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便利堂・春の展覧会企画 二本立て! 好評開催中!

Posted by takumi suzuki on 18.2019 【コロタイプギャラリー】   1 comments   0 trackback
HARIBAN AWARD 2018 受賞展@無鄰菴&同5周年回顧展@コロタイプギャラリー

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KG_ロゴ

日増しに陽気が穏やかになる京都では、恒例となった京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE2019」 www.kyotographie.jpが先週より始まっています。今年で7年目を迎える「KG」ですが、毎年便利堂もいろんな形で参加しています。本年は、同フェスティバルのサテライト展示である「KG+」に2会場出展しています!


●HARIBAN AWARD 2018 グランプリ受賞者個展
エスター・タイヒマン Esther Teichmann “On Sleeping and Drowning”
@無鄰菴 2019年4月12日(金)-4月26日(金)

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この季節がやってまいりました、ハリバンアワードのグランプリ受賞者個展。
今年は、新緑の萠ゆる京都東山に位置する無鄰菴を会場にお借りし、昨年度の受賞者エスター・タイヒマンのコロタイププリント展を開催しております。

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写真中央:エスター・タイヒマン Esther Teichmann さん

タイヒマンさんが来日し、京都に滞在しながら便利堂のコロタイプ工房で制作をした2018年12月から早4ヶ月。コロタイププリントも額装や軸装といった完成の形を得て、無事に会場に並びました。

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どこかミステリアスな魅力の漂う彼女のイメージは、庭園にある小さな茶室に設置されました。手が届きそうだけれど届かない、微妙な距離感を保って鑑賞者の目に飛び込むと同時に、背後に聞こえる小川のせせらぎや、鳥のさえずりが、タイヒマンさんが挑戦する異空間の世界への逃避を可能にしています。一瞬ためらいを感じながらも、すっと引き込まれる感覚をお楽しみいただけたらと考えています。

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無鄰菴は、明治・大正時代の政治家山縣有朋の別荘として1894年に造営されました。庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建造物が東山を臨むように配置され、庭園は山縣の指示に基づいて七代目小川治兵衛によって作庭されました。東山を借景に、里山の風景を彷彿とさせる小高い芝生や琵琶湖疎水から引かれた小川そのものを生かす景観は、眺めて楽しむのも良いですし、散策しながら丁寧に手入れされた植物の一つ一つを楽しむこともできます。また、1951年に国の名勝に指定されており、現在は世界中からの観光客が訪れています。

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【開催概要】
タイトル:エスター・タイヒマン Esther Teichmann ”On Sleeping and Drowning“
会期:2019年4月12日(金)-4月26日(金) 会期中無休
時間:9:00 - 18:00(17:30受付終了)
会場:無鄰菴 京都市左京区南禅寺草川町31番地
入場料:一般410円、小学生以下無料 

【作家プロフィール】
Esther Teichmann エスター・タイヒマン
写真や映像作品の制作だけでなく、執筆やキュレーションも行うアーティスト。2012年にイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて博士号を取得、現在は同校のキュレーター育成コースや歴史リサーチプログラムの責任者を務めている。2018年の国際フォトフェア「パリ・フォト」で大規模個展を開催し注目を浴びる。www.estherteichmann.com


●HARIBAN AWARD 5th Anniversary Exhibition
ハリバン・アワード5周年記念回顧展
@便利堂コロタイプギャラリー 2019年4月12日(金)-5月6日(月・祝)

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各国の写真家やアーティストから注目を集める国際コロタイプ写真コンペティション「HARIBAN AWARD」は、2018年に5回目の開催を迎えました。その5周年を記念し、過去のグランプリ受賞者5名のコロタイププリントを紹介する展覧会を開催しています。

会場の都合上、今回は各作家のコロタイププリントの全てを展示することはできませんが、作家の多彩な表現と個性を垣間見る事ができます。特に展示に使用される額や作品の支持体は個展の当時を思わせる設えとしていることもあり、その展示を知る人たちからは過去の個展を懐かしむ声が聞かれました。

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また、展示は作品の面白さやコロタイププリントの完成度の高さを楽しめるだけでなく、それぞれの作家に寄せられた審査員の言葉も併記しています。どの様な驚きと期待をもって、多数の応募者の中からその作家が選ばれたのか、審査の裏側を知ることもできます。共通して言えることは、コロタイプという大抵の作家が初めて体験することになるその技術が大きく生かされる作品が選ばれているということ。写真技術のありうる限りの精緻な描写や濃厚なハーフトーンを特徴とする作品、アーカイバル性の高い作品、そしてドキッとするようなテーマ性。暗室で実験的な制作を自ら掘り下げる作家表現にも焦点が当てられています。

HAIBAN AWARD 2018のグランプリ受賞者エスター・タイヒマンに寄せたデヴィット・キャンパニーの評には「特にその作家が新しい素材やプロセスを多く取り入れるならば、そこから何が生まれるか想像することは難しいが、審査員もまた、あまり知られていないような作家たちと同じようにワクワクしたいと感じている。つまり、タイヒマンが便利堂でどのような作品を作り上げるのか想像できなかったからこそ、より彼女への期待が高まったといえるかもしれない。」と締めくくっています。

HARIBAN AWARDをとおして作家が新たな視野を切り開くだけでなく、これら審査員の期待と同様に、便利堂コロタイプ工房の職人やスタッフたちも、個性あふれる作家の表現や希望を叶えるためにあれやこれやと試行錯誤を重ねます。この活動によって、普段の業務では感じえない世界観と繋がり、私たちこそが作家から様々な恩恵を受けていると改めて実感します。

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世界から向けられた真っさらなコロタイプに注がれる視線、HARIBAN AWARD 2019の応募もはじまりました。応募締め切りは2019年6月30日。今年はどんな作品が集まるのだろうか。応募を検討されている方は、ぜひこの機会にコロタイプギャラリーに足をお運びいただき、並ぶ作品に重ね合わせる様に、自分の作品が仕上がった様子をイメージしてみてください!
アワードの参加要項はこちら→https://benrido-collotype.today/collotype-competition/

【開催概要】
国際コロタイプ写真コンテスト HARIBAN AWARD 5th Anniversary Exhibition
会期:2019年4月12日(金)-5月6日(月・祝) 会期中無休
時間:11:00 - 17:00
会場:便利堂コロタイプギャラリー 京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302
入場料:無料 

出品作家は以下のとおり
アヴォイスカ・ファン・デル・モレン Awoiska van der Molen (NL)
アントニー・ケインズ Antony Cairns (GB)
クラウディオ・シルバーノ Claudio Silvano (BR)
スティーブン・ギル Stephen Gill (SE)
エスター・タイヒマン Esther Teichmann (DE/US)


プロフィール

takumi suzuki

Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
Japanese:www.benrido.co.jp
English:www.benrido-collotype.today

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