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野村佐紀子氏インタビュー「工房120年展に参加して 」

Posted by takumi suzuki on 03.2024 未分類   0 comments   0 trackback
工房開設120年記念 野村佐紀子写真展《承前啓後》 好評開催中!

便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_13
野村佐紀子氏


 見せていただいた工房のたたずまいには息を飲みました。コロタイプの機械はずっとそこにいて、周りで立ち働く人を何世代も見てきたんですよね。そういう意味ではこの工房自体が人生の大先輩という感じがします。


便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_14


 今回、私は工房で働く職人のみなさんを撮影しました。写真を撮るって一対一のことだからある種の信頼関係がないとできません。その分、そこにはぎゅっとした何かがあって、会話をしなくてもカメラをのぞくとわかることがあるんです。「こっち向いて」くらいのことからも人となりが伝わってくるんですね。職人のみなさんから伝わってきたのは真摯なあり方です。彼らが見せてくれた表情はもしかしたら普段、会社で見せるものとは違うかもしれません。でも、どれも彼らがもともと持っている一面で、けっして作っているわけではない。だからこそこんな風にとびっきりかっこいいんです。

便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_16

 撮影のあと、彼らに自分が携わった商品を見せてもらいました。お一人ずつ、そうか、この人はこんな風にものづくりをするのかという驚きがあって、ますます興味がわきました。人となりやその背景を知ったうえで商品を見る。そりゃ面白いですよね。そういえば、彼らのものづくりへの姿勢は、まるで一人ひとりが社長であるかのようでした。自分がどうあるべきか、経験をどんな風に活かすべきか。誰もが自分の頭で考えて動いていて、頼まれたからやっているなんて人は一人もいなかった。尊敬しますね。それがこんな風に一つの形になっているってものすごいことなんじゃないでしょうか。

便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_15


 便利堂さんで120年もの長い間、コロタイプが繋いできた技術は残る必要があり、今なお続く必要があったのだなと思います。これからは未来へ向けて、この技術を残す努力とともに、さらなる新しいチャレンジをいくつも続けていかれることでしょう。歴史ある工房がこの先200年300年と続くことを私も願っています。


便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_12



工房開設120年記念 野村佐紀子写真展《承前啓後》
2024年4月1日(月)─6月8日(土)
OPEN: 10:00−12:00 / 13:00−17:00  CLOSED: 日・祝・年末年始
入場無料

》》 展示についてくわしくはこちら

》》 4月27日には作家と一緒にスペシャルワークショップも開催! くわしくはこちら

便利堂工房120年記念_野村佐紀子写真展_6



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