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第25回 国際博物館会議京都大会 ICOM KYOTO2019始まります!
便利堂もブース出展いたします! Booth no. E32
2019年9月2日-4日 @国立京都国際会館 1F Event Hall E32


9月1日より、京都国際会館にてICOM2019が開催されます。ICOM(International Council of Museums)とは、博物館関係者により1946年にパリで創設された、博物館に関する唯一最大の国際機関(NGO)です。2019年現在、世界138の国と地域から44,500人のミュージアム関係者が、加入しています。この国際博物館会議が、このたび日本で初めて京都で開催されます。
国際博物館会議は3年に1度開催されており、第25回の京都大会は「文化をつなぐミュージアム―伝統を未来へ―」をテーマに、文化財や美術品をどのように守っていくのかという問題や、ミュージアムの運営や経営、紛争や災害等の緊急時の対応方法など、博物館に関わる情報の交換や知識の共有、会議がおこなわれる予定です。そして、そのなかのイベントの1つとしてミュージアム・フェアが開催されることになり、便利堂もブースを出展し、参加することとなりました!

会場見取り図(ICOM HPより https://icom-kyoto-2019.org/jp/museum_forum.html)
ミュージアム・フェアは京都国際会館内の三つの会場にわたり9/2~4の3日間開催され、博物館美術館をはじめ、文化に関わる企業・団体がブースを出展し、皆様に活動や技術を紹介するイベントです。今回便利堂では、EVENT HALLのブース番号「E32」にて『明日への文化財遺産の保存』をテーマに、これまで一世紀以上にわたって取り組んできた「コロタイプ複製」、「文化財撮影」、そして新たな取り組みである「ガラス乾板スキャナー」の3つを柱とする、“便利堂独自のアーカイブ技術”を皆様にご紹介します!
今回のご紹介で特に力を入れているのは、便利堂が京都大学と一緒に開発した大型原板にも対応可能な世界初の「ガラス乾板専用超高精細スキャナー」です。

ガラス乾板専用超高精細スキャナー
世界初「ガラス乾板専用超高精細スキャナー」とは?
ガラス乾板とは、ガラスの表面に感光材を塗布した撮影用感光材料のことです。19世紀末に実用化され、フィルムが主流となる20世紀半頃まで使用されていました。これらの原板は、材質がガラスであるため脆弱で扱いづらく、死蔵されたまま経年変化による劣化が進んでいます。一方で、時代とともに失われていく風景、建物、風俗、文化財など、ガラス乾板に写された画像でしか見ることができない貴重な文化財でもあります。写された画像を後世に伝えるため、便利堂は大型ガラス乾板にも対応できる世界初の専用超高精細デジタルスキャナーを京都大学と共同開発しました。2,500dpiという高解像度でスキャニングできるため、乾板の細部まで拡大することができ、また濃度調整をすることで肉眼では見えにくい部分を表現することもできます。死蔵されたガラス乾板を、高精細のデジタルデータにすることで、貴重な写真の活用が可能となります。
【スキャナー紹介動画】
このスキャナーを用いて、先年重要文化財に指定された「法隆寺金堂壁画」の全紙大ガラス乾板(昭和10年撮影)363枚の原板をデジタル化する事業が進行中です。写真原板自体は重要文化財に指定され、万全な保存が期待されますが、その原板に写された画像の保存ならびに利活用が大きな課題でした。しかしこの事業により、焼損前の壁画の姿をとどめる唯一無二の貴重な画像が研究を始めさまざまな形で有効活用されていくことと思います。こうした新たな取り組みについて、ICOM ミュージアム・フェアにご来場の皆さまにご紹介できればと思っています。

重要文化財 法隆寺金堂壁画原寸分割撮影原板のスキャナー作業風景
<便利堂のスキャナーの特徴>
20×24inchの大きなガラス乾板のスキャニングが可能。
carte de visiteサイズから20×24inch(500mmX610mm)程度まで対応可能
●8K以上の次世代ディスプレーに対応できる超高精細データが取得できます。
最大24億7500万画素/18×22inch
●収差の少ないレンズ、ムラの極めて少ない光源で撮影しますのでガラス乾板の情報が正確にデジタル化されます。
●LED照明を使用していますので、ガラス乾板への負担がありません。
<スペック>
●フィルター UV/!Rカットフィルター
●レンズ Micro Nikkor 105mm
●光源 可視光LED
●スキャナー解像度 1500~2600dpi
●スキャニング寸法 最長700mm 最大横幅540mm

法隆寺金堂壁画(六号壁)コロタイプ複製(左)、高松塚古墳壁画(西壁女子群像部分)コロタイプ複製(右)
開催期間中は、ブース内に便利堂が昭和10年に撮影し、昭和13年に制作した法隆寺金堂壁画原寸大コロタイプ複製と、昭和47年に発掘直後に撮影し、平成29年に制作した高松塚古墳壁画原寸大カラーコロタイプ複製も展示しています。

また、9月3日(火)10:00~16:00には、同じく京都国際会館のANNEX HALLで、コロタイププリントのワークショップも開催する予定です。ミュージアム・フェアの当日券もあるそうですので(先着順、数量限定)、ご興味のある方やお時間のある方は、ぜひお立ち寄りください!
便利堂の場所は、国立京都国際会館1階のEVENT HALLでブース番号は「E32」です!

■ミュージアム・フェア
会場: 国立京都国際会館 1F EVENT HALL E32
日時: 9月2日(月) 12:30~18:00
9月3日(火)、4日(水) 9:00~18:00
■コロタイプワークショップ
会場: 国立京都国際会館 ANNEX HALL Networking Lounge
日時: 9月3日(火) 10:00~16:00
2019年9月2日-4日 @国立京都国際会館 1F Event Hall E32


9月1日より、京都国際会館にてICOM2019が開催されます。ICOM(International Council of Museums)とは、博物館関係者により1946年にパリで創設された、博物館に関する唯一最大の国際機関(NGO)です。2019年現在、世界138の国と地域から44,500人のミュージアム関係者が、加入しています。この国際博物館会議が、このたび日本で初めて京都で開催されます。
国際博物館会議は3年に1度開催されており、第25回の京都大会は「文化をつなぐミュージアム―伝統を未来へ―」をテーマに、文化財や美術品をどのように守っていくのかという問題や、ミュージアムの運営や経営、紛争や災害等の緊急時の対応方法など、博物館に関わる情報の交換や知識の共有、会議がおこなわれる予定です。そして、そのなかのイベントの1つとしてミュージアム・フェアが開催されることになり、便利堂もブースを出展し、参加することとなりました!

会場見取り図(ICOM HPより https://icom-kyoto-2019.org/jp/museum_forum.html)
ミュージアム・フェアは京都国際会館内の三つの会場にわたり9/2~4の3日間開催され、博物館美術館をはじめ、文化に関わる企業・団体がブースを出展し、皆様に活動や技術を紹介するイベントです。今回便利堂では、EVENT HALLのブース番号「E32」にて『明日への文化財遺産の保存』をテーマに、これまで一世紀以上にわたって取り組んできた「コロタイプ複製」、「文化財撮影」、そして新たな取り組みである「ガラス乾板スキャナー」の3つを柱とする、“便利堂独自のアーカイブ技術”を皆様にご紹介します!
今回のご紹介で特に力を入れているのは、便利堂が京都大学と一緒に開発した大型原板にも対応可能な世界初の「ガラス乾板専用超高精細スキャナー」です。

ガラス乾板専用超高精細スキャナー
世界初「ガラス乾板専用超高精細スキャナー」とは?
ガラス乾板とは、ガラスの表面に感光材を塗布した撮影用感光材料のことです。19世紀末に実用化され、フィルムが主流となる20世紀半頃まで使用されていました。これらの原板は、材質がガラスであるため脆弱で扱いづらく、死蔵されたまま経年変化による劣化が進んでいます。一方で、時代とともに失われていく風景、建物、風俗、文化財など、ガラス乾板に写された画像でしか見ることができない貴重な文化財でもあります。写された画像を後世に伝えるため、便利堂は大型ガラス乾板にも対応できる世界初の専用超高精細デジタルスキャナーを京都大学と共同開発しました。2,500dpiという高解像度でスキャニングできるため、乾板の細部まで拡大することができ、また濃度調整をすることで肉眼では見えにくい部分を表現することもできます。死蔵されたガラス乾板を、高精細のデジタルデータにすることで、貴重な写真の活用が可能となります。
【スキャナー紹介動画】
このスキャナーを用いて、先年重要文化財に指定された「法隆寺金堂壁画」の全紙大ガラス乾板(昭和10年撮影)363枚の原板をデジタル化する事業が進行中です。写真原板自体は重要文化財に指定され、万全な保存が期待されますが、その原板に写された画像の保存ならびに利活用が大きな課題でした。しかしこの事業により、焼損前の壁画の姿をとどめる唯一無二の貴重な画像が研究を始めさまざまな形で有効活用されていくことと思います。こうした新たな取り組みについて、ICOM ミュージアム・フェアにご来場の皆さまにご紹介できればと思っています。

重要文化財 法隆寺金堂壁画原寸分割撮影原板のスキャナー作業風景
<便利堂のスキャナーの特徴>
20×24inchの大きなガラス乾板のスキャニングが可能。
carte de visiteサイズから20×24inch(500mmX610mm)程度まで対応可能
●8K以上の次世代ディスプレーに対応できる超高精細データが取得できます。
最大24億7500万画素/18×22inch
●収差の少ないレンズ、ムラの極めて少ない光源で撮影しますのでガラス乾板の情報が正確にデジタル化されます。
●LED照明を使用していますので、ガラス乾板への負担がありません。
<スペック>
●フィルター UV/!Rカットフィルター
●レンズ Micro Nikkor 105mm
●光源 可視光LED
●スキャナー解像度 1500~2600dpi
●スキャニング寸法 最長700mm 最大横幅540mm

法隆寺金堂壁画(六号壁)コロタイプ複製(左)、高松塚古墳壁画(西壁女子群像部分)コロタイプ複製(右)
開催期間中は、ブース内に便利堂が昭和10年に撮影し、昭和13年に制作した法隆寺金堂壁画原寸大コロタイプ複製と、昭和47年に発掘直後に撮影し、平成29年に制作した高松塚古墳壁画原寸大カラーコロタイプ複製も展示しています。

また、9月3日(火)10:00~16:00には、同じく京都国際会館のANNEX HALLで、コロタイププリントのワークショップも開催する予定です。ミュージアム・フェアの当日券もあるそうですので(先着順、数量限定)、ご興味のある方やお時間のある方は、ぜひお立ち寄りください!
便利堂の場所は、国立京都国際会館1階のEVENT HALLでブース番号は「E32」です!

■ミュージアム・フェア
会場: 国立京都国際会館 1F EVENT HALL E32
日時: 9月2日(月) 12:30~18:00
9月3日(火)、4日(水) 9:00~18:00
■コロタイプワークショップ
会場: 国立京都国際会館 ANNEX HALL Networking Lounge
日時: 9月3日(火) 10:00~16:00