Loading…
コロタイプティシュ―による新ワークショップ開催します!
より汎用性のあるアナログフィルムを利用したティシュ―によるコロタイプが学べます!


5回目を迎える恒例のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 KYOTOGRAPHIE INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY FESTIVALが明日より開催されます! 今年のテーマは「LOVE」“写真は人生との愛の戯れ”。今年も便利堂コロタイプ工房はKG&KG+のいくつかのイベントに参加・協力しています。これらさまざまな催しのご紹介を数回にわたってご紹介します! まずは、こちらも恒例になったコロタイプ・ワークショップ開催のご案内です。
■4月22日(土) 10:00-17:00 @便利堂コロタイプ工房
今回のワークショップは、今まで開催してきたものとは違い、アナログのモノクロフィルムを版に加工して(コロタイプティシュー)用いる、新バージョンのワークショップです。コロタイプティシューとは、アナログフィルムに既に塗布されているゼラチン層に、再度コロタイプ用感光剤を浸透させたシートの事で、これを伝統的なガラス板の刷版の代用として使用します。特殊なガラス板を必要とせず、感光材も無毒なDIAZO系を用いますので、ご自分でもコロタイプ制作が可能となる、より汎用性の高い手法です。
技法説明の後に、ご自身でコロタイプティシューを作って頂き、露光・現像・プリントまで行います。少々参加費がお高くなっていますが、大満足間違いなしのワークショップとなっています! 従来のコロタイプワークショップにご参加された方も、この新バージョンもきっと新たな視点で楽しんでいただけることでしょう。是非、この機会にご参加下さい。簡単に今回の「新ワークショップ」の概要をご紹介します。
■コロタイプティシューの作り方
まずはコロタイプティシューの作り方を学びます。
◆用意する薬品等
①アナログフィルム(四つ切サイズ)
②3.5%ジアゾ水溶液
③炭酸ナトリウム(重曹)
④亜硫酸ナトリウム
⑤メタ亜硫酸ナトリウム
⑥過酸化水素(濃度35%)少量
⑦トレイ4枚

◆薬品の準備
①暗室にて、1000ccの微温湯に、35グラムのジアゾ感光剤を溶かし、遮光容器に入れ暗所に保存。(3.5%ジアゾ感光液)
②700ccの約40度のお湯に、炭酸ナトリウム70gを溶かし容器に保存。(A水溶液)
③500ccの約40度のお湯に、亜硫酸ナトリウム16g、メタ亜硫酸ナトリウム16gを溶かし容器に保存(B水溶液)
◆ティッシュ製作(暗室作業)
①1000ccの3.5%ジアゾ感光剤(水温15度~20度程度)をトレイに入れる。
②別のトレイに微温湯を適量入れる。
この②は、アナログフィルム背面のコーティング塗料を落とす為の作業。①に浸ける前に3分程度②に浸し、背面の塗料を落とす。
③1分間3.5%ジアゾ感光液のトレイに、アナログフィルムを浸す。
④暗所にて吊り下げ、自然乾燥させる。
⑤乾燥後、フィルムケース等の箱に入れ、暗所保存。(2週間程度保存可能)
◆現像液・停止液・水洗水の準備
①現像液・停止液・水洗水は、露光中または、露光前に準備しておく。
②現像液の製作
トレイに、100ccのA水溶液・1900ccの水(水温約15度)・5ccの過酸化水素を入れる。
③停止液No1の製作
トレイに、2000ccの水(水温約15度)・25ccのB水溶液を入れる。
④停止液No2の製作
トレイに、2000ccの水(水温約15度)・100ccのB水溶液を入れる。
⑤水洗水
トレイに4000cc程度の水(水温約15度)を入れる。

露光作業
◆露光
①暗室にて、写真作品のネガフィルムとコロタイプティッシュを密着させる。
②露光設備で、露光。(自然光の場合は、冬の晴天で15分程度)
◆現像作業(暗室作業)
①ティッシュを現像液のトレイに入れる。フィルム面に現像液が浸かる様に1分間トレイを揺らす。1分間を過ぎても問題は無い。
②停止液No1にティッシュを入れる。1分間現像液と同様の作業を行う。
③停止液No2にティッシュを入れる。4分間同様の作業を行う。
④水洗水にティッシュを入れ、約1時間水洗する。照明をつける事が出来る。
⑤ティッシュを干し、自然乾燥させ完成。

左が今回使用の画面サイズが絵ハガキ大のプレス機。右が今後開催予定の本格ワークショップで使用するプレス機。約8×10インチ程度の画面寸法のプリントの制作が可能。(セットされている黄色い版が従来のガラス板の版です)
◆印刷作業
①ティッシュをゴム板・Pタイルなどにスプレー糊を使用し接着させる。
②ティッシュの表面に、3分程、微温湯を掛け、ゼラチンを膨潤させる。
③スポンジを使用し、グリセリン水をティッシュに浸透させる。(約3分)
④ティッシュの表面の水分を取り除き、ローラーでインキを付着させる。
⑤印刷用紙をティッシュの上に置き、プレス機にて印刷する。

上記の工程を丸1日かけて学んでいただきます。まだ若干参加枠に余裕がございますので、お申し込みをお待ちしております。
■お申し込みは collotype-workshop@benrido.co.jp まで
お名前、ご住所、電話番号、参加人数を書いて、写真データとともにメールしてください。
参加者は、4月19日(水)までに便利堂まで写真データを入稿してください。
[詳細]
開催日:4月22日(土)
時間:10:00-17:00
場所:便利堂コロタイプ工房
参加費: ¥10,000
定員: 8名(先着順)
言語: 日本語
図版データ入稿締切:4月19日(水)
[入稿にあたって]
写真データは約150mm×100mmにしたときに、350dpi以上を確保できるものでお願いいたします。


5回目を迎える恒例のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2017 KYOTOGRAPHIE INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY FESTIVALが明日より開催されます! 今年のテーマは「LOVE」“写真は人生との愛の戯れ”。今年も便利堂コロタイプ工房はKG&KG+のいくつかのイベントに参加・協力しています。これらさまざまな催しのご紹介を数回にわたってご紹介します! まずは、こちらも恒例になったコロタイプ・ワークショップ開催のご案内です。
■4月22日(土) 10:00-17:00 @便利堂コロタイプ工房
今回のワークショップは、今まで開催してきたものとは違い、アナログのモノクロフィルムを版に加工して(コロタイプティシュー)用いる、新バージョンのワークショップです。コロタイプティシューとは、アナログフィルムに既に塗布されているゼラチン層に、再度コロタイプ用感光剤を浸透させたシートの事で、これを伝統的なガラス板の刷版の代用として使用します。特殊なガラス板を必要とせず、感光材も無毒なDIAZO系を用いますので、ご自分でもコロタイプ制作が可能となる、より汎用性の高い手法です。
技法説明の後に、ご自身でコロタイプティシューを作って頂き、露光・現像・プリントまで行います。少々参加費がお高くなっていますが、大満足間違いなしのワークショップとなっています! 従来のコロタイプワークショップにご参加された方も、この新バージョンもきっと新たな視点で楽しんでいただけることでしょう。是非、この機会にご参加下さい。簡単に今回の「新ワークショップ」の概要をご紹介します。
■コロタイプティシューの作り方
まずはコロタイプティシューの作り方を学びます。
◆用意する薬品等
①アナログフィルム(四つ切サイズ)
②3.5%ジアゾ水溶液
③炭酸ナトリウム(重曹)
④亜硫酸ナトリウム
⑤メタ亜硫酸ナトリウム
⑥過酸化水素(濃度35%)少量
⑦トレイ4枚

◆薬品の準備
①暗室にて、1000ccの微温湯に、35グラムのジアゾ感光剤を溶かし、遮光容器に入れ暗所に保存。(3.5%ジアゾ感光液)
②700ccの約40度のお湯に、炭酸ナトリウム70gを溶かし容器に保存。(A水溶液)
③500ccの約40度のお湯に、亜硫酸ナトリウム16g、メタ亜硫酸ナトリウム16gを溶かし容器に保存(B水溶液)
◆ティッシュ製作(暗室作業)
①1000ccの3.5%ジアゾ感光剤(水温15度~20度程度)をトレイに入れる。
②別のトレイに微温湯を適量入れる。
この②は、アナログフィルム背面のコーティング塗料を落とす為の作業。①に浸ける前に3分程度②に浸し、背面の塗料を落とす。
③1分間3.5%ジアゾ感光液のトレイに、アナログフィルムを浸す。
④暗所にて吊り下げ、自然乾燥させる。
⑤乾燥後、フィルムケース等の箱に入れ、暗所保存。(2週間程度保存可能)
◆現像液・停止液・水洗水の準備
①現像液・停止液・水洗水は、露光中または、露光前に準備しておく。
②現像液の製作
トレイに、100ccのA水溶液・1900ccの水(水温約15度)・5ccの過酸化水素を入れる。
③停止液No1の製作
トレイに、2000ccの水(水温約15度)・25ccのB水溶液を入れる。
④停止液No2の製作
トレイに、2000ccの水(水温約15度)・100ccのB水溶液を入れる。
⑤水洗水
トレイに4000cc程度の水(水温約15度)を入れる。

露光作業
◆露光
①暗室にて、写真作品のネガフィルムとコロタイプティッシュを密着させる。
②露光設備で、露光。(自然光の場合は、冬の晴天で15分程度)
◆現像作業(暗室作業)
①ティッシュを現像液のトレイに入れる。フィルム面に現像液が浸かる様に1分間トレイを揺らす。1分間を過ぎても問題は無い。
②停止液No1にティッシュを入れる。1分間現像液と同様の作業を行う。
③停止液No2にティッシュを入れる。4分間同様の作業を行う。
④水洗水にティッシュを入れ、約1時間水洗する。照明をつける事が出来る。
⑤ティッシュを干し、自然乾燥させ完成。

左が今回使用の画面サイズが絵ハガキ大のプレス機。右が今後開催予定の本格ワークショップで使用するプレス機。約8×10インチ程度の画面寸法のプリントの制作が可能。(セットされている黄色い版が従来のガラス板の版です)
◆印刷作業
①ティッシュをゴム板・Pタイルなどにスプレー糊を使用し接着させる。
②ティッシュの表面に、3分程、微温湯を掛け、ゼラチンを膨潤させる。
③スポンジを使用し、グリセリン水をティッシュに浸透させる。(約3分)
④ティッシュの表面の水分を取り除き、ローラーでインキを付着させる。
⑤印刷用紙をティッシュの上に置き、プレス機にて印刷する。

上記の工程を丸1日かけて学んでいただきます。まだ若干参加枠に余裕がございますので、お申し込みをお待ちしております。
■お申し込みは collotype-workshop@benrido.co.jp まで
お名前、ご住所、電話番号、参加人数を書いて、写真データとともにメールしてください。
参加者は、4月19日(水)までに便利堂まで写真データを入稿してください。
[詳細]
開催日:4月22日(土)
時間:10:00-17:00
場所:便利堂コロタイプ工房
参加費: ¥10,000
定員: 8名(先着順)
言語: 日本語
図版データ入稿締切:4月19日(水)
[入稿にあたって]
写真データは約150mm×100mmにしたときに、350dpi以上を確保できるものでお願いいたします。
- 関連記事
-
- いよいよこの夏、コロタイプアカデミーが開講します!
- コロタイプティシュ―による新ワークショップ開催します!
- ワークショップ開催結果報告と4月開催のお知らせ
- スイスでコロタイプワークショップ開催します!
- 手刷ワークショップ用大判プレス機“BIG SHOT pro”導入!
≪ 《コロタイプギャラリー開催展のお知らせ》ヤマウチタカモト コロタイプ写真展:FROM DUSK in Collotype
複製で見る“原寸大”美術全集「美の記憶-よみがえる至宝たち-」展 開催中! ≫

trackbackURL:https://takumisuzuki123.blog.fc2.com/tb.php/104-5c496abc