黒を初め、青と茶色を含めた3色でおこないました。たかが3色と思われるかもしれませんが、コロタイププリントの面白いところはまさにここ!3色だけのインクでも、組み合わせるインクの量や刷り具合によって、色の深みが全く異なり、様々な色合いが現れます。

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こうして行ったワークショップは、毎年参加している社員はもちろんのこと、昨年入社した社員などはコロタイプの仕組みの理解につながったようで、例年以上に楽しくプリントしていました。また、準備をするコロタイプ技師にも新人が入り、人に教えることで自ら学ぶことができるなど、改めてこのイベントの良さを感じました! いろいろ制限なあるなかでの実施でしたが、マスクでも隠し切れない楽しい笑顔のあふれるワークショップとなりました。

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毎年開催しているこのイベントは、社員限定のものですが、一般の方やアーティストの方でも気軽に参加できる便利堂コロタイプアカデミーを年に数回開催しています! 様々なサイズのプリントを試すことができますし、コロタイプマイスター山本が分かりやすく、楽しく教えてくれますので、ご興味の方は是非ご参加ください!

詳しくはコロタイプ・アカデミーのサイトをご覧ください。
www.academy.benrido-collotype.today

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例年、技術が向上している「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展ですが、今回はより一層、作品にそれぞれの思いが込められているように感じています。文化財もアートも、作り手の想いが見えたとき、その魅力を一層感じられますが、本展の作品も作者が見える、素敵な作品が多くあります。刷り上がり方はもちろんのこと、ぜひ写真そのものやタイトルなどにも注目をしてみてください!

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また、例年同様、出展作品の中から、社員と来場者の投票で優秀作品を決定いたします。見事受賞した人には、便利堂創立記念式典(7月1日)で表彰される予定です。お越しいただいた方も、ぜひお気に入りの作品に投票してみてくださいね! 投票期間は6月29日まで。 それでは会場でお待ちしております! 



第8回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展

便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地

会期:2020年6月23日(火)~7月3日(金) 13:00~17:00
休廊:土・日曜日、6月30日(火)

コロタイプギャラリー「パンダアカデミーきょうと 作品展」開催!

Posted by takumi suzuki on 22.2020 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
こどもたちの楽しい作品を一堂に展観! コロタイプ作品も!
2020年2月22日—24日 11:00-17:00(最終日は16:00)@便利堂コロタイプギャラリー

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この3連休、便利堂コロタイプギャラリーでは🐼「パンダアカデミー」×😸「コロタイプアカデミー」のとっても楽しい作品展が開催されます!

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便利堂から新町通りを100m下がったご近所に🐼「パンダアカデミー 本校」さんがあります。
🐼パンダアカデミーさんは、こどもたちの感性を育むなら美術に特化した放課後等デイサービス活動をされています。
「臨床美術士」「小、中、高の美術教師」「美術大学講師」「彫刻家」「造形作家」「デザイナー」といった分野の専門のアートスタッフのみなさんが、毎日こどもさんたちのアート活動をバックアップされています。
www.biwako-panda.com

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小中高生のみなさんが🐼パンダアカデミーさんで制作した作品展の第3回が、このたび😸コロタイプギャラリーで開催いただくことになりました。

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ギャラリー内は、いつになくカラフルな空間となっています。絵画作品から立体作品まで、ユニークで楽しい、見ごたえのある作品が所狭しと展観されています。

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こどもたちが😸コロタイプアカデミーのワークショップに参加して制作したドローイングのコロタイプ作品(上掲写真)も好評展示中! 自由な発想で従来のコロタイプのイメージを一新するような色づかいが印象的です。

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手間暇をかけて磨き上げた大理石の立体作品も。展示された作品はいずれも完成度高いです。

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独創的なわりばしアート越しにみる工房も新鮮です。

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期間中は、🐼親子アート体験会:美術を通した交流の場(ご家族、お知り合いどうし):申込不要/無料 🐼ご利用相談会:ご利用者とご家族以外でもパンダアカデミーに関心のあるみなさまのご相談会、が開催れます。

連休中は、ぜひ😸コロタイプギャラリーにお越しください!

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パンダアカデミーきょうと 第3回本校/御所南校合同作品展

2020年2月22日—24日 11:00-17:00(最終日は16:00) 入場無料

🐼🐼🐼🐼🐼

奈良国立博物館《法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-》展はじまりました!

Posted by takumi suzuki on 09.2019 【今日のコロタイプ】    0 comments   0 trackback
高精細ガラス乾板専用スキャナーでスキャンしたデータも初公開!
2019年12月7日(土)~2020年1月13日(月・祝)@奈良国立博物館

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12月7日より奈良国立博物館にて、重要文化財に指定されている法隆寺金堂壁画写真ガラス原板と、近代以降の文化財撮影の歴史についてを展観する《法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-》展が好評開催中です。

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日本に初めて写真術がもたらされたのは、1848(嘉永元)年頃といわれています。オランダ船によって長崎に渡来し、薩摩藩が入手したとされ、有名な「島津斉彬像」が撮影されました。その後、実用的な湿板写真が再び海外から伝わり国内で広まると、やがて日本人の写真技師が誕生し、1871(明治4)年には蜷川式胤の発案により横山松三郎が江戸城を撮影。翌年には日本で初めての本格的な文化財調査となった「壬申調査」で数多くの宝物や建物が写真におさめられるなど、それ以降現在に至るまで数多くの文化財が記録として写し遺されてきました。

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法隆寺金堂壁画の原寸大分割撮影風景 1935(昭和10)年

その文化財撮影の歴史の中でも、とくに代表的な例として挙げられるのが、1935(昭和10)年に便利堂が撮影した法隆寺金堂壁画です。原寸大分割モノクロ写真、赤外線写真、4色分解写真など、当時考え得る各種の撮影方法により高い技術で撮影された写真原版は、その後1949年に金堂の火災によって壁画が焼損してしまったこともあり、当時の様子を伝える唯一無二の存在として高く評価され、2015(平成27)年に国の重要文化財にも指定されています。 ⇒法隆寺金堂壁画の撮影と原寸大複製制作の歴史と詳細については、こちら ⇒原寸大分割撮影プロジェクトの全貌については、こちら

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重要文化財 法隆寺金堂壁画、原寸大分割撮影の原板も展示中

この法隆寺金堂壁画のガラス原板は、本展覧会でその一部が公開中です。これらの原板は保存修理がおこなわれ、この秋に奈良国立博物館の保管庫に収蔵されました。法隆寺金堂壁画の写真を見たことがあっても、その写真原板自体を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。本展覧会以外では、なかなか見ることのできない写真原板ですので、ぜひこの機会に奈良国立博物館でご覧ください!

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また修復作業と並行して、ガラス原板の高精細デジタル化作業が本年の春から夏にかけて便利堂がおこないました。このプロジェクトの成果の一部が、本展覧会でも展示・初公開されます。 ⇒高精細デジタル化作業の詳細については、こちら

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このデータは、会場に設置されたモニターシステムで、ご自由に閲覧が可能です。スムースな動作で画像の拡大ができ、壁画の細部までじっくりみることができます。これからこのデータが活用され、あらたな知見が生まれることと期待しています。

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ガラス原板の高精細デジタルスキャニングデータからの出力(右)と、焼損後の壁画を高精細のデジタル撮影データからの出力(左)

また、現在文化庁と朝日新聞社の協力で進められているプロジェクト「法隆寺金堂壁画保存活用委員会」による焼損後壁画の総合調査の一環として奈良国立博物館・奈良文化財研究所によって行われた高精細デジタル撮影の成果も展示されています。他にも、奈良国立博物館が所蔵する近代以降の文化財写真や資料、そして便利堂が所蔵する貴重な資料類など、文化財撮影の歴史を知ることができる歴史資料類が一堂に展観されています。ぜひ、冬休みは奈良国立博物館に!



『法隆寺金堂壁画写真ガラス原板-文化財写真の軌跡-』展
場所:奈良国立博物館
会期:2019年12月7日(土)~2020年1月13日(月・祝)
主催:奈良国立博物館、法隆寺、便利堂、朝日新聞



コロタイプギャラリー秋季企画展「エバレット・ケネディ・ブラウン光画展」のお知らせ

Posted by takumi suzuki on 31.2019 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
『日本の面影 ―― ラフカディオ・ハーンの軌跡を訪ねて』
Everett Kennedy Brown, Collotype and Collodion Exhibition: "Nihon no Omokage -- visit Lafcadio Hearn's locus"
2019/10/26 - 11/24 @便利堂コロタイプギャラリー 

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一畑薬師にある84,000体の仏像 ©Everett Kennedy Brown, 2019

こんにちは! コロタイプギャラリーの溝縁です。
台風が来たり、秋の日差しが舞い降りたり・・・なんとなく落ちつかない気候ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

便利堂コロタイプギャラリーでは、10月26日(土)から11月24日(日)までの間、「エバレット・ケネディ・ブラウン光画展 日本の面影―ラフカディオ・ハーンの軌跡を訪ねて」を好評開催中です。

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今回、紹介いたしますエバレット・ケネディ・ブラウンさんは、1959年にアメリカ・ワシントンD.C.にお生まれになり、すでに30年以上、日本に在住されている湿板写真家です。活動の幅はとても広く、日本の文化やしきたり、宗教をベースに様々な研究をされています。本展ではブラウン氏が3年以上にわたり、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン 1850 - 1904)が愛した島根県出雲をテーマに、湿板写真の技法で撮影したポートレートや風景の写真シリーズを展示いたします。「日本の面影」と題されていますが、日本の原景に遡るような、つい〝懐かしい!〟と声を上げてしまいたくなるような、心が穏やかになる一枚一枚の写真は、悠久の文化の礎を私たちに改めて示してくれます。

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島根半島での浄水の儀式 ©Everett Kennedy Brown, 2017

展示をご覧になって、本当に幕末頃に撮影された古写真だと勘違いされる方もいらっしゃいますが、被写体の皆さまは紛れもなく現代の島根在住の方々です。湿板写真という写真術が発明された18世紀中頃の古典技術によってブラウン氏が撮影された作品を、同じく明治時代に多くの人に親しまれた技術であるコロタイプによってプリントすることで、あたたかみのある、まさに原風景たる「日本の面影」が立ち上がってきます。

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題字は八雲のひ孫、小泉凡氏による揮毫

このシリーズは、小泉八雲が愛でた風景へのまなざしの軌跡を訪ねて撮影された30点の作品で構成されています。30作品すべて便利堂のコロタイプマイスター山本が一枚一枚、丁寧に手刷りで仕上げたました。六代続く錦光園の油煙墨を用いて作ったブラウン氏オリジナルのコロタイプインキによるスミの濃淡によって表現され、浮かび上がる人物の表情や風景は、独自の立体感を持って迫ります。

The Historic New Orleans Collection
The Historic New Orleans Collectionのサイトより www.hnoc.org/exhibitions/seeking-open-life-photographs-lafcadio-hearn%E2%80%99s-japan

この30作品のうち26作品が、現在アメリカのThe Historic New Orleans Collectionにてラフカディオ・ハーン訪米150周年を記念した「Seeking an Open Life: Photographs of Lafcadio Hearn’s Japan」展として展示されています。

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会場風景 ©Everett Kennedy Brown, 2019

この「日本の面影」シリーズは大変好評とのことで、来年4月にはイタリア、8月にはロシアでも作品が展示されることが決まったとのことです。コロタイプギャラリーでは、うち12作品を展示しています。

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オリジナルの湿板光画 ©Everett Kennedy Brown, 2019

さて、湿板写真とはなんぞ?と思われる方も多いかもしれません。1851年に発明された古典印画技法のことで、薄いガラスの板にコロジオンという薬剤を塗布し、さらに硝酸塩をそこに化合させて感光剤をガラス面に定着、そのままカメラに装填するためのフォルダーに入れて撮影をする、という技術です。観光乳剤の表面を乾燥させずに濡れた状態のまま撮影することから「湿板(ウェット・コロディオン)」と呼ばれています。日本には幕末に技術輸入され、誰もが知っている坂本龍馬の写真も、この湿板に撮り収められています。

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塗布した薬剤が濡れているうちに撮影しないといけないため、撮影現場で暗室を組み、その場でガラス板に薬品を塗布しないといけないという、大変手間暇のかかる撮影技法です。ブラウン氏はこの湿板技法によって撮影した作品を「湿板光画」と呼んでおられます。湿板写真は、このガラス板の状態がオリジナル作品であり、黒いバックにガラス原板を置いて鑑賞します。つまりオリジナルは1点しかなく、他の撮影技法のようにプリントを焼き付けるものではないのです。そのため、展示用そしてミュージアムなどの収蔵用としてコロタイプによってプリントを制作しました。

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「日本の面影」エディションボックス 限定8セット 全30作品のコロタイププリントが納められています

プリントされた和紙の四方は風合いのある耳付き仕上げ。エディション番号と作家のサイン、便利堂のエンボスが1枚1枚施されています。

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手作りの湿板ガラスに手漉き和紙、手刷りのコロタイププリント。それらが収められた桐箱や、出雲から取り寄せた民芸紙、キュッと閉じられた真田紐までも、全てが手作りの作品。こんなに贅沢なものはないなぁと、展覧会に展示された作品を見ながら、改めてその制作過程を振り返っております。

展覧会は11月24日(日)まで開催しております!
府庁界隈まちかどミュージアムにも参加しておりますので、是非秋の1日、京都の街を散策にお越しくださいませ。

なお、展覧会に付随して開催される関連企画も盛りだくさんです! あさって2日(土)には、写真家の赤阪友昭・津田直両氏を迎えた鼎談や5日(火)にはご自身の手でコロタイプ 絵葉書を仕上げていただく企画など。どうぞ以下の情報をご確認くださいませ。
皆様のお越しをお待ちしております。

【展覧会概要】
▶︎コロタイプギャラリー秋季展

「日本の面影 ラフカディオ・ハーンの軌跡を訪ねて」
エバレット・ケネディ・ブラウン コロタイプ光画展
2019年10月26日(土)―11月24日(日)
開場:11時ー17時 ※会期中無休、入場無料
▶︎▶︎コロタイプギャラリー秋季展関連企画①

11月2日(土)
コロタイプ工房見学と3人の写真家による鼎談企画
「人間と自然、人間と風景」赤阪友昭x津田直xエバレット・ケネディ・ブラウン
13:00-14:00 鼎談参加者に向けた工房見学
14:30-16:00頃 鼎談(二部構成) 
(この日は、ギャラリーの終了が18:00の予定です。エバレットさんが鼎談後の歓談を希望されているため)
定員:先着30名
参加費:1000円(当日窓口でお支払い)
申し込み:
方法1:フライヤーにあるQRコードからフォームに入力、受信は溝縁でとりまとめ。
方法2:メール benrido.academy@gmail.comに氏名、人数、連絡先をお知らせ


▶︎▶︎コロタイプギャラリー秋季展関連企画②

11月5日(火)
府庁界隈まちかどミュージアム コロタイプ工房見学
「手刷りコロタイプ絵葉書 作ってみませんか?」
14:00-16:00 工房見学の後、アカデミーて絵葉書の手刷りを体験します。
定員:先着8名
参加費:4000円
申し込み:メール benrido.academy@gmail.comに氏名、人数、連絡先をお知らせ

コロタイプギャラリー 「国際博物館会議京都大会開催記念 特別展示」のお知らせ

Posted by takumi suzuki on 03.2019 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
便利堂ブース&ワークショップ@ICOMも頑張ってます!

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ICOM「ミュージアム・フェア」@EVENT HALL, 京都国際会館

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 秋の心地がほんの少し感じられ、過ごしやすい季節が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。便利堂コロタイプギャラリーの溝縁です!

 今年、この初秋の京都を賑わせているのは京都国際会館を使用した大規模な催し「国際博物館会議 ICOM」の京都大会です!この企画は3年に一度、世界のどこかの都市で開催されるというもので、日本では初の開催となります。そして、幸運なことに、便利堂もICOMのプログラムのひとつ「ミュージアム・フェア」にブースを出させていただくことになりました! ⇒詳しくは、別記事「第25回 国際博物館会議京都大会 ICOM KYOTO2019始まります!」をご参照ください。

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 ミュージアム・フェアは無事昨日2日に初日を迎え、明日4日まで開催されます。便利堂のブース(E32)はこんな感じです。 また本日は、同じくミュージアム・フェアの会場の一つであるANNEX HALLのスペースにて、コロタイプワークショップを開催しました。会場にお越しの皆さまに、朝から途切れなくコロタイプの手刷りプリント体験をしていただきました。

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 さて、そのような大きな催しでプレゼンテーションできるのであれば、本社併設のコロタイプギャラリーやコロタイプ工房にもお越しいただき、ぜひコロタイプ作品を観ていただきたい!との思いから、古美術の複製や写真から現代アート作品まで、コロタイプの幅広さをお楽しみいただけるサテライト特別企画展を9月2日から開催しております!(10日まで)

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 ギャラリーに入ると、まず目に飛び込んでくるのが、酒井抱一(1761 - 1828)が描いた「夏秋草図屏風」の原寸大コロタイプ複製です(写真左)。原本は重要文化財であり、東京国立博物館に所蔵されています。元々は、尾形光琳が描いた「風神雷神図屏風」の裏に描かれていたというもの。現在は原本保護のために別々の屏風に改装されています。展示は、この現在の姿の複製ですが、これとは別に2015年に琳派400年を記念して、本来の姿である「風神雷神」「夏秋草図」両面の形に復元した複製も制作いたしました(⇒くわしくはこちら)。現代の、ごく一般的な日常生活の中で、屏風をゆっくりと眺める瞬間はなかなか得られないもの。まさに夏から秋へ季節の移ろいを感じながらこの屏風を眺めるひと時は、とても贅沢に感じられます。

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 その横には、しずかにゆったりと微笑むお顔のほとけさまは、大阪・観心寺の国宝「如意輪観音坐像」を大判にプリントしたコロタイプ写真です。その原板となっているガラス乾板は、おそらく前世紀中頃に撮影された貴重なものです(そのガラス乾板も、卓上に展示いたします)。当時、手刷りコロタイプで一枚一枚仕上げられていた希少なコロタイププリントを、改めて素敵なパネル装に仕立てた作品を展示しています。本年4月に便利堂より刊行されました第四版「国宝事典」(P.101)にも掲載されています。国宝事典も閲覧いただけるように配置いたしました。是非お手にとってご覧いただけたらと思います。

女史箴

 パネル装の仏様から目を落とすと、卓上に長く広々と広げられた女史箴図巻をご覧いただけます。この女史箴図は、大英博物館が所蔵しており、その全長は3.5mの絵巻です。4世紀末頃の東晋の画家、顧愷之の代表作といわれています。宮中の女官の心得を諭す場面が描かれており、鏡の前で髪を整える女官姿や、皇帝と話をする場面など、絵巻物さながらの想像をして楽しむことができます。
 この複製は、いままでモノクロしかプリントできなかったコロタイプを、便利堂がカラーコロタイプで完成させた初めての複製です。作成は1965年から1966年にわたりました。当時、便利堂の写真工房が大英博物館を訪れ、この絵巻物を撮影し、持ち帰った画像から、このように見事なカラーコロタイプの複製を仕上げました。当時海外で撮影するということは、一大イベントだったに違いありません。その技量の幅を感じさせられます。

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 改めて壁面に目を移すと、そこには打って変わって現代的なカラー写真のコロタイププリントが。アメリカ、ニューヨークの1970年代を闊歩したソール・ライター(1923 - 2013)の写真群です。便利堂がソール・ライター財団と協同でポートフォリオを作成したのは2017年のこと。8イメージのカラー写真は、彼が生前に選んでいたものです。曇った窓ガラスの水滴越しの町の風景や、雨のイメージはどこか切なさを帯びており、写真を見入っていると、ふと自分もニューヨークの街角に佇んでいるかのような気分になります。

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本展示最後の作品は、なんともモッテリとしたインキののりが特徴的なカラーコロタイププリントです。ふと、西洋の著名な画家の作品を思い出しますが、これは日本を代表する現代アーティスト、森村泰昌氏の「フェルメール研究2004」の一作をコロタイププリントとして仕上げたものです。絹本(けんぽん)と呼ばれる、絹を和紙に貼った紙が使用され、微小なインキの滲み具合がその独特の色の厚みを感じさせます。このカラーコロタイプは、いわゆるカラープロセス(CMYKによる4色刷り)をベースに独自のプロセスカラーを掛け合わせ、さらにその上に特色で刷り重ね、計12色で仕上げられています。何度も何度も刷り重ねられた油性のインキが、どこか油絵を思い起こさせるのかもしれません。


本展はICOMに合わせて開催されますが、どなた様もご覧いただくことができます。是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りくださいませ。


【概要】
2019年9月2日(月)―9月10日(火) ※7日(土)、8日(日)は休廊
13:00 - 17:00
便利堂コロタイプギャラリーにて


プロフィール

takumi suzuki

Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
Japanese:www.benrido.co.jp
English:www.benrido-collotype.today

カテゴリ

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  • 【コロタイプ、やりませんか collotype academy】(15)
  • 【コロタイプで作品集をつくりませんか?】(1)
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