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尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクト

Posted by takumi suzuki on 27.2015 【今日のコロタイプ】    0 comments   0 trackback
進捗報告①:コロタイプ作業スタートしました!

琳派大容量画像2

光琳の「風神雷神図屏風」と抱一の「夏秋草図屏風」
元は表裏であったふたつの屏風を本来の姿に復元複製し
京都に里帰りさせるプロジェクトです

公式HP:www.benrido.wix.com/rimpa-collotype


_風神
完成した複製は「琳派400年祭プラットフォーム事業」として一般公開されます。


プロジェクトの趣意

尾形光琳「重要文化財 風神雷神図屏風」と酒井抱一「重要文化財 夏秋草図屏風」(ともに東京国立博物館蔵)は現在では別々に仕立てられていますが、17世紀に尾形光琳が「風神雷神図」を描き、100年後その裏面に酒井抱一が「夏秋草図」を描いた、もとは一つの屏風の表裏でした。その光琳と抱一の時間を超えたコラボレーションには、先人に対する憧憬と画風伝承へのあつい思いが感じられます。

本年2015年は、本阿弥光悦が光悦村をひらいてから400年の記念年。 便利堂は、本年を記念して立ち上げられた琳派400年記念祭プラットフォーム事業《尾形光琳筆「重要文化財 風神雷神図屏風」復元複製里帰りプロジェクト》を全面的にバックアップしています。便利堂の目指す「文化財を護り未来へ伝える」願いが、日本美術の精華といえる二作品の復元複製里帰りプロジェクトには込められています。


京都への里帰り

尾形光琳「重要文化財 風神雷神図屏風」は、もとは京都で描かれたことがわかっています。京都は古くから文化芸術の中心地でした。そんな京都には、現在でも文化財の伝承に携わる企業や職人がたくさん存在します。私たち便利堂もそのひとつ。コロタイプ印刷の職人が魂をこめ、原本に限りなくちかい複製による里帰りを実現させます。完成した複製は、京都府に寄贈します。寄贈後は、子どもたちへのワークショップや展示展観を予定。文化財伝承の技術と魂を、京都の地にて、いま(現在)からさらに後世へと伝えたいと思っています。


ただいまテストプリント制作中!

風神雷神p1

原本ご所蔵先の東京国立博物様から高精細のデジタル画像をご提供いただき、7月から複製作業がスタートしています。気が付けば完成予定日まで約3ヵ月! 非常にタイトなスケジュールとなっていますが、コロタイプ工房では培ったノウハウを総動員して、かつてないレベルの最高の複製を目指しています。右端は、今回このプロジェクトの刷りを担当してくれる尾崎君です。

風神雷神p3

かつてはアナログ100%の製版作業も、デジタル技術を導入しています。しかしデジタル処理とはいえ、自動でできる訳ではありません。どんな色を取り出し、どんな調子の版にしていくか、アナログ製版で培った技術があればこそ、デジタルに応用できるのです。アナログフィルム上で行うように、1色1色塗り込んでいきます。

風神雷神p2

写真は、3色ほどの色が入ったテストピース。計10色以上の色を刷り重ね、背景に金箔を入れたものを現物と比較します。そこからさらに修正を重ね、色合い、厚み、風格など、単に現物に似せただけではないコロタイプならではの表現を作り上げていきます。

風神雷神p4

金箔の上に表現された雲の補色を入れているところ。これで10色目となります。

風神雷神p5

ちょっと雰囲気を出すために、金粉を振ってみました。本番は金箔張りとなります。この金表現とたらし込みで描かれた雲の力強い表現がうまくできるかどうか、そこがポイントです。


公開予定

近々、現物を前にしての色校正を行い、本番へと進みます。完成は10月末予定!。複製は下記の予定で公開いたします。

■琳派400年記念「古典の日フォーラム2015」 
 場所 : 国立京都国際会館
 期間 : 平成27年11月1日(日) 

■尾形光琳筆「風神雷神図屏風」復元複製里帰りプロジェクト完成記念特別展示
 場所 : 京都文化博物館2階コネクションホール
 期間 : 平成27年11月3日(火・祝)~ 平成27年12月6日(日) 10:00  ~ 19:30

上記、文化博物館の展示期間中には、本プロジェクトの賛同人代表である小林忠先生(学習院大学名誉教授・岡田美術館館長) の記念講演会も開催されます。

■講演会 : 11月14日(土)10:30~
 小林忠先生(学習院大学名誉教授・岡田美術館館長)の記念講演会(3階フィルムシアターにて。要別途申込み制)


皆様のご支援をおねがいします

文化の普及・教育、そして精巧な写しを制作して後世に遺していくことの大切さを、一人でも多くの方にご理解ご賛同いただくために、プロジェクトの支援という形でご参加をお願いしています。サポートいただいた基金は、復元複製の製作費ならびに完成後の公開・活用に当てられます。詳しくは、下記公式ホームページをご覧ください。ぜひ皆さんと一緒に文化財を楽しみ、文化財にふれ>あい、そして伝えていく活動ができればと願っております。

尾形光琳「風神雷神図屏風」原寸大復元複製里帰りプロジェクト公式サイト
www.benrido.wix.com/rimpa-collotype



また、ご購入いただいた商品の売上の一部をプロジェクトの基金として協賛させていただく「基金商品」もご用意しております。
詳しくは下記の「京都便利堂オンライショップ」まで!

プロジェクト基金商品一覧



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プロフィール

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Author:takumi suzuki
【コロタイプの過去・現在・未来。創業明治20年の京都 便利堂が100年以上にわたって続けているコロタイプ工房より最新の情報をお届けします】
Japanese:www.benrido.co.jp
English:www.benrido-collotype.today

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