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《コロタイプギャラリー支配人より開催展のお知らせ》下出祐太郎「琳派 RIMPA りんぱ」 展 

Posted by takumi suzuki on 09.2015 【コロタイプギャラリー】   0 comments   0 trackback
併せて 琳派名品コロタイプ複製も陳列いたします!
2015/1/20 - 29 @便利堂コロタイプギャラリー

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「琳派合鹿椀」制作中の下出氏(左)

新年おめでとうございます。

コロタイプギャラリー支配人の藤岡です。本年もコロタイプでみなさまに楽しんでいただきますので、ご支援・ご協力をお願いいたします。

2015年は、琳派の祖とされる本阿弥光悦が京都・鷹峯(たかがみね)の地を家康から拝領して400年。京都のみならず全国で≪琳派400年≫が賑やかです。便利堂でも、≪琳派400年≫を盛り上げるお手伝いができるよう、さまざまな企画を練っています。その第一弾としまして、漆蒔絵作家・下出祐太郎さん率いる「チーム琳派」による琳派漆器作品とコロタイプ複製による琳派の名品とのコラボレーション! 題して「琳派 RIMPA りんぱ」展! 本年にふさわしい華やかな幕明けを飾りたく思います。

無題

今回はもちろん、チーム琳派代表の下出祐太郎さんから寄稿いただきました。



天才たちが形作った琳派という日本の美意識を合鹿椀の蒔絵で展観します

いよいよ、琳派400年記念年が始まりました。「琳派 RIMPA りんぱ」展は、琳派400年記念年の開幕展と位置付け、開催いたします。本展は、現代の我々が琳派のデザインを再構築し、合鹿椀(ごうろくわん)という大型のお椀に漆蒔絵で表現した新作200点あまりを展観するものです。

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『サンダースソニア』 「コラボ」カテゴリ作品 池坊由紀(華道家元池坊次期家元)×下出祐太郎

伝統的工芸品産業の状況を少しでも改善するために、琳派400年記念年に賛同し開催するものです

伝統的工芸品産業に指定されている品目は211品目あり(平成23年1月現在)、緩やかに増え続ける状況にみえます。しかしながら現状は、生産額、企業数、従事者数ともに減り続け、昭和50年代から平成3年のピーク時に比べ、平成21年度ではそれぞれ4分の1にまで減少しています((財)伝統的工芸品産業振興協会の調べ)。伝統的工芸品産業は日本のものづくりや生活文化を担ってきた大切な産業であることは言をまちませんが、この状況を少しでも改善するために、琳派400年記念年に賛同し開催するものです。

琳派の本質を探り、現代の伝統工芸産業への展開を図るものとしたいと目論んでいます

400年前に、本阿弥光悦や俵屋宗達により展開し始めた、琳派の流れや芸術潮流を再検討しますと、主に絵画史で100年ごとの展開として取り上げられています。『俵屋宗達――尾形光琳――酒井抱一――鈴木其一』の絵画潮流です。その芸術の神髄をくみ取り、デザインソースとしての活用ほか、神坂雪佳や浅井忠の工芸との関わりや活動を検証し、美術ファンを魅了し続ける琳派の本質を探り、現代の伝統工芸産業への展開を図るものとしたいと目論んでいます。

琳派を活用する工芸概念の構築により、新たな流行やライフスタイルにつながる創造性や斬新さを、それぞれが考え発信する流れを創出していきたいのです

琳派が海外に与えた影響ならびに近年の海外美術館の評価の高まりからしても、またとない発信機会であると考えられます。我々は、琳派漆器の制作を通して、伝統的工芸品の琳派活用、すなわち琳派を活用する工芸概念の構築により、低迷する伝統産業業界に一石を投じ活性化の足掛かりとしたいと考えています。新たな流行やライフスタイルにつながる創造性や斬新さを、それぞれが考え発信する流れを創出していきたいのです。

伝統工芸産業から文化芸術産業へ

このことは、従来の手工業的な「伝統工芸産業」が、現代社会において心を豊かにし満足感を与えるというあらたな価値観が付与されるような「文化芸術産業(仮題)」としての第一歩を記すことになると気負っています。今に残る手仕事の見直しと、手仕事の価値のあり方を検討することに繋がっていくと考えています。

是非、ご高覧賜りますようご案内申し上げます。

チーム琳派代表 下出祐太郎


■下出祐太郎略歴
1955年京都市生まれ
下出蒔絵司所三代目 学術博士・伝統工芸士
即位礼や大嘗祭の神祇調度蒔絵、
第六十一・六十二回伊勢神宮式年遷宮御神宝蒔絵を手がける。
京都迎賓館水明の間の飾り台「悠久のささやき」等を制作。
京都美術工芸大学教授
京都工芸繊維大学伝統みらい教育研究センター特任教授

■チーム琳派
「チーム琳派」は、琳派400年記念年に賛同し、
学術的には奥井素子氏、伝統産業界では渡邉隆夫氏と若林卯兵衛氏、
京都府、京都市の伝統工芸品産業担当の方々と、
下出祐太郎で構成した任意のグループです。




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コロタイプは、漆工芸をはじめとする長い伝統ある技術とは違い、たかだか明治以降の近代技術にしかすぎません。ですが僭越ながら、我々としてはこうした伝統技術の末席に属し、100年以上にわたって技術を継承してきたと自負しております。その意味で、“文化芸術産業へ”という思いは共有していると思っています。今回実現したコラボレーション展示で感じていただければ幸いです。

サブ展示として、酒井抱一筆「夏秋草図屏風」などの琳派の名品のコロタイプ複製の陳列を予定しております。ぜひお見逃しなく!

■コロタイプギャラリー企画展
下出祐太郎「琳派 RIMPA りんぱ展」
1月20日(火)~29日(木)
11:00~19:00
期間中無休

※「琳派合鹿椀」は期間中販売いたします。

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