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京都初の国際写真フェスティバル:京都グラフィー開催
「《今昔写真》クリスチャン・ポラックコレクション」にてコロタイプ展示
虎屋京都ギャラリー

「クリスチャン・ポラックコレクション」よりコロタイプによるリプロダクション(部分)
4月13日~5月6日まで、京都で初の国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都グラフィー」が開催されました。京都市内のお寺や町屋など12か所が会場となって、写真芸術と「歴史都市・京都」の融合をテーマに、京都の伝統工芸とのコラボレーションを展開しているのが特色です。
⇒関連記事:京都グラフィー創設者/ディレクター「ルシール・レイボーズ氏・仲西祐介氏インタビュー」

便利堂もこのフェスティバルに協力会社として参加し、コロタイプという「伝統技術」と写真というテーマでいくつかのイベントに関わりました。まず京都グラフィーとしては、虎屋京都ギャラリーで開催されました「《今昔写真》クリスチャン・ポラックコレクション」の展示作品12点について、オリジナルプリントからコロタイプでリプロダクションしたプリントを提供しました。展示内容の詳細を担当の丹村さんから紹介してもらいます。

京都グラフィー担当の丹村です。
●《今昔写真》クリスチャン・ポラックコレクション (於 虎屋京都ギャラリー)
市内12会場の一つ、虎屋京都ギャラリーでは、日仏外交・交流史研究家であるクリスチャン・ポラック氏が収集した貴重なコレクションの中から、日本初公開の幕末~明治期の古写真が展示されました。

虎屋京都ギャラリーでの展示風景(写真提供:京都グラフィー事務局)
会場では、日本の文化・風物を映したアンブロタイプと呼ばれるガラス湿版や手彩色で着色された印画が展示されました。その中で、明治期に日本を旅したフランス人の革張りの“Album rouge(赤いアルバム)”に収められた古写真から、オリジナルを拡大してリプロダクションしたコロタイププリントを制作しました。

原本は大変貴重なもので、長期の展示は憚られますが、コロタイプで複製することにより多くの方にご覧いただくことが出来ます。また、アルバムの中に貼りこまれた写真ですので、複製ならば展示されたページ以外の作品も見ていただくことができます。そして、今回は約A3サイズの大きなフォーマットに拡大してプリントしましたので、手のひらサイズの原本では観察が難しい微細な部分まで見て取ることが可能となりました。

展示作品12点のうち4点については、オリジナルに手彩色が施されていましたので、それも再現し、1点1点手作業で彩色を行いました。プリントには雁皮紙を使いました。そのなめらかさと光沢、そして深みのあるコロタイプの墨色によって表現された日本女性の黒髪の艶やかさ…コロタイプならでは魅力を、これまでコロタイプや便利堂とご縁のなかった方々にも楽しんでいただける機会となりました。
![_OHS4250[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/20130514184348316.jpg)
![_OHS4252[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/2013051418435018b.jpg)
ポラック氏と、キュレーションをされた日本写真の研究者であるクロード・エステーブ氏は、日本の古写真に深い愛情を注がれてきたお二人です。思入れのある作品を日本初公開する際に、コロタイププリントという形を選らんでくださったこと、また展示品をご覧になって「文化遺産保存に適した技術である」と仰ってくださったことに深く感謝申し上げます。エステーブ氏は、京都グラフィーの公式カタログに「コロジオンから便利堂のコロタイプ印刷まで」と題した一文を寄稿していただいています。

京都グラフィー公式カタログ
KYOTOGRAPHIEにお声をかけてくださった主催の仲西祐介氏とルシール・レイボーズ氏、クリスティ―ヌ・シベール氏、そして今回大変お世話になりました虎屋ギャラリー様、ありがとうございました。
⇒関連記事《Societe Perrier》「クリスチャン・ポラックコレクション at 虎屋 京都ギャラリー」
虎屋京都ギャラリー

「クリスチャン・ポラックコレクション」よりコロタイプによるリプロダクション(部分)
4月13日~5月6日まで、京都で初の国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都グラフィー」が開催されました。京都市内のお寺や町屋など12か所が会場となって、写真芸術と「歴史都市・京都」の融合をテーマに、京都の伝統工芸とのコラボレーションを展開しているのが特色です。
⇒関連記事:京都グラフィー創設者/ディレクター「ルシール・レイボーズ氏・仲西祐介氏インタビュー」

便利堂もこのフェスティバルに協力会社として参加し、コロタイプという「伝統技術」と写真というテーマでいくつかのイベントに関わりました。まず京都グラフィーとしては、虎屋京都ギャラリーで開催されました「《今昔写真》クリスチャン・ポラックコレクション」の展示作品12点について、オリジナルプリントからコロタイプでリプロダクションしたプリントを提供しました。展示内容の詳細を担当の丹村さんから紹介してもらいます。

京都グラフィー担当の丹村です。
●《今昔写真》クリスチャン・ポラックコレクション (於 虎屋京都ギャラリー)
市内12会場の一つ、虎屋京都ギャラリーでは、日仏外交・交流史研究家であるクリスチャン・ポラック氏が収集した貴重なコレクションの中から、日本初公開の幕末~明治期の古写真が展示されました。

虎屋京都ギャラリーでの展示風景(写真提供:京都グラフィー事務局)
会場では、日本の文化・風物を映したアンブロタイプと呼ばれるガラス湿版や手彩色で着色された印画が展示されました。その中で、明治期に日本を旅したフランス人の革張りの“Album rouge(赤いアルバム)”に収められた古写真から、オリジナルを拡大してリプロダクションしたコロタイププリントを制作しました。

原本は大変貴重なもので、長期の展示は憚られますが、コロタイプで複製することにより多くの方にご覧いただくことが出来ます。また、アルバムの中に貼りこまれた写真ですので、複製ならば展示されたページ以外の作品も見ていただくことができます。そして、今回は約A3サイズの大きなフォーマットに拡大してプリントしましたので、手のひらサイズの原本では観察が難しい微細な部分まで見て取ることが可能となりました。

展示作品12点のうち4点については、オリジナルに手彩色が施されていましたので、それも再現し、1点1点手作業で彩色を行いました。プリントには雁皮紙を使いました。そのなめらかさと光沢、そして深みのあるコロタイプの墨色によって表現された日本女性の黒髪の艶やかさ…コロタイプならでは魅力を、これまでコロタイプや便利堂とご縁のなかった方々にも楽しんでいただける機会となりました。
![_OHS4250[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/20130514184348316.jpg)
![_OHS4252[1]](https://blog-imgs-62-origin.fc2.com/t/a/k/takumisuzuki123/2013051418435018b.jpg)
ポラック氏と、キュレーションをされた日本写真の研究者であるクロード・エステーブ氏は、日本の古写真に深い愛情を注がれてきたお二人です。思入れのある作品を日本初公開する際に、コロタイププリントという形を選らんでくださったこと、また展示品をご覧になって「文化遺産保存に適した技術である」と仰ってくださったことに深く感謝申し上げます。エステーブ氏は、京都グラフィーの公式カタログに「コロジオンから便利堂のコロタイプ印刷まで」と題した一文を寄稿していただいています。

京都グラフィー公式カタログ
KYOTOGRAPHIEにお声をかけてくださった主催の仲西祐介氏とルシール・レイボーズ氏、クリスティ―ヌ・シベール氏、そして今回大変お世話になりました虎屋ギャラリー様、ありがとうございました。
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