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恒例「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展2021 本日より開催!
第9回! 今年も力作がそろいました!
2021年6月22日(火)~7月9日(金)@便利堂コロタイプギャラリー

皆さんこんにちは。毎年6月下旬より開催している「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を今年も開催いたします! 便利堂では社員自らが作品を作り、プリントの難しさや技術を体験し、学べる社員向けワークショップイベントを年に1回行っています。さて、今回の見どころはどんなところでしょうか? 展示を担当した清さんにお聞きしました。

―――「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展、今年は9回目となりました。
「早いですね。そもそも社員向けワークショップは、コロタイプ技術の魅力をより多くの人に知ってもらうため、まずは社員自らがコロタイプの魅力を知ろう!という思いから始まりました。単に技術の知識を持つのではなく、ワークショップでコロタイプを実践することで印刷の難しさや技師の技術力が実感としてわかります。さらに自分で満足できる作品を刷り上げたときの高揚感も体験できます。体験していると、コロタイプの話をするときにも力が入ります。そんなわけで社員それぞれが撮影した写真を持ち寄り、年に1回社内でコロタイプワークショップを行い、毎年創立記念日の7月1日頃に展覧会を開催しています。」
―――去年に続き、今年も開催が危ぶまれました。
「そうですね。前回を振り返ると、コロナ禍でどうすべきか運営チームで何度も話し合ったうえで開催することができました。みんなで同じ機材やローラーを使うこともあって非常に慎重になりましたが、社員のみんなにとってこれほど楽しみな行事はほかにありませんよね。社員ワークショップは研究所所長の山本さんをはじめ、技師のみなさんの協力で成り立っていますが、みんなが喜んでくれるのがうれしいからやろう!という山本さんたちの気持ちがとても強かった。だから感染予防を徹底したうえで去年は開催できたし、去年できたことでやり方がわかったので今年もできました。」

―――安全を十分確保した上で開催されたことがよくわかりました。
「1度のワークショップに参加者は3名までと決め、マスクをしたうえで換気も行い、十分に対策を行いました。そうした中でも参加者のみんなは久しぶりの手を動かす時間を楽しめたようで見ていてほっとしました。一人でじっくりプリントすることは特別な時間だったのではないかと思います。きっとコロタイプの仕組みの理解も深まったのではないでしょうか。」
―――ギャラリーにお越しくださる方にはどんなふうにご覧いただきたいですか。
「そもそもコロタイププリントは、160年前にフランスで写真をたくさんプリントするために生まれた技術です。それまでは写真をたくさんプリントできず、なんとかしたいと生まれたのがコロタイプなんですね。便利堂ではそれを応用して多色刷りを開発し、精緻な表現力から文化財の複製や、作家の作品作りなどに用いています。でも、こうした話をコロタイプをあまり知らない人が聞いても「へーそういうものなんですね。大変なんですね…」ってちょっとかしこまってしまうんじゃないかと思います。しかし、この社員展の作品たちはコロタイプ本来の形、一つの版で一つのプリントを作るオリジナルにとても近いやり方でプリントされています。一番純粋なコロタイププリントと言っていいかもしれません。工房にいる技師と違い、コロタイプに関しては素人同然の人たちがこのレベルのものをプリントできるというところをたくさんの方に見ていただきたいですね。ギャラリーにはわかりやすくご覧いただくためにコロタイプの説明もご用意いたします。気楽な気持ちで楽しみにいらしてください。」

―――気に入った作品があれば、ぜひ投票もしていただきたいですね。
「そうですね。例年、出展作品の中から社員と来場者の投票で優秀作品を決定し、見事受賞した人は便利堂創立記念式典(7月1日)で表彰されます。今年はこのような状況から式典は難しいですが、個々に表彰を行う予定です。参加した社員たちは「もしかして…」とどきどきしているはずですよ。」
―――その気持ち、よくわかります。最後に、今回の社員展について感じたことがあれば教えてください。
「わたしの考えなのですが、こういう状況のなかで、自分の頭に刺激を与える機会が減っている気がします。外に出られず、家にいる機会が多くて、家にいると刺激を受けることってなかなか少ないんじゃないでしょうか。そんな中、社員ワークショップで手を動かして、ああでもないこうでもないと模索することにはとても刺激を受けました。やっぱり手を動かして何かを作るのは大切な行為ですね。自分の目で見つけた一瞬に名前をつけると思いも込められる。作品を作る行為すべてに対して自分の頭を使っているなと思いました。手を動かして作品を作るというのはこんなに大切でおもしろいことなんだと思いましたね。」

社員ワークショップは社員限定のものですが、一般の方やアーティストの方でも気軽にご参加いただける便利堂コロタイプアカデミーを年に数回開催しています。様々なサイズのプリントをお試しいただけるうえ、コロタイプマイスター山本が楽しく分かりやすく教えてくれますので、ご興味のある方はぜひお問合せください!
便利堂コロタイプアカデミー www.academy.benrido-collotype.today

【開催概要】
便利堂コロタイプギャラリー夏季展「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展
2021年6月22日(火)~7月9日(金)
時間:10:00-17:00(平日12:00-13:00、土日祝日はお休み)
入場:無料
場所:便利堂コロタイプギャラリー
(京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302)
2021年6月22日(火)~7月9日(金)@便利堂コロタイプギャラリー

皆さんこんにちは。毎年6月下旬より開催している「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展を今年も開催いたします! 便利堂では社員自らが作品を作り、プリントの難しさや技術を体験し、学べる社員向けワークショップイベントを年に1回行っています。さて、今回の見どころはどんなところでしょうか? 展示を担当した清さんにお聞きしました。

―――「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展、今年は9回目となりました。
「早いですね。そもそも社員向けワークショップは、コロタイプ技術の魅力をより多くの人に知ってもらうため、まずは社員自らがコロタイプの魅力を知ろう!という思いから始まりました。単に技術の知識を持つのではなく、ワークショップでコロタイプを実践することで印刷の難しさや技師の技術力が実感としてわかります。さらに自分で満足できる作品を刷り上げたときの高揚感も体験できます。体験していると、コロタイプの話をするときにも力が入ります。そんなわけで社員それぞれが撮影した写真を持ち寄り、年に1回社内でコロタイプワークショップを行い、毎年創立記念日の7月1日頃に展覧会を開催しています。」
―――去年に続き、今年も開催が危ぶまれました。
「そうですね。前回を振り返ると、コロナ禍でどうすべきか運営チームで何度も話し合ったうえで開催することができました。みんなで同じ機材やローラーを使うこともあって非常に慎重になりましたが、社員のみんなにとってこれほど楽しみな行事はほかにありませんよね。社員ワークショップは研究所所長の山本さんをはじめ、技師のみなさんの協力で成り立っていますが、みんなが喜んでくれるのがうれしいからやろう!という山本さんたちの気持ちがとても強かった。だから感染予防を徹底したうえで去年は開催できたし、去年できたことでやり方がわかったので今年もできました。」

―――安全を十分確保した上で開催されたことがよくわかりました。
「1度のワークショップに参加者は3名までと決め、マスクをしたうえで換気も行い、十分に対策を行いました。そうした中でも参加者のみんなは久しぶりの手を動かす時間を楽しめたようで見ていてほっとしました。一人でじっくりプリントすることは特別な時間だったのではないかと思います。きっとコロタイプの仕組みの理解も深まったのではないでしょうか。」
―――ギャラリーにお越しくださる方にはどんなふうにご覧いただきたいですか。
「そもそもコロタイププリントは、160年前にフランスで写真をたくさんプリントするために生まれた技術です。それまでは写真をたくさんプリントできず、なんとかしたいと生まれたのがコロタイプなんですね。便利堂ではそれを応用して多色刷りを開発し、精緻な表現力から文化財の複製や、作家の作品作りなどに用いています。でも、こうした話をコロタイプをあまり知らない人が聞いても「へーそういうものなんですね。大変なんですね…」ってちょっとかしこまってしまうんじゃないかと思います。しかし、この社員展の作品たちはコロタイプ本来の形、一つの版で一つのプリントを作るオリジナルにとても近いやり方でプリントされています。一番純粋なコロタイププリントと言っていいかもしれません。工房にいる技師と違い、コロタイプに関しては素人同然の人たちがこのレベルのものをプリントできるというところをたくさんの方に見ていただきたいですね。ギャラリーにはわかりやすくご覧いただくためにコロタイプの説明もご用意いたします。気楽な気持ちで楽しみにいらしてください。」

―――気に入った作品があれば、ぜひ投票もしていただきたいですね。
「そうですね。例年、出展作品の中から社員と来場者の投票で優秀作品を決定し、見事受賞した人は便利堂創立記念式典(7月1日)で表彰されます。今年はこのような状況から式典は難しいですが、個々に表彰を行う予定です。参加した社員たちは「もしかして…」とどきどきしているはずですよ。」
―――その気持ち、よくわかります。最後に、今回の社員展について感じたことがあれば教えてください。
「わたしの考えなのですが、こういう状況のなかで、自分の頭に刺激を与える機会が減っている気がします。外に出られず、家にいる機会が多くて、家にいると刺激を受けることってなかなか少ないんじゃないでしょうか。そんな中、社員ワークショップで手を動かして、ああでもないこうでもないと模索することにはとても刺激を受けました。やっぱり手を動かして何かを作るのは大切な行為ですね。自分の目で見つけた一瞬に名前をつけると思いも込められる。作品を作る行為すべてに対して自分の頭を使っているなと思いました。手を動かして作品を作るというのはこんなに大切でおもしろいことなんだと思いましたね。」

社員ワークショップは社員限定のものですが、一般の方やアーティストの方でも気軽にご参加いただける便利堂コロタイプアカデミーを年に数回開催しています。様々なサイズのプリントをお試しいただけるうえ、コロタイプマイスター山本が楽しく分かりやすく教えてくれますので、ご興味のある方はぜひお問合せください!
便利堂コロタイプアカデミー www.academy.benrido-collotype.today

【開催概要】
便利堂コロタイプギャラリー夏季展「コロタイプ手刷りプリントのおもしろさ」展
2021年6月22日(火)~7月9日(金)
時間:10:00-17:00(平日12:00-13:00、土日祝日はお休み)
入場:無料
場所:便利堂コロタイプギャラリー
(京都市中京区新町通竹屋町下ル弁財天町 302)