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コロタイプ・ワークショップ《レギュラーコース》始めました!
レギュラーコースを4月20日に開催!
![2013_04_20_14_27_26[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/20130513161957a16.jpg)
昨年2012年9月9日にAPIS:オルタナティブ・プロセス国際シンポジウム(Alternative Processes International Symposium 2012 Tokyo)のイベントの一環として開催したワークショップに引き続き、この4月20日に京都本社にてワークショップを行いました。APISでのワークショップは、丸1日かかって薬品の調合からゼラチン版の作成、プリントまでほぼすべてをご本人にやっていただく本格的なものでした。⇒「フルコースワークショップ(薬品調合から刷版・プリントまで)」はこちら
このワークショップに参加していただいた新進の若手写真家さんとこれがご縁となり、海外での個展に向けコロタイププリントを制作予定です(詳しくは追ってアップします!)
フルコースは準備も、参加していただく方も大変なので、もう少し手軽に参加できるワークショップを、というコンセプトで半日コースの「レギュラーコース」を今回設定しました。今後はこれを定番にしていければと思っています。今回の参加者の方からは、あらためて自分で薬品を調合するところからコロタイプをやってみる、とのご連絡もいただいています(初のチャレンジャー登場。楽しみです。こちらも追って)。では、当日の様子を、担当の藤岡君より報告してもらいましょう。

ワークショップ担当、兼コロタイプギャラリー支配人の藤岡君です
藤岡です。4月20日土曜日。便利堂コロタイプ工房は、この春京都で開催された国際写真フェスティバル「京都グラフィー KYOTOGRAPHIE」の関連イベントとして、コロタイプ・ワークショップをおこないました。当初は「もしひとが集まらなかったらどうしよう」という不安もよぎりましたが、京都グラフィーの公式フェイスブックに定員7名の募集情報がアップされるや、ひと晩のうちにほぼ予約が埋まる反響! 一同胸をなでおろすとともに、あらためて関心の高さを実感しました。参加者は7名。写真家、芸大の先生や学生、印刷にたずさわってる方をはじめとするこの技法に興味をお持ちな方々です。
今回のワークショップでは、事前に参加者から原稿(写真データや印画など)をいただき、ゼラチン版を焼き付けるところまではこちらで準備しておき、当日はインキ練りと手刷りを体験してもらいました。このかたちを「レギュラーコース」として、今後継続していければと考えています。

プレス機によるプリント工程の説明
さて当日。午前中は工房見学、午後からワークショップでコロタイプの手刷り体験です。工房見学では、写真工房→コロタイプ製版→コロタイプ印刷と各工程の説明に、みなさん熱心に耳を傾けていただき、オープンしたばかりのギャラリーでは、展示中の植田正治さんのコロタイプ・ポートフォリオ《童暦》をはじめ、便利堂が過去に刷りためたさまざまなプリントに見入っていました。

コロタイプギャラリーでのプリントサンプルの説明
午後からは、いよいよ手刷り体験です。ガラス版に焼き付けられた各人の作品が登場すると、感嘆の声が。ガラス版を水に付けグリセリンにくぐらせると、準備完了。硬い硬いコロタイプインキをローラーで版上にのばし、マシンにセット。みなさん最初はおそるおそる、周囲の様子をみながら、刷り職人の指示をもらいながら、ハンドルを回しています。でも要領をつかんでしまえば、つぎつぎに紙を差し、インキ濃度やローラー速度を毎回すこしずつ変えながら、いろんな用紙に、思い思いに工夫をこらして、コロコロサクサクとプリントを生みだしていました。その集中力はさすが!予定の2時間を超えても、みなさん納得のいくまでプリントをつづけ、こちらもまた熱意に応えるべく、お手伝いをさせていただき、盛況のうちに終了しました。
![2013_04_20_14_29_08[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/201305131620000bd.jpg)
![2013_04_20_14_14_27[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/201305131619537e3.jpg)
![2013_04_20_14_39_40[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/201305131620031f1.jpg)
みなさん、思い思いに自分のイメージするコロタイププリントに取組んでいただきました
今回のワークショップイベントは、あっという間に募集の予約が埋まってしまい、間に合わなかった方々には大変申し訳ないことをしました。また新設のコロタイプギャラリーには、「手刷りプリントやってみたい!」と飛び込みのお客様もいらっしゃいます。コロタイプのことをもっと多くのひとに知ってもらえるよう、手刷りワークショップは、今後もつづけていきます。今回ご参加いただいたみなさまには、楽しんでいただけたものと思いますが、われわれのなかでは、それなりに反省点も浮かびあがっています。次回以降は、もっと楽しんでいただけるよう精度をあげていきますので、ご期待ください。
ワークショップに対するお問合せはこちらまで:collotype-workshop@benrido.co.jp
【参加者の方の感想より】
「先日のワークショップでは大変お世話になり、ありがとうございました。
お陰さまで大変楽しませていただきました。
また機会がありましたら参加させていただきたいです。
スタッフの皆さまにも大変お世話になりました。
持ち帰った版ですが、2週ほど後に刷ったところうまく刷れませんでした。
どうしてももう一度刷ってみたく、自家製版に挑戦することにしました。」
「ワークショップのボリュームが十分にあり大変満足度が高い内容であると思いました。
全く予備知識なしで参加してもワークショップを通じて、コロタイプ印刷について良く理解し、更に体験し、友人知人にコロタイプの魅力を自分なりに消化して話すことができるようになりました。
また、便利堂の伝統や印刷技術の質の高さ、仕事師のワザの数々に驚きました。いまや、いつか自分も写真集をつくる機会が巡ってきたなら、是非コロタイプ印刷でお願いしたいなと思いました。
個人的にデジタルからアナログへの変換に大変興味がありますので、またのチャンスがあれば、少しお話伺いたいなと思いました。」
「先月のワークショップではお世話になりました。とても貴重な機会でした。
次回もありましたら、ぜひ参加してみたいと思います。
感想は、仕上がりについてです。
印刷する写真を持参したほうが、サポートするかたもイメージが付きやすくよかったのではないかと思いました。」
「ワークショップ、見学の部ではスタッフの方々が質問に本当に丁寧に応答くださっていたことがとても印象深かったです。
また見学同様に、コロタイプ印刷体験の部もスタッフの方々が一緒に作業してくだり長年の「カン」といったものを間近で感じられ大変興奮いたしました。
この度は、本当に楽しい時間を過ごさせていただき感謝いたしております。」
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昨年2012年9月9日にAPIS:オルタナティブ・プロセス国際シンポジウム(Alternative Processes International Symposium 2012 Tokyo)のイベントの一環として開催したワークショップに引き続き、この4月20日に京都本社にてワークショップを行いました。APISでのワークショップは、丸1日かかって薬品の調合からゼラチン版の作成、プリントまでほぼすべてをご本人にやっていただく本格的なものでした。⇒「フルコースワークショップ(薬品調合から刷版・プリントまで)」はこちら
このワークショップに参加していただいた新進の若手写真家さんとこれがご縁となり、海外での個展に向けコロタイププリントを制作予定です(詳しくは追ってアップします!)
フルコースは準備も、参加していただく方も大変なので、もう少し手軽に参加できるワークショップを、というコンセプトで半日コースの「レギュラーコース」を今回設定しました。今後はこれを定番にしていければと思っています。今回の参加者の方からは、あらためて自分で薬品を調合するところからコロタイプをやってみる、とのご連絡もいただいています(初のチャレンジャー登場。楽しみです。こちらも追って)。では、当日の様子を、担当の藤岡君より報告してもらいましょう。

ワークショップ担当、兼コロタイプギャラリー支配人の藤岡君です
藤岡です。4月20日土曜日。便利堂コロタイプ工房は、この春京都で開催された国際写真フェスティバル「京都グラフィー KYOTOGRAPHIE」の関連イベントとして、コロタイプ・ワークショップをおこないました。当初は「もしひとが集まらなかったらどうしよう」という不安もよぎりましたが、京都グラフィーの公式フェイスブックに定員7名の募集情報がアップされるや、ひと晩のうちにほぼ予約が埋まる反響! 一同胸をなでおろすとともに、あらためて関心の高さを実感しました。参加者は7名。写真家、芸大の先生や学生、印刷にたずさわってる方をはじめとするこの技法に興味をお持ちな方々です。
今回のワークショップでは、事前に参加者から原稿(写真データや印画など)をいただき、ゼラチン版を焼き付けるところまではこちらで準備しておき、当日はインキ練りと手刷りを体験してもらいました。このかたちを「レギュラーコース」として、今後継続していければと考えています。

プレス機によるプリント工程の説明
さて当日。午前中は工房見学、午後からワークショップでコロタイプの手刷り体験です。工房見学では、写真工房→コロタイプ製版→コロタイプ印刷と各工程の説明に、みなさん熱心に耳を傾けていただき、オープンしたばかりのギャラリーでは、展示中の植田正治さんのコロタイプ・ポートフォリオ《童暦》をはじめ、便利堂が過去に刷りためたさまざまなプリントに見入っていました。

コロタイプギャラリーでのプリントサンプルの説明
午後からは、いよいよ手刷り体験です。ガラス版に焼き付けられた各人の作品が登場すると、感嘆の声が。ガラス版を水に付けグリセリンにくぐらせると、準備完了。硬い硬いコロタイプインキをローラーで版上にのばし、マシンにセット。みなさん最初はおそるおそる、周囲の様子をみながら、刷り職人の指示をもらいながら、ハンドルを回しています。でも要領をつかんでしまえば、つぎつぎに紙を差し、インキ濃度やローラー速度を毎回すこしずつ変えながら、いろんな用紙に、思い思いに工夫をこらして、コロコロサクサクとプリントを生みだしていました。その集中力はさすが!予定の2時間を超えても、みなさん納得のいくまでプリントをつづけ、こちらもまた熱意に応えるべく、お手伝いをさせていただき、盛況のうちに終了しました。
![2013_04_20_14_29_08[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/201305131620000bd.jpg)
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みなさん、思い思いに自分のイメージするコロタイププリントに取組んでいただきました
今回のワークショップイベントは、あっという間に募集の予約が埋まってしまい、間に合わなかった方々には大変申し訳ないことをしました。また新設のコロタイプギャラリーには、「手刷りプリントやってみたい!」と飛び込みのお客様もいらっしゃいます。コロタイプのことをもっと多くのひとに知ってもらえるよう、手刷りワークショップは、今後もつづけていきます。今回ご参加いただいたみなさまには、楽しんでいただけたものと思いますが、われわれのなかでは、それなりに反省点も浮かびあがっています。次回以降は、もっと楽しんでいただけるよう精度をあげていきますので、ご期待ください。
ワークショップに対するお問合せはこちらまで:collotype-workshop@benrido.co.jp
【参加者の方の感想より】
「先日のワークショップでは大変お世話になり、ありがとうございました。
お陰さまで大変楽しませていただきました。
また機会がありましたら参加させていただきたいです。
スタッフの皆さまにも大変お世話になりました。
持ち帰った版ですが、2週ほど後に刷ったところうまく刷れませんでした。
どうしてももう一度刷ってみたく、自家製版に挑戦することにしました。」
「ワークショップのボリュームが十分にあり大変満足度が高い内容であると思いました。
全く予備知識なしで参加してもワークショップを通じて、コロタイプ印刷について良く理解し、更に体験し、友人知人にコロタイプの魅力を自分なりに消化して話すことができるようになりました。
また、便利堂の伝統や印刷技術の質の高さ、仕事師のワザの数々に驚きました。いまや、いつか自分も写真集をつくる機会が巡ってきたなら、是非コロタイプ印刷でお願いしたいなと思いました。
個人的にデジタルからアナログへの変換に大変興味がありますので、またのチャンスがあれば、少しお話伺いたいなと思いました。」
「先月のワークショップではお世話になりました。とても貴重な機会でした。
次回もありましたら、ぜひ参加してみたいと思います。
感想は、仕上がりについてです。
印刷する写真を持参したほうが、サポートするかたもイメージが付きやすくよかったのではないかと思いました。」
「ワークショップ、見学の部ではスタッフの方々が質問に本当に丁寧に応答くださっていたことがとても印象深かったです。
また見学同様に、コロタイプ印刷体験の部もスタッフの方々が一緒に作業してくだり長年の「カン」といったものを間近で感じられ大変興奮いたしました。
この度は、本当に楽しい時間を過ごさせていただき感謝いたしております。」