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コロタイプギャラリー 「国際博物館会議京都大会開催記念 特別展示」のお知らせ

Posted by takumi suzuki on 03.2019 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
便利堂ブース&ワークショップ@ICOMも頑張ってます!

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ICOM「ミュージアム・フェア」@EVENT HALL, 京都国際会館

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 秋の心地がほんの少し感じられ、過ごしやすい季節が待ち遠しい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。便利堂コロタイプギャラリーの溝縁です!

 今年、この初秋の京都を賑わせているのは京都国際会館を使用した大規模な催し「国際博物館会議 ICOM」の京都大会です!この企画は3年に一度、世界のどこかの都市で開催されるというもので、日本では初の開催となります。そして、幸運なことに、便利堂もICOMのプログラムのひとつ「ミュージアム・フェア」にブースを出させていただくことになりました! ⇒詳しくは、別記事「第25回 国際博物館会議京都大会 ICOM KYOTO2019始まります!」をご参照ください。

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 ミュージアム・フェアは無事昨日2日に初日を迎え、明日4日まで開催されます。便利堂のブース(E32)はこんな感じです。 また本日は、同じくミュージアム・フェアの会場の一つであるANNEX HALLのスペースにて、コロタイプワークショップを開催しました。会場にお越しの皆さまに、朝から途切れなくコロタイプの手刷りプリント体験をしていただきました。

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 さて、そのような大きな催しでプレゼンテーションできるのであれば、本社併設のコロタイプギャラリーやコロタイプ工房にもお越しいただき、ぜひコロタイプ作品を観ていただきたい!との思いから、古美術の複製や写真から現代アート作品まで、コロタイプの幅広さをお楽しみいただけるサテライト特別企画展を9月2日から開催しております!(10日まで)

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 ギャラリーに入ると、まず目に飛び込んでくるのが、酒井抱一(1761 - 1828)が描いた「夏秋草図屏風」の原寸大コロタイプ複製です(写真左)。原本は重要文化財であり、東京国立博物館に所蔵されています。元々は、尾形光琳が描いた「風神雷神図屏風」の裏に描かれていたというもの。現在は原本保護のために別々の屏風に改装されています。展示は、この現在の姿の複製ですが、これとは別に2015年に琳派400年を記念して、本来の姿である「風神雷神」「夏秋草図」両面の形に復元した複製も制作いたしました(⇒くわしくはこちら)。現代の、ごく一般的な日常生活の中で、屏風をゆっくりと眺める瞬間はなかなか得られないもの。まさに夏から秋へ季節の移ろいを感じながらこの屏風を眺めるひと時は、とても贅沢に感じられます。

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 その横には、しずかにゆったりと微笑むお顔のほとけさまは、大阪・観心寺の国宝「如意輪観音坐像」を大判にプリントしたコロタイプ写真です。その原板となっているガラス乾板は、おそらく前世紀中頃に撮影された貴重なものです(そのガラス乾板も、卓上に展示いたします)。当時、手刷りコロタイプで一枚一枚仕上げられていた希少なコロタイププリントを、改めて素敵なパネル装に仕立てた作品を展示しています。本年4月に便利堂より刊行されました第四版「国宝事典」(P.101)にも掲載されています。国宝事典も閲覧いただけるように配置いたしました。是非お手にとってご覧いただけたらと思います。

女史箴

 パネル装の仏様から目を落とすと、卓上に長く広々と広げられた女史箴図巻をご覧いただけます。この女史箴図は、大英博物館が所蔵しており、その全長は3.5mの絵巻です。4世紀末頃の東晋の画家、顧愷之の代表作といわれています。宮中の女官の心得を諭す場面が描かれており、鏡の前で髪を整える女官姿や、皇帝と話をする場面など、絵巻物さながらの想像をして楽しむことができます。
 この複製は、いままでモノクロしかプリントできなかったコロタイプを、便利堂がカラーコロタイプで完成させた初めての複製です。作成は1965年から1966年にわたりました。当時、便利堂の写真工房が大英博物館を訪れ、この絵巻物を撮影し、持ち帰った画像から、このように見事なカラーコロタイプの複製を仕上げました。当時海外で撮影するということは、一大イベントだったに違いありません。その技量の幅を感じさせられます。

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 改めて壁面に目を移すと、そこには打って変わって現代的なカラー写真のコロタイププリントが。アメリカ、ニューヨークの1970年代を闊歩したソール・ライター(1923 - 2013)の写真群です。便利堂がソール・ライター財団と協同でポートフォリオを作成したのは2017年のこと。8イメージのカラー写真は、彼が生前に選んでいたものです。曇った窓ガラスの水滴越しの町の風景や、雨のイメージはどこか切なさを帯びており、写真を見入っていると、ふと自分もニューヨークの街角に佇んでいるかのような気分になります。

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本展示最後の作品は、なんともモッテリとしたインキののりが特徴的なカラーコロタイププリントです。ふと、西洋の著名な画家の作品を思い出しますが、これは日本を代表する現代アーティスト、森村泰昌氏の「フェルメール研究2004」の一作をコロタイププリントとして仕上げたものです。絹本(けんぽん)と呼ばれる、絹を和紙に貼った紙が使用され、微小なインキの滲み具合がその独特の色の厚みを感じさせます。このカラーコロタイプは、いわゆるカラープロセス(CMYKによる4色刷り)をベースに独自のプロセスカラーを掛け合わせ、さらにその上に特色で刷り重ね、計12色で仕上げられています。何度も何度も刷り重ねられた油性のインキが、どこか油絵を思い起こさせるのかもしれません。


本展はICOMに合わせて開催されますが、どなた様もご覧いただくことができます。是非お近くにお越しの際は、お立ち寄りくださいませ。


【概要】
2019年9月2日(月)―9月10日(火) ※7日(土)、8日(日)は休廊
13:00 - 17:00
便利堂コロタイプギャラリーにて


便利堂コロタイプ アカデミー開校2周年記念作品展開催中!

Posted by takumi suzuki on 30.2019 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
Benrido Collotype Academy 2nd Anniversary Exhibition
2019年 7月 29日(月)- 8月 9日(金)※土日休廊 13:00-17:00 @便利堂コロタイプギャラリー

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チラシ

こんにちは!便利堂コロタイプアカデミーの溝縁です。
おそがけの梅雨が終わり、いよいよ暑くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

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便利堂コロタイプアカデミーはたくさんの方に支えられて、7月29日(月)に開校から2周年を迎えました。
これまで、31回のワークショップを開催し、受講者の総数は147名を数えました。
海外から来られる受講者の方も増える一方で、中には半年以上も前からコースの開講日を確認にメールされてくることもありました。熱心な受講者の皆様、そして様々な文化圏の方や、普段は出会うことのない職種の方等との出会いはとても刺激的です。

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アルミプレートのインキング作品

2年目に差し掛かった頃からか、アルミのプレートにコロタイプ用の感光乳剤を塗布して、印画をし、インキングをしてイメージを浮かび上がらせる手法など、仕上がりの素材に工夫を加えるような取り組みも行いました。と、同時に受講者の方から、鉄のプレートに印画はできないかな?というアイディアの持ち込みに答えることになるなど、表現の可能性も広がりつつあります。

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他にも、普段から集めていた特別な和紙を持ち込まれる方や、画像を様々な方向に刷り重ねてイメージを作る方、版の上に直接描画をしてドローイングの作品を仕上げたり、紙に折り目をつけてイメージをプリントする、イメージをコラージュのように分けて刷り上げる・・・等、個人の受講者から発案されるバリエーションも、本当に様々な趣を見せています。

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このようにして制作された手刷りコロタイププリントのアーカイブも、2年目の一年でたくさん集まりましたので、改めて2度目の展覧会を開催しようという運びになりました。
今年も、力作ぞろい。そして、色の幅も様々に展開されていますので、ぜひご高覧くださいませ。

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展覧会の詳細は以下のとおり!
暑い日差しの日々が続きますが、是非便利堂コロタイプ ギャラリーへお越しくださいませ!



BENRIDO COLLOYTPE ACADEMY 2nd ANNIVERSARY EXHIBITION!
便利堂コロタイプアカデミー開校2周年記念作品展

会期:2019年 7月 29日(月)- 8月 9日(金) ※土日休廊
時間:13:00-17:00
場所:便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302
公式 HP: www.academy.benrido-collotype.today



第7回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展 今年も開催!

Posted by takumi suzuki on 19.2019 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
あっという間に第7回! 明日より開幕です!

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便利堂コロタイプギャラリー
会期:2019年6月20日(水)~7月5日(金) 13:00~18:00
休廊:土・日曜日

 皆さん、こんにちは! 恒例の社員コロタイプワークショップ展、「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を今年も開催いたします。気が付けば、あっという間に第7回! 年を重ねるごとに、ますます社員の技術も、作品の質も向上しました! 明日より始まる展示の見どころをご紹介いたします!

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力作43点が出品されました

便利堂では、自社のコア技術であるコロタイプの魅力をより多くの人に知ってもらうため、まずは社員自らがコロタイプの魅力を知ろう!ということで、自分の手でコロタイプ作品をつくり、その難しさや奥深さ、技師の技術の高さを実感し、そしてものづくりの楽しさを体験する社員ワークショップを毎年開催しています。なんと! 気が付けば第7回! 思えば遠くに来たものだと、今年も力作ぞろいの展示を前にして感慨もひとしおです。というのも、今年は今までにも増してチャレンジングな作品が目白押しだからです。

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↓過去の作品づくりの様子はコチラ↓
第1回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-32.html
第2回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-66.html
第3回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-86.html
第4回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-99.html
第5回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-109.html
第6回:http://takumisuzuki123.blog.fc2.com/blog-entry-114.html

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どこか例年と違う印象を感じていただけるでしょうか?

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なにかが違う。。。

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そう! カラフルな作品が激増したのです。

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コロタイプの版は1色刷なので、従来はブラック1色のモノクロ作品がほとんどでした。しかし、今年は1色刷でもセピアやブルーなど自分のイメージに合った思い思いの色で作品づくりを楽しんでいます。中には、1つの版に上半分と下半分とに違う色を入れ2色刷にしたり、何色も重ねた多色刷作品に挑戦したつわものも!

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これは、各社員の技術が向上したこともありますが、ひとつの大きな要因が2017年7月に開講したコロタイプアカデミーの影響があるかと思います。コロタイプアカデミーは、一般の方を対象にコロタイプを知り、学び、実践できる場を提供することを目的に開講しました。昨年は、受講した方々の作品を一堂に展示した1周年記念展も開催しました。
⇒過去記事:コロタイプギャラリー《便利堂コロタイプアカデミー開校1周年記念展》 開催中!

受講した方々の自由なアプローチ、独創的な作品作りにアカデミーの講師陣も刺激され、それらの対応力や指導に生かすノウハウも向上したのではないかと思います。またそうしたワークショップ作品を目にした社員の皆さんも、それらのアプローチを参考により自由に、自分の作品作りに取り組んだ結果ではないかと思います。


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最後にもう1点。会場の左端にひときわ大きな作品が展示されています。これはマイスター山本が、アカデミーに設置されている11×14インチ程度の作品が制作可能な版画用のプレス機でプリントした参考展示作品です。アカデミーでは、今回社員作品で展示されているはがきサイズのプレス機を基本に、さらに上級者には8×10インチの作品も制作できるコースも設けています。この11×14インチでのテストプリントも無事完成し、今後このサイズのコロタイプ作品もアカデミーで制作可能になる日も近そうです。

 
詳しくはコロタイプ・アカデミーのサイトをご覧ください。

www.academy.benrido-collotype.today

 以上、パワーアップした作品群をぜひその目でご鑑賞ください! これらの出品作から、社員と来場者の投票で優秀作品を決定いたします。皆さんの清き1票で便利堂創立記念式典(7月1日)の表彰の舞台に立つ社員が決まります。投票期間は6月28日正午まで。ご協力頂いた皆様には、コロタイプ絵葉書を1枚プレゼント! 会場でお待ちしております!



第7回「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展

便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町302番地

会期:2019年6月20日(水)~7月5日(金) 13:00~18:00
休廊:土・日曜日

便利堂・春の展覧会企画 二本立て! 好評開催中!

Posted by takumi suzuki on 18.2019 【コロタイプギャラリー】   1 comments   0 trackback
HARIBAN AWARD 2018 受賞展@無鄰菴&同5周年回顧展@コロタイプギャラリー

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日増しに陽気が穏やかになる京都では、恒例となった京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE2019」 www.kyotographie.jpが先週より始まっています。今年で7年目を迎える「KG」ですが、毎年便利堂もいろんな形で参加しています。本年は、同フェスティバルのサテライト展示である「KG+」に2会場出展しています!


●HARIBAN AWARD 2018 グランプリ受賞者個展
エスター・タイヒマン Esther Teichmann “On Sleeping and Drowning”
@無鄰菴 2019年4月12日(金)-4月26日(金)

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この季節がやってまいりました、ハリバンアワードのグランプリ受賞者個展。
今年は、新緑の萠ゆる京都東山に位置する無鄰菴を会場にお借りし、昨年度の受賞者エスター・タイヒマンのコロタイププリント展を開催しております。

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写真中央:エスター・タイヒマン Esther Teichmann さん

タイヒマンさんが来日し、京都に滞在しながら便利堂のコロタイプ工房で制作をした2018年12月から早4ヶ月。コロタイププリントも額装や軸装といった完成の形を得て、無事に会場に並びました。

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どこかミステリアスな魅力の漂う彼女のイメージは、庭園にある小さな茶室に設置されました。手が届きそうだけれど届かない、微妙な距離感を保って鑑賞者の目に飛び込むと同時に、背後に聞こえる小川のせせらぎや、鳥のさえずりが、タイヒマンさんが挑戦する異空間の世界への逃避を可能にしています。一瞬ためらいを感じながらも、すっと引き込まれる感覚をお楽しみいただけたらと考えています。

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無鄰菴は、明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘として1894年に造営されました。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建造物が東山を臨むように配置され、庭園は山縣の指示に基づいて七代目小川治兵衛によって作庭されました。東山を借景に、里山の風景を彷彿とさせる小高い芝生や琵琶湖疎水から引かれた小川そのものを生かす景観は、眺めて楽しむのも良いですし、散策しながら丁寧に手入れされた植物の一つ一つを楽しむこともできます。また、1951年に国の名勝に指定されており、現在は世界中からの観光客が訪れています。

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【開催概要】
タイトル:エスター・タイヒマン Esther Teichmann ”On Sleeping and Drowning“
会期:2019年4月12日(金)-4月26日(金) 会期中無休
時間:9:00 - 18:00(17:30受付終了)
会場:無鄰菴 京都市左京区南禅寺草川町31番地
入場料:一般410円、小学生以下無料 

【作家プロフィール】
Esther Teichmann エスター・タイヒマン
写真や映像作品の制作だけでなく、執筆やキュレーションも行うアーティスト。2012年にイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて博士号を取得、現在は同校のキュレーター育成コースや歴史リサーチプログラムの責任者を務めている。2018年の国際フォトフェア「パリ・フォト」で大規模個展を開催し注目を浴びる。www.estherteichmann.com


●HARIBAN AWARD 5th Anniversary Exhibition
ハリバン・アワード5周年記念回顧展
@便利堂コロタイプギャラリー 2019年4月12日(金)-5月6日(月・祝)

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各国の写真家やアーティストから注目を集める国際コロタイプ写真コンペティション「HARIBAN AWARD」は、2018年に5回目の開催を迎えました。その5周年を記念し、過去のグランプリ受賞者5名のコロタイププリントを紹介する展覧会を開催しています。

会場の都合上、今回は各作家のコロタイププリントの全てを展示することはできませんが、作家の多彩な表現と個性を垣間見る事ができます。特に展示に使用される額や作品の支持体は個展の当時を思わせる設えとしていることもあり、その展示を知る人たちからは過去の個展を懐かしむ声が聞かれました。

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また、展示は作品の面白さやコロタイププリントの完成度の高さを楽しめるだけでなく、それぞれの作家に寄せられた審査員の言葉も併記しています。どの様な驚きと期待をもって、多数の応募者の中からその作家が選ばれたのか、審査の裏側を知ることもできます。共通して言えることは、コロタイプという大抵の作家が初めて体験することになるその技術が大きく生かされる作品が選ばれているということ。写真技術のありうる限りの精緻な描写や濃厚なハーフトーンを特徴とする作品、アーカイバル性の高い作品、そしてドキッとするようなテーマ性。暗室で実験的な制作を自ら掘り下げる作家表現にも焦点が当てられています。

HAIBAN AWARD 2018のグランプリ受賞者エスター・タイヒマンに寄せたデヴィット・キャンパニーの評には「特にその作家が新しい素材やプロセスを多く取り入れるならば、そこから何が生まれるか想像することは難しいが、審査員もまた、あまり知られていないような作家たちと同じようにワクワクしたいと感じている。つまり、タイヒマンが便利堂でどのような作品を作り上げるのか想像できなかったからこそ、より彼女への期待が高まったといえるかもしれない。」と締めくくっています。

HARIBAN AWARDをとおして作家が新たな視野を切り開くだけでなく、これら審査員の期待と同様に、便利堂コロタイプ工房の職人やスタッフたちも、個性あふれる作家の表現や希望を叶えるためにあれやこれやと試行錯誤を重ねます。この活動によって、普段の業務では感じえない世界観と繋がり、私たちこそが作家から様々な恩恵を受けていると改めて実感します。

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世界から向けられた真っさらなコロタイプに注がれる視線、HARIBAN AWARD 2019の応募もはじまりました。応募締め切りは2019年6月30日。今年はどんな作品が集まるのだろうか。応募を検討されている方は、ぜひこの機会にコロタイプギャラリーに足をお運びいただき、並ぶ作品に重ね合わせる様に、自分の作品が仕上がった様子をイメージしてみてください!
アワードの参加要項はこちら→https://benrido-collotype.today/collotype-competition/

【開催概要】
国際コロタイプ写真コンテスト HARIBAN AWARD 5th Anniversary Exhibition
会期:2019年4月12日(金)-5月6日(月・祝) 会期中無休
時間:11:00 - 17:00
会場:便利堂コロタイプギャラリー 京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302
入場料:無料 

出品作家は以下のとおり
アヴォイスカ・ファン・デル・モレン Awoiska van der Molen (NL)
アントニー・ケインズ Antony Cairns (GB)
クラウディオ・シルバーノ Claudio Silvano (BR)
スティーブン・ギル Stephen Gill (SE)
エスター・タイヒマン Esther Teichmann (DE/US)


秋季ギャラリー展『コロタイプで観る明治期の日本ーーギメ東洋美術館写真コレクションより』展

Posted by takumi suzuki on 17.2018 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
後期展示無事閉幕しました!

2018年11月1日(木)ー11月16日(金)@便利堂コロタイプギャラリー

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 こんにちは!コロタイプギャラリー運営担当の溝縁です。
 空高く金色の銀杏の葉が舞う季節になりました。毎日気持ちよく過ごしながらも、寒〜い冬がやってくるなと、気が引きしまる毎日です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 コロタイプギャラリーでは、11月1日(木)から11月16日(金)の間、「コロタイプで観る明治期の日本ーギメ東洋美術館写真コレクションより」を開催しました。パリで開催中のジャポニスム2018に想い馳せ、フランス国立ギメ東洋美術館と連携して2015年から2017年に便利堂が制作したコロタイプポートフォリオを展示しています。

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 美術館の名前にある“ギメ“とは、エミール・ギメ(Émile Étienne Guimet)という実業家の名前から名付けられています。彼は1836年にリヨンに生まれ、1918年に生涯を閉じるまで旅行を重ね、旅先での収集や美術鑑定を行ったと言われています。旅は地中海から中近東、そしてアジアに及び、その目的は宗教博物館を作ることだったと言われています。その収集品を集めてリヨンに東洋美術館が設立されたのは1879年のこと。その後、ルーブル美術館に収められていた東洋の美術品も合わせて、1889年、パリに「フランス国立ギメ東洋美術館」が開館しました。

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 国立ギメ東洋美術館には、エミール・ギメの意思を継いで、様々な人々が収集した東洋の美術品がコレクションされています。そこには仏像や美術品の他、写真資料も多く収められています。便利堂では、2015年から2017年にKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭の企画をとおして、国立ギメ東洋美術館と虎屋京都ギャラリーと連携の上、明治時代の日本の風景を捉えた写真で構成されたコロタイプポートフォリオを制作しました。カテゴリーは以下のとおり。
 『侍』 幕末に生きた武士やその武士というイコンがその後どのように変化を遂げていったのか。写真には、徳川家最後の将軍の姿を収めたものから、スタジオで甲冑をつけて弓を射る姿を演出しとらえたもの、甲冑や刀といった武具が骨董として海外からの旅行客に売られている店頭の描写など…今では想像し得ない当時の社会の変動が写し出されています。

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 『茶』いかに日本人の生活に茶を嗜むという行為が根付いているか。そこに描写された人々の生活のワンシーンはとても自然に見えます。茶を運ぶ女中の美しい肖像から、広大な茶畑(背景は富士山!)で新芽を摘み取る茶摘みの風景、写真スタジオで演出された食事場面などは女性の世間話が聞こえてきそうな臨場感です。しかしそれだけではなく、いわゆる儀式として嗜まれた茶会の風景や、花街の豪奢な茶会、そして日本の各所に点在した風情ある茶室の趣も残されています。

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 『愛』秘められた、ある特定の社会で女性の社会的地位がたどった道を垣間見ること。きっと日本であまり目にすることもないのではないだろうかと考えられる遊郭や花街の風景。吉原の大門を写した写真などは、当時の撮影技術では昼間の撮影であったと推測できることから、いわゆる、ステレオタイプのイメージの中にある遊郭とは違った顔を知ることができます。このコレクションに収められた場面の数々からは、一定の社会的地位を取得した当時の大夫や、まなざしの鋭さとどこか遠い場所を望むような花魁の姿、そして、そういった世界観とは別に、三条河原で客と酒を交わしながらくつろぐ京都の芸舞妓の姿が映し出されています。

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 当時、過渡期を迎えた日本は、海外からの旅行者の目にどのように映ったのでしょう。きっと人々は戸惑いと不安定さも抱えながら、大きな社会の変化に期待を膨らませていたかもしれません。その時、珍しい写真機をもって目の前に現れた外国人(もしくは日本人写真家)は、その期待をたたえた体や表情を収めてくれる、新しい時代への架け橋だったかもしれません。写真の一枚一枚は、今のように瞬時には撮影されていません。きっと時間をかけて演出し、一枚のために表情をつくり、心を込めて映ったのでしょう。

 会場に来られたお客様から、『全く知らない時代のことなのに、なんだか懐かしい気がするわね』と感想をいただきました。コロタイプのしっとりとした質感で見る明治期の日本の風景。秋の深まる黄昏の一刻、このポートフォリオを座右に明治時代にタイムスリップしませんか…?

※なお、これらのポートフォリオは便利堂の直営店舗やミュージアムショップ、またオンラインストアでお買い求めいただくことができます。
詳しくはこちら:京都便利堂公式オンラインショップ

【展覧会概要】
日時:2018年11月1日(木)ー11月16日(金) 11:00−17:00
場所:便利堂コロタイプギャラリー (中京区新町通竹屋町通下ル弁財天町302)

プロフィール

takumi suzuki

Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
Japanese:www.benrido.co.jp
English:www.benrido-collotype.today

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