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山口晃氏もご来廊! コロタイプギャラリー秋展、好評開催中!

Posted by takumi suzuki on 21.2013 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
「記憶を護るコロタイプ――山本作兵衛炭坑画と国宝『御堂関白記』」展 
今週23日(土)まで!


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 コロタイプギャラリー支配人・藤岡です。はやいもので季節は秋、しかも晩秋ですね。美しい京都の秋、便利堂コロタイプギャラリーでは、企画展「記憶を護るコロタイプ――山本作兵衛炭坑画と国宝『御堂関白記』」が好評開催中です。昨日20日には、先般コロタイプにてマルチプル作品を作らせていただいた画家の山口晃先生もご来廊いただき、工房見学もしていただきました。

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《摩利支天像》コロタイプ・マルチプル 限定50部
⇒くわしくはこちら「山口晃画伯のコロタイプ・マルチプル作品を発売!」


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工房見学中の山口先生

 本日の京都新聞朝刊でも本展を取り上げていただきました。

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2013年11月21日付 京都新聞朝刊記事

 以前、展覧会内容の概要はお伝えしましたのでこちらここでは本展開催への思いを補足的にご説明します。「記憶を護る」なんて、ずいぶんおおきく出てみましたが(しかも「世界記憶遺産登録記念」)、日頃わたしたちは、コロタイプの仕事に、そのような心構えで臨んでいます、本当に。

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展示風景

 コロタイプの技術は、おおきく2つの役割をもって世のなかで生かされています。
 
 ひとつは、山口晃先生のような現代のアーティストやクリエイターの方々の表現のひとつとしての役割。デジタルの技法が進化すればするほど、逆に選択の幅が少なくなったり、また手作業による温かみや風合いが求められているように感じます。職人の手によってゆたかな質感を生みだされるコロタイプは、今に生きる表現技法として、現代の写真家・アーティストによって再評価されています。春のオープン記念展では、植田正治《童暦》を展示し、あらためておおきな反響をいただきました⇒くわしくはこちら

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山本作兵衛画「炭坑記録画」平成25年(2013)制作

 いまひとつは、絵画や書など美術品や崇拝の対象となる文化財・宝物などを忠実に再現(複製)する最高峰の美術印刷技法としての役割。特に、原典(オリジナル)を写本として後世に伝えるための「複製保存」という役割です。歴史的史資料を、耐光・耐候性が実証されたコロタイプ版でつくることは、研究者の学術調査や一般への展示・普及の助けとなり、オリジナルの毀損・消失を防ぐ文化財保存の側面からもきわめて有効なのです。今回展示された山本作兵衛氏の炭坑画や『御堂関白記』は、まさにそういう目的で制作されたものです。

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藤原道長筆 国宝『御堂関白記』 手前:「長保6年暦」 カラーコロタイプ版 昭和58年(1983)制作

 いま当廊では、炭坑の記録を描いた水彩画と、千年にもわたって守り伝えられた最高権力者の自筆日記がおなじ空間にあります。それらは時代、内容、視覚的に奇妙なミスマッチを起こしているかもしれません。きっとそうでしょう。ですが、先人たちが遺してくれた記録(人類の記憶!)を護り伝えるために、ともにコロタイプ版として生まれ変わったのだ、そんな空想を浮かべて展示を見渡してもらえたらうれしいです。。もちろん、もっと単純に、むき出しの『御堂関白記』をこんなに間近でみられることは、まずないですから、ぜひ遊びにきてください。ゆっくりと秋のひとときをすごしてください。今週土曜日までです!

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同 自筆本全14巻 モノクロコロタイプ版 昭和11年(1936)制作

 本展は営業マンの持ち込み企画です。これからも、もっと楽しんでもらえるギャラリーになるよう、便利堂みんなで盛り上げていきますので、よろしくお願いします。

会期   2013年11月5日(火)~11月23日(土)※日曜日は休廊。
     12:00~19:00

お問い合わせ先 株式会社便利堂 075-231-4351(代表) ※平日9:00~18:00
便利堂ホームページ http://www.benrido.co.jp/
Twitter @kyotobenrido


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 東京神保町のギャラリーオフィスでは、春にコロタイプギャラリーで開催した植田正治《童暦》のコロタイププリントを展示中です! こちらも今週金曜日が最終日です!


*コロタイプギャラリーは年数回企画展を開催しています。開催中はどなたでも展示と、隣接する工房の様子をご覧いただけます。現在、春・夏・秋の年3回程度を行っております。今後の開催予定につきましては、内容が確定次第、当ブログをはじめ、便利堂HPやツイッターでご案内させていただきます。

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【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
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English:www.benrido-collotype.today

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