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Claudio Silvano ‘Campo Aberto’本日開幕!

Posted by takumi suzuki on 14.2017 HARIBAN AWARD   0 comments   0 trackback
HARIBAN AWARD 2016 受賞作品展
2017/4/14-5/7@白沙村荘 橋本関雪記念館 存古楼

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KG+ 2017 KYOTOGRAPHIEサテライト展 アソシエイテッド・プログラム
HARIBAN AWARD2016 最優秀賞受賞作品展
クラウディオ・シルヴァーノ|Claudio Silvano
コロタイプ写真展 ‘Campo Aberto’

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2013年からはじまったKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭も今年で5回目を迎え、便利堂はその初年度から展覧会やワークショップの開催などで関わってきました。2014年からはコロタイプの普及を目的とした世界初のコロタイプによる国際写真コンペティション「Hariban Award」を開催しており、最優秀賞受賞者には2週間の京都滞在と便利堂コロタイプ工房の職人たちとのプリント制作の権利が与えられ、京都グラフィーの関連プログラムとしてコロタイププリントを発表する個展が開催されます。今回の2016年最優秀賞受賞作品展で早くも3回目となりました。過去の受賞展は下記のとおりです。

■第1回:Awoiska van der Molen アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン 'Sequester in Collotypes' @廣誠院
■第2回:Antony Cairnsアントニー・ケーンズ  'LA-LV / LDN_Process' @SferaExhibition

2016年度のグランプリ受賞はブラジルのアマゾン出身、パリ在住のクラウディオ・シルヴァーノさんでした。

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一昨年のアントニーさんも若手ではありましたが、クラウディオさんはさらに若い1985年生まれ、今年で32歳です。ハリバンアワードが世界中の新進アーティストにコロタイプを興味もっていただく機会になっていることを実感してうれしい限りです。2017年の応募もいよいよ始まります。今年はどんな結果になるでしょうか!?

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受賞作である'Campo Aberto'とは英語でいうと'Open Field'、日本語では「開かれた土地」といったところでしょうか?被写体の多くは風景、それもいわゆる自然だけではなく都市のそれも含まれます。しばしば旅をするなかで撮りためたなかから、今回はブラジル、アイスランド、フランスで撮影された写真がセレクトされてコロタイプとして生まれ変わっています。

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©Claudio Silvano

昨年秋に京都を訪れたクラウディオさん。来日自体もはじめてとのこと。実質10日間の目まぐるしい制作期間で工房の職人たちと幾度となくやりとりを繰り返しました。信頼関係も築き上がりました。

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プリント制作はもちろんのこと、展示会場や展示方法まで、毎度のことながら紆余曲折をへて晴れて本日4月14日より無事開催にこぎつけることができました。今年の会場も、とっておきの場所をお借りすることができました。橋本関雪記念館 白沙村荘 存古楼です。

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京都の銀閣寺地近くに位置する「白沙村荘」は、日本画家・橋本関雪(1883-1945)が自身の制作を行うアトリエとして造営した邸宅。10000平方メートルの敷地内には大正〜昭和初期に建築された居宅、日本画の制作を行っていた3つの画室、茶室、持仏堂などの建造物が散在しており、国の名勝に指定されている池泉回遊式庭園は7400平方メートルにおよび、平安から鎌倉時代にかけての石像美術品が多く置かれています。庭園そして建造物の設計も橋本関雪の手によるもので、彼の美意識が随所に反映された庭屋の調和した景観そのものが白沙村荘の大きな見どころです。白沙村荘公式ウェブサイト:http://www.hakusasonso.jp/

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展示会場の存古楼は関雪が大型作品の制作のために使用していた画室です。板張りの艶と高い天井の開放感にくわえて、目の前には関雪自らが指揮して作庭したというように、独自の価値観に基づいた美しい庭園が広がります。引き戸を開ければそよ風も吹き抜ける、心地よい空間で、あなたもぜひ春のひと時を過ごしてみませんか?

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©Claudio Silvano

■クラウディオ・シルヴァーノ×河内タカ (便利堂海外事業部ディレクター) クロストーク開催!

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肩肘張らないカジュアルなトークになる予定ですので、みなさまどうぞ肩肘張らずにふるってご参加ください。なお会場では最新のハリバンアワード2016公式カタログも販売いたします(限定80部 。トーク当日なら作家直筆サインがもらえるかもしれませんね。

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4月17日(月) 18:00-19:00
参加費:500円 ※拝観終了後(17:00)のトークショーのみのご参加の場合。白沙村荘拝観料をお支払いただいた場合は無料です。
会場:白沙村荘 橋本関雪記念館 存古楼



KG+ 2017 KYOTOGRAPHIEサテライト展 アソシエイテッド・プログラム
HARIBAN AWARD2016 最優秀賞受賞作品展
クラウディオ・シルヴァーノ|Claudio Silvano
コロタイプ写真展 ‘Campo Aberto’

会期: 2017年4月14日(金)〜5月7日(日)
OPEN: 10:00−17:00 (最終入場16:30)
会期中無休
会場: 白沙村荘 橋本関雪記念館 存古楼(京都市左京区浄土町石橋町37番地)  地図
拝観料: 一般 ¥1300 / 学生 ¥500 / 高校生以下無料 ※こちらの料金で白沙村荘 橋本関雪記念館と庭園もご覧いただけます。



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そして! 今年で4回目となる国際コロタイプ写真コンペティション「HARIBAN AWARD」2017の募集も始まります! 国際色豊かな審査員をお迎えしています。

京都で職人と一緒にあなたの写真をコロタイプしませんか
受賞者は2週間の京都滞在をしながら受賞作を職人と共に作り上げる機会が与えられます。


参加者募集! 詳しくは公式サイトへ! http://www.haribanaward.org

Facebook:@Hariban Award
Twitter:@haribanaward

Antony Cairns ‘LA-LV / LDN_Process’好評開催中!

Posted by takumi suzuki on 05.2016 HARIBAN AWARD   0 comments   0 trackback
HARIBAN AWARD 2015 受賞作品展
2016/4/23-5/22@SferaExhibition

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KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2016 メインプログラム

HARIBAN AWARD2015 最優秀賞受賞作品展
アントニー・ケーンズ|Antony Cairns
コロタイプ写真展 ‘LA-LV / LDN_Process’

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こんにちは。Hariban Award担当の鈴木孝平です。
京都はすっかり桜のシーズンを過ぎて、みなさんGWを満喫されている事でしょう(ちなみに、この記事を書いている今日の最高気温は約30℃。とっても暑いです)。

さて、2013年からはじまったKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭も今年で4回目を迎えます。いまや京都の春の風物詩となっているのではないでしょうか。便利堂はその初年度から展覧会やワークショップの開催などで関わってきました。また2014年からはコロタイプの普及を目的とした世界初のコロタイプによる国際写真コンペティション「Hariban Award」を開催しており、最優秀賞受賞者には2週間の京都滞在と便利堂コロタイプ工房の職人たちとのプリント制作の権利が与えられ、京都グラフィーのアソシエイテッド・プログラムとしてコロタイププリントを発表する個展が開催されます。

第1回開催ではオランダ人写真家のAwoiska van der Molen アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレンさんが最優秀賞を受賞し、廣誠院(京都市役所近くにある数寄屋造りの日本家屋)で展覧会が行われました。昨年の展示の様子はこちら

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Hariban Award 2014 最優秀賞受賞 Awoiska van der Molen の展示

2回目の開催となるHariban Award 2015では、世界中から243通ものご応募をいただきました。名だたる審査員の厳正な審査によって最優秀賞に選出されたのが、イギリス人写真家のAntony Cairns アントニー・ケーンズさん(ロンドン在住)です。実はアントニーは2014年度もご応募いただき、審査員特別賞を受賞されていました。本人曰く「もう応募はしないつもりだったけど、周囲の知人からの勧めで再チャレンジした」とのことで、2度目にしてリベンジを果たし、見事に最優秀賞を勝ち取ったのです!
⇒Hariban Award 2015のハイライトは追ってアップします!

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2週間のレジデンスでコロタイプ作品8点を制作中のアントニー

本展はHariban Award 2015の成果発表展であるとともに、さらに今回はKYOTOGRAPHIE 2016のテーマ「Circle of Life いのちの環」と作品が一致したことから(後述)、メインプログラムとしての位置づけとなっています。www.kyotographie.jp/en/portfolio/antony-cairns 昨年のアヴォイスカもそうでしたが、彼にとっては日本初個展でもあり、このアワードが日本における海外の若手写真家を紹介できるよい機会となっていることに喜びを感じます。

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会場のSferaExhibition(スフェラエキシビション)

1980年ロンドンに生まれたアントニーは、ロンドン芸術大学で伝統的な写真技術を学び、後に作風を決定づける古い化学技法を習得。AMC Booksより生まれ育ったロンドンをモチーフとした「LDN」シリーズの写真集を3冊出版しFotobookfestival(ドイツ・カッセル)にてBest Photobooks 2013に選出されています。

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本展では、「LDN」シリーズに加え、「LA」(ロサンゼルス)と「LV」(ラスベガス)の二都市にて撮影された作品シリーズから、昨年の秋に便利堂コロタイプ工房の職人と制作したプリントを中心に、電子書籍端末であるKindleのスクリーンに使われている「電子インク」(Electronic Ink=EI)を利用した作品やアルミの板に焼き付けた作品、ならびに彼がこれまでに制作した自作の写真集などを展観しています。

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コロタイプで制作した「LA-LV」シリーズ

アントニーの作品制作はミノックスというドイツ製の小型のフィルムカメラで都市の夜景を撮影するところから始まります。街中を散策する中で眼にとまった工事現場や印象的な光を放つビル群などのスナップショットを撮影し、自ら暗室で現像していきます。その段階で彼はしばしば実験的な試みをとおして不完全さを追求しているといいます。結果的に現像されたイメージは現実の都市空間が抽象化され、本来の被写体がなんであったのか、判然としない場合も多々あります。いずれもモノクロの抽象的な画面に変換されていることも影響して、その場所に固有の景色というものを見いだすことがとても難しいように思われます。これもグローバリゼーションの表象なのでしょうか・・・

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パンチングメタルに糸でマウント。もちろん彼の自作です。
画面の隅にはさりげなく「玻璃版京都便利堂」のエンボスが!

タイトルにProcessとあるように、彼は最終的なプリントのみを写真とするのではなく、その制作プロセス全体を写真と考えています。この展示はまさに彼の捉える「写真」というものを十全に表現しています。

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アルミ板にプリントした作品

上掲の作品はアルミ板を支持体として感光材を含んだゼラチンを塗布し画像を焼き付けた作品です。その上には非常に薄くニスがコーティングされ、ゼラチンとニスの膜のあいだに像が定着されています。アルミニウムの硬質で冷たい質感が彼の作品世界とマッチングしています。

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LDN EI(Kindleから抜き取ったスクリーンを作品化)を再度アナログの版に置き換えコロタイププリントへ

本展の展示テーマを最もよく表しているのが、上に挙げた壁面展示です。アントニーは、近年はKindleの電子ペーパー上に映った電子インクの画像をプラグアウトして定着させ、本体を分解し取り出したスクリーンを作品「LDN EI」(EIとはElectoric Ink=電子インク)として発表しています。最先端のデジタル技術を用いた作品を、今回さらに150年前の写真術草創期の技術であるコロタイプで提示しなおすことで、歴史的な写真のプロセスを一つの輪廻として表現しようと試みています。まさにこれが、今回の京都グラフィーのテーマである「Circle of Life いのちの環」と重なっています。

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(左より)LDN EI 、その画像を焼付けインキングしたコロタイプ刷版、そこから和紙にプリントしたコロタイプ作品

展示作品以外にも、実際に手に取って彼の作品を感じ取ってもらえるよう、彼が手作りした作品集やスライド作品などが展示されています。

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写真集〈LDN〉は透明フィルムや厚いトレーシングペーパーに印刷(上左)、Kindleにハッキングして自分の作品だけを表示できるようにしている〈LDN EI〉など(上右)

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〈OSC〉パンチカード作品

こちらは昨年のレジデンス滞在時にアントニーが夜の大阪へ繰り出して撮影した最新の写真集「OSC」(=Osaka Station City)です。大阪の梅田駅周辺で撮影された夜景が、かつてコンピューターのプログラムに使われていたパンチカードにインクジェット印刷されています。この作品は今回の来日中に彼自らコロタイプでプリント制作され、近々ロンドンの個展で発表される予定です。

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サイモン・ベーカー氏(右)とのトークショー

4月24日には会場でサイモン・ベーカー氏(テートモダン、写真部門シニアキュレーター、イギリス)とアントニーによるアーティストトークが行われ、作家本人による自作の解説や、15歳で写真をはじめた頃からの話や現在の作風に至るまでの経緯などが語られ、終始リラックスしたムードでした。

来場者の方からの「いまではPhotoshopなどを用いて画像を抽象化したりすることはできるが、あえて暗室作業にこだわっている理由はあるのでしょうか?」とのご質問に対してアントニーは次のように答えていました。「写真はその時代の技術とともに発展してきて、いまでは古典技法から最新のデジタル技術まで幅広い選択肢があります。わたしはそこから自分がいいと思える技法を選べるのが幸せだと思っています」

近年は古典印画技法を手法のひとつとして取り入れる写真家の方も増えてきているように思います。そうした技法の中には、ソルト・プリントやサイアノ・タイプなど個人で行うことが比較的容易なものから、ダゲレオタイプやプラチナプリントなどなかなか気軽にはできないようなものまであります。こうしたプリント技法のひとつとして、特にヨーロッパを中心とした海外からコロタイプにも注目が集まっていることを、Hariban Awardを主催する側として感じています。

そんなHariban Awardも今年で3年目を迎えて、先日募集がはじまったばかりですが、早速各国からご応募いただいています。これまでご応募いただいた方も、これから応募をご検討されている方も、この貴重な機会にぜひ挑戦していただき、今年の秋に京都で便利堂の職人とコロタイプを制作しませんか?

http://benrido-collotype.today/collotype-competition/

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Hariban Award 2015 公式カタログ(限定80部) 5000円も好評発売中です! お求めはこちら

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また、会場では展示作品である「LDN EI」コロタイププリントの限定オリジナルエディションも頒布中! 
限定6部のうち5部を販売しています。ed1、2、4は全12点のセット販売で頒布価格12万(税別)。ed5と6は単体のバラ売りとなっており1点12000円(税別)です。この機会をお見逃しなく!

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なお、展示中の写真集はこちらからお求めいただけます(一部会場でも販売しています)。

LDN, LDN2, LDN3, LPT
http://www.antony-cairns.co.uk/books

LDN EI, OSC
http://twelve-books.com/shop/



KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2016
メインプログラム

HARIBAN AWARD2015 最優秀賞受賞作品展
アントニー・ケーンズ|Antony Cairns
コロタイプ写真展 ‘LA-LV / LDN_Process’

会期: 2016年4月23日(土)〜5月22日(日)
OPEN: 11:00−19:00
休廊: 水曜(5/4 Open)
会場: SferaExhibition(〒605-0086京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル 京阪「三条」駅 5番出口、または「祇園四条」駅 9番出口から徒歩7分)
入場料: ¥600/学生 ¥400

Awoiska van der Molen 'Sequester in Collotypes' 始まります!

Posted by takumi suzuki on 17.2015 HARIBAN AWARD   1 comments   0 trackback
HARIBAN AWARD 2014 授賞作品展
2015/4/18 - 22 @臨済宗保水山廣誠院

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いよいよHARIBAN AWARD 2014 最優秀賞授賞作品展 Awoiska van der Molen 'Sequester in Collotypes'  が明日より始まります!

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会場となっている廣誠院(通常非公開)のお庭は目に鮮やかな新緑が見ごろとなっています。

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次の間から広間を見る

展示は廣誠院の広間、次の間、茶室、奥の茶室の四部屋を使って展観しています。

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広間床の間

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タイトルの「Sequester」は、街の喧騒から隔絶した自然の奥に分け入り、被写体の根本にある核を強く求め、探し続ける彼女の作品スタイルを表しています。

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茶室

すぐ横が人通りの多い木屋町とは思えない静寂に心が落ち着きます。

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庭より茶室、奥の茶室を見る

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奥の茶室

まさに彼女の作品にぴったりの展示会場でぜひ受賞作のコロタイププリントを堪能してください!

また明日18日(土)には、アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏による写真集サイン会を実施します!


【日時】2015年4月18日(土)~22日(水) 11:00~18:00
【場所】臨済宗保水山 廣誠院 《地図》
【施設入場料】700円
【協賛】オランダ王国大使館


なお、本展示は23日(木)以降も場所を変えて行います。
This exhibition will be continued at the different venue from 23 (thu.)


【期間】4月23日(木)~5月10日(日) 11:00~18:00
【場所】京都ホテルオークラ 地下1階 ※廣誠院すぐ近く 《地図
【施設入場料】無料

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HARIBAN AWARD 2014 公式カタログ 限定150部
お求めは会場のほか、便利堂オンラインショップでもお買い求めいただけます⇒こちら

Hariban Award 2015

HARIBAN AWARD 2015 募集始まります! ぜひサインアップを!
Submissions for the 2015 award open soon. Sign up for updates!


http://www.haribanaward.org/>



The collotype exhibition of Awoiska van der Molen, the winner of Hariban Award 2014

Posted by takumi suzuki on 10.2015 HARIBAN AWARD   0 comments   0 trackback
'Sequester in Collotypes'
April 18 (Sat.) - 22 (Wed.) 2015 / 11:00-18:00 @Kousei-in Temple

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展示会場となる廣誠院 The Exhibition Venue : Kousei-in Temple

19世紀の古典技法「コロタイプ」を使った世界初の国際写真コンペティション「HARIBAN AWARD 2014」で世界中の応募者131名の中から見事に最優秀賞受賞者に選ばれたアヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏が、職人とともにつくり上げたコロタイププリントの展示を行います!
Awoiska van der Molen was chosen as the Grand prize of the first annual Hariban Award from 131 applicants from around the world. She spent two weeks in Kyoto working with the master artisans at the Benrido Collotype Atelier to create collotype prints of winning photograph. The exhibition of those works will be held as an associated program of Kyotographie!

Awoiska Untitled 245-18 2010
©Awoiska van der Molen Untiteled 245-18-2010

【日時】2015年4月18日(土)~22日(水) 11:00~18:00
【場所】臨済宗保水山 廣誠院 《地図》
【施設入場料】700円
【協賛】オランダ王国大使館
Date : April 18 (Sat.) ~ 22 (Wed.) 2015 11:00~18:00
Venue : Koisei-in Map
Entry fee : 700 yen
Sponsor : Embassy of the Kingdom of the Netherlands

旧薩摩藩士 伊集院兼常邸であった廣誠院は数奇屋風の書院と茶室からなり、七代目小川治兵衛による庭もすばらしく、高瀬川から引き込まれた大きくゆるやかな川の流れを眺めることができます。趣深い建物や豊かな庭園のなか、ゆったりとした気持ちで作品をお楽しみいただける場所です。通常は非公開ですので、施設内部に入ることができる今回は大変貴重な機会になります。
Kousei-in was a residence of Ijuin Kanetsune, a former retainer of the Satsuma clan. Kousei-in includes Sukiya style study room and tea-room. At the garden, you can see the gentle flow of water, comes from Takasegawa river. Please enjoy our collaborated works while you are relaxed in the tasteful house and the garden with full of green. The house is usually not open to the public. This exhibition will be a very rare chance to visit inside the Kousei-in.

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また18日(土)には、アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏による写真集サイン会を実施します!
Book Autograph session of Awoiska van der Molen will be held on 18(Sat.)

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氏がコロタイプ職人とともにひたむきに作り上げた作品の数々を、ぜひご覧ください。
Please visit and enjoy the works she produced with collotype artisans.

昨年の選考の様子やアヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン氏の略歴は こちら
作品制作についてのインタビューはこちら
Awoiska van der Molen about Her stay and production in Kyoto   blog / Interview

なお、本展示は23日(木)以降も場所を変えて行います。
This exhibition will be continued at the different venue from 23 (thu.)


【期間】4月23日(木)~5月10日(日) 11:00~18:00
【場所】京都ホテルオークラ 地下1階 ※廣誠院すぐ近く 《地図
【施設入場料】無料

Term : April 23 (Thu)~May 10 (Sun) 11:00~18:00
Venue : Kyoto Hotel Okura B1F * very close to Kousei-in MAP
Entry Fee : Free

お越しの際はお間違えのないようご注意ください。皆様のご来場を心よりお待ちしております!
Please don’t confuse the two venues. I will look forward to seeing you at the exhibition.

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Hariban Award 2014の公式カタログ、出来上がりはこんな感じです。本紙は、三椏と雁皮を使った極薄の和紙。プリントの際の扱いは難しいですが、コロタイプとの相性はいいと思います。限定150部 4月17日発売開始。展示会場ならびに便利堂オンラインショップ kyotobenrido.com でも販売いたします!

Happily introducing completed “HARIBAN AWARD 2014 Official Catalogue”
Very thin Japanese paper: Mitsumata and Ganpi are used. These are difficult to treat when printing, but are compatible with collotype.Limited 150 editions will be launched on April 17th. It can be purchased at the exhibition venue and Benrido Online shop kyotobenrido.com


Hariban Award 2015

HARIBAN AWARD 2015 募集始まります! ぜひサインアップを!
Submissions for the 2015 award open soon. Sign up for updates!


http://launch.haribanaward.org/>

HARIBAN AWARD 2014 アーティスト・レジデンシー報告

Posted by takumi suzuki on 01.2014 HARIBAN AWARD   2 comments   0 trackback
最優秀賞受賞者、アヴォイスカさんとの濃密な2週間をレポートします

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レジデンシ―最終日の夕方にもかかわらず、プリントチェックは続きます!

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HARBAN AWARD 2014 審査結果概要小冊子

コロタイプギャラリー支配人の藤岡です。
既報の通り、このたびコロタイプ工房ではあらたな挑戦として、コロタイプによる国際写真コンペティション「第1回HARIBAN AWARD」を開催しました。欧米アジアの全世界から131名ものご応募をいただき、そのなかから最優秀賞としてオランダ人女性Awoiska van der Molen(以下、アヴォイスカ)さんが選ばれました。⇒前回の受賞に関する記事はこちら アヴォイスカさんには9月29日から10月10日までの2週間京都に滞在し、コロタイプ工房で職人と一緒に作品づくりをおこなっていただきました。ちょっと長いですが、この「アーティスト・イン・レジデンス」について報告します。


「アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレンは、Hariban Award2014のグランプリ受賞者として選ばれるべくして選ばれた」 サイモン・ベーカー

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自身の手による大判モノクロプリントを前にしてアヴォイスカさん近影@Purdy Hicks Gallery, PARIS PHOTO

「アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレンは、Hariban Award2014のグランプリ受賞者として選ばれるべくして選ばれた。彼女は便利堂の熟練した技術者たちと作業を行うという刺激的な機会を享受するにふさわしい写真家である。彼女の現代的なモノクロ写真は、現在のヨーロッパにおける最も上質な作品のひとつであり、それは自身の卓越したプリント技術によって制作されている。と同時にこうともいえるのも事実である。すなわち、自然を写した繊細で美しい彼女の作品は、光と影の綾に細心の注意を払うことにより生み出されるが、それは便利堂がコロタイプにより手がけてきた写真の歴史的名作と共通点が多いということである。つまり彼女の作品は、微妙なグラデーションとトーンおよび自然の造形の細部をとらえる繊細な感性において、コロタイプによりもたらされるであろう可能性とぴったりマッチしているのである。つい先日ヴァン・デル・モレンの初めての写真集が発売されたが、彼女のキャリアが希望に満ち溢れているこの時期に、Hariban Awardの最優秀賞を贈ることができることを審査員一同非常に嬉しく思っている。」
HARIBAN AWARD 2014 審査員代表 サイモン・ベーカー氏(「審査結果概要」より)
⇒受賞者の紹介や審査員のコメントをまとめた「HARABAN AWARD 2014 審査結果概要」小冊子のPDFが こちらリンクからご覧いただけます。

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来日直前に出版された彼女のファースト写真集Sequester - Awoiska van del Molen €40,00

彼女のはじめての写真集《Sequester》は 2014パリフォト-アパチャーファンデーション フォトブックアワード Paris Photo–Aperture Foundation PhotoBook Awardsのファーストフォトブック部門のショートリストにノミネートされました。大変な反響があり、初版750部はあっという間に品薄になったとのことです。

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@パリフォト、アパチャーファンデーション フォトブックアワード のコーナー。彼女の写真集の注目度は高かったです。


アヴォイスカさん、来日する

9月29日、オランダから関西国際空港そして京都駅から便利堂に無事到着。私も緊張のなか対面。まずは工房見学と、ご自身の作品の手刷りプリント体験で、コロタイプを大まかに知ってもらいます。大きな時差を乗り越え、ややお疲れ気味でしたが、とても和やかにスタートしました。と、私なんかはお気楽なものでしたが、一方の現場では早速あたまを悩ませる問題が山積みだったようです。

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なんといっても、アヴォイスカさんの作品!深い深い森、きりっとした山の稜線、ごつごつした岩場といった濃厚なシャドー部に、やさしく淡く降りこむ光や立ち込める水蒸気、稲妻のように走る白線。コントラストが高いのか低いのか、また独特の遠近感覚が画面になんとも不穏な印象を醸す。こんな作品刷れるのか?でもだからこそチャレンジして、コロタイプの可能性を追求するのに、これ以上の「素材」はありません。


チャレンジスタート!

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まずはデータチェック。全8点について、モニターに映る画像を1点1点、本人のイメージを綿密にヒアリング。そのうえで製版技師・松崎さんが刷り上がりをイメージしてレタッチを加えていきます。じつはこの「入口」がもっとも大事なところなのですが、すこし反省点がのこりました。細かいことは端折りますが、作家が持ち込むデータについては、事前に、解像度の問題や要求するイメージを、お互いが綿密に諒解していなければなりません。ごく基本的なことですが、この「一期一会」の関係にあっては、もっとも大切なことです。それでも松崎さん、アヴォイスカさんの要望やイメージにできるだけ近づきたいと、最後まで本当に粘り強く対応しつづけました。

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プリントサイズは20×24インチ(約51×61センチ)。このサイズはコロタイプの通常サイズ印刷機では限界のサイズであり、ましてやミュージアムクォリティの「作品」を刷るとなると「難しい」のひと言では済まないほど。でも、いろんな(あるいはデジタル技術一辺倒ともいえる)写真プリント技法があるなかで、コロタイプの圧倒的素晴らしさを分かってもらうために、あえて勝負に出ました。

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用紙は雁皮紙。楮や鳥の子でもテストをしたうえで、アヴォイスカさんに決めてもらいました。コロタイプの真骨頂である滑らかな階調表現にもっとも相応しく、写真表現ではもうお馴染みとなりましたが、そのぶん用紙としては繊細というか華奢。とくにシャドー部にどっしりとインキがのるようなアヴォイスカ作品では、一版を何度も刷り重ねるうちに剥がれたり浮いたりしてこないか、ここでもまた不安要素が持ち上がります。

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アヴォイスカさんはオランダ人で、会話はすべて英語。私はもちろん、現場の職人たちも意思疎通がままなりません。そんななか2週間、朝から晩まで付きっきりで彼女の通訳にあたってくれたのが、カリー真理子さん(写真左端)。カリーさん自身、コロタイプを知ったばかりなのに、短い期間で本当に一生懸命勉強してくれて、作家のイメージや気持ちを十全に伝えてくれましたし、初めて日本に滞在する彼女をいろんな面でサポートしてくれました。ありがとうございました。

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とにかく、全8点をアヴォイスカさんが滞在する2週間(実質10日)のうちに、完成とはいかないまでも納得、安心して帰国してもらえるかたちにまで仕上げなければなりません。松崎さんと印刷技師・竹内さん(カツオさん)は朝から晩までアヴォイスカ作品にかかりっきり。普段は和やかなアヴォイスカさんも、次々に上がってくるテストピースを前に真剣そのもの。非常にシビアなコメントを返してきます。

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松崎・竹内両氏も表現の意図を説きつつ、彼女の要望を最大限汲み取ろうと必死。このときばかりは口も挟めません。そんなやりとりが8点すべてに何度となく繰り返され、ようやく校了や責了が出始めたのは、2週間目も半ばを過ぎてからのことでした。結局最終日の最後の最後まで、この「戦い」は続き、なんとか、なんとか8点すべてにハートサインをもらったのでした。

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しばしお別れ

そんなこんなで「別れ」は突然にやってきます。松崎・竹内の両氏とは、お互いの力を出し合った充実感もあり、まさに『ウルルン滞在記』のようなラストシーンでした。はじめてのHARIBAN AWARDアーティスト・イン・レジデンス。私個人としては、じつのところ当初、外国人でしかも写真家(アーティスト)と過ごす2週間の長丁場に不安を感じずにはいられませんでした。ところが、アヴォイスカさんの明るくて気さくな、またとても誠実であたたかい人柄に感激し、またおおいに救われました。なんとか当初の目標も達成できましたし、充実の日々となりました。また来年の春に再会しましょう!

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HARIBAN AWARDは賞金もなければ、受賞がおおきな業績となるような権威は(いまのところ)ありません。それでも、初回にしてこれほど多くのひとたちが応募してくださったことにこそ、おおきな可能性を感じています。お金や名声を得るためじゃない、プロとプロが、人と人が本気で議論を交わすなかで技術の限界を追求し、真剣勝負で作品を生み出していくという喜びが、ここには本当にあります。

今回の成果は、来年2015年春開催のKYOTOGRAPHIE公式プログラムとして発表、展観されます。またこの頃より、次回第2回となるHARIBAN AWARD 2015の募集を開始します。たくさんの素晴らしい作品をとおして、お会いできることを心より楽しみにしています。



プロフィール

takumi suzuki

Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
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English:www.benrido-collotype.today

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