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HARIBAN AWARD 2014 最優秀賞決定!
オランダのAwoiska van der Molenさんが見事受賞されました!

Landscapes 2012-2013 #326-5 (c)Awoiska van der Molen
コロタイプ工房の新たな取り組みとして今年から始めたHARIBAN AWARDですが、世界中から期待以上の多くの、そしてクォリティの高い作品を応募していただきました。本当にありがとうございました。応募総数は131名、欧米アジアから広くご応募いただき、非常に個性豊かな作品が一堂に会して、審査員の方々もそのレベルの高さに大いに目を瞠られました。
締切の6月30日以後、すぐに第1次審査にとりかかり、131名のうち51名が第1次審査を通過されました。⇒通過された51名のリストはこちら 引き続き第2次審査が始まり、まず26名まで絞り込まれました。しかし、いずれ劣らぬ素晴らしい応募作ばかりでしたので、審査員の票も割れ、ここから一気に最優秀賞の決定にまで至らず、まず一旦10名にまで絞り込むこととなりました。⇒ファイナリストのリストはこちら
このファイナリスト10名から、さらに厳正な審査がなされ、晴れてAwoiskaさんの最優秀賞が決定されました。また、ファイナリストのなかから、惜しくも最優秀賞は逃されましたが、ぜひ作品を紹介したいという作家を各審査員に1名選出していただき「審査員特別賞」3名が決定されました。
これ以外に、全応募者131名から、「工房の職人が選ぶコロタイプで刷ってみたい作品」賞を設けたいと思います。これは現在工房の方で選出中ですので、追って結果を発表したいと思います。
最優秀者のAwoiskaさんには、来日いただき京都で2週間職人と一緒にコロタイププリントを作り上げていただきます。10月上旬に来日いただく予定で進行しており、また作業の様子もお知らせしていきたいと思います。今回作り上げたコロタイププリントは、来年のKyotographieの公式プログラムとして展観されます。
また、それに合わせてコロタイプで制作した公式カタログの刊行を予定しており、カタログには最優秀賞作品ならびに審査員特別賞作品を掲載予定です。そして、「工房の職人が選ぶコロタイプで刷ってみたい作品」賞作品とファイナリスト作品もご紹介するつもりです。
早速最優秀賞を受賞されたAwoiskaさんはじめ審査員特別賞受賞者からコメントをいただきましたので作家紹介とあわせ下記に掲載いたします(審査員特別賞受賞者はエントリー順)。
【最優秀賞】
Awoiska van der Molen アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン ⇒Homepage

1972年オランダ・フローニンゲン生まれ。
1994年-2001年フローニンゲンのthe Dutch Academy of fine Arts Minervaにて建築と写真を学ぶ。
2000年NY市立大学写真学部に学ぶ。
2003年オランダSt. Joost Academy Bredaにて写真学の修士課程を修了。
アナログの風景写真で知られ、アナログ写真とアナログのプリント技術を大切にすべての印画工程を暗室にて自身で行っている。
2011年フランス・イエール写真フェスティバルファイナリスト。
2011年スイスAlt.+1000 competition受賞。
現在はアムステルダムとイタリアを拠点に活動中。作品はアムステルダム、ゲント、ロンドン、マドリッドなど様々エキシビジョンで展示されている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY

Landscapes 2009-2011 #312-11 (c)Awoiska van der Molen
「京都で便利堂コロタイプ工房の熟練した職人さんとともにコロタイプができるということに大変胸が高鳴っており感謝の気持ちでいっぱいです。便利堂工房で職人さんたちと共に私の作品をプリントする機会を得たということは私にとって信じられないようなチャンスであり言葉がないほどです。複雑な技法であるコロタイプでどのように画を表現していくのかを職人さんたちの豊かな経験から学べることは忘れがたい経験となることでしょう。この経験が写真をベースにしたアーティストとしての私の作品に大きな影響を与えるだろうことは疑いようがありません。便利堂のみなさんと会い作業をする日が待ちきれません。
最後に、希少となったコロタイプにとって私の作品がメリットとなるであろうと信じて下さったすべての審査員のみなさんに感謝いたします。できれば直接、結果をお見せできる日を私は楽しみにしています。
日本という豊かな文化と自然を持つ国に私はついに会うことができます。願いが叶いました。」
【審査員特別賞】
Antony Cairns アントニー・ケーンズ ⇒Homepage

(c)Antony Cairns
ロンドンイーストエンド生まれ。15歳頃より写真を撮り続けている。
彼のコンスタントなテーマは“都市に生まれたこと”。都市は彼の“ホーム”であり彼の世界の中心である。
1990年代の終わりにLONDON College of Printingで伝統的な写真技術を学ぶ。
撮影はほぼ白黒で行いすべて自身によるプリントを行っている。
すでに忘れ去られ、使われなくなった技法での印画実験をよく行っている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY
「Hariban Awardのみなさん私の作品へのご支持とあたたかいお言葉をありがとうございます。この審査員特別賞は私が暗室で写真をプリントし白黒写真の技術を実験し続ける心の支えになってくれることだろうと思います。」
【審査員特別賞】
Marco Van Duyvendijk マルコ・ヴァン・ダイヴァンデイク ⇒Homepage

(c)Marco Van Duyvendijk
オランダ生まれ。心理学で学位取得後、ルーマニアに渡り写真漬けの一年を送る。
その後はルーマニアだけでなくモンゴル、中国、韓国など様々な国で写真を撮り続けている。
彼は自身の写真を東洋と西洋のコミュニケーションととらえ、
東洋と西洋の相互作用が起こる場所、そのような場所を“ホーム”と感じている。
マルコはスローな写真家であり、1つのシリーズに数カ月、時に数年を費やすこともある。
1つのジャンルに縛られず、旅をし、ポートレートを交えたドキュメンタリー写真を撮り続けている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY
「2012年私は京都を訪れ便利堂コロタイプ工房を見学し、魅了されました。ですのでHARIBAN AWARDについて読んだ時には参加することに全く迷いがありませんでした。私の作品が審査員特別賞を受賞したことは大変うれしいです。もちろん、私のオランダ人の写真仲間であるAwoiska van der Molenが最優秀賞を受賞したことに多少のジェラシーは感じますが、彼女の作品はとても美しくミステリアスなので最優秀賞受賞にふさわしいと思います。彼女の作品はコロタイプでプリントしたら絶対に美しいだろうと思います。」
【審査員特別賞】
花木テンミ Tenmi Hanagi

(c)花木テンミ
1972年、神奈川県生まれ。
1993年に産能短期大学を卒業。
東京をはじめ、コンスタントに個展を開催している。
「私の作品が審査員の方々の目にとまったことに喜びを感じます。ありがとうございます。」

Landscapes 2012-2013 #326-5 (c)Awoiska van der Molen
コロタイプ工房の新たな取り組みとして今年から始めたHARIBAN AWARDですが、世界中から期待以上の多くの、そしてクォリティの高い作品を応募していただきました。本当にありがとうございました。応募総数は131名、欧米アジアから広くご応募いただき、非常に個性豊かな作品が一堂に会して、審査員の方々もそのレベルの高さに大いに目を瞠られました。
締切の6月30日以後、すぐに第1次審査にとりかかり、131名のうち51名が第1次審査を通過されました。⇒通過された51名のリストはこちら 引き続き第2次審査が始まり、まず26名まで絞り込まれました。しかし、いずれ劣らぬ素晴らしい応募作ばかりでしたので、審査員の票も割れ、ここから一気に最優秀賞の決定にまで至らず、まず一旦10名にまで絞り込むこととなりました。⇒ファイナリストのリストはこちら
このファイナリスト10名から、さらに厳正な審査がなされ、晴れてAwoiskaさんの最優秀賞が決定されました。また、ファイナリストのなかから、惜しくも最優秀賞は逃されましたが、ぜひ作品を紹介したいという作家を各審査員に1名選出していただき「審査員特別賞」3名が決定されました。
これ以外に、全応募者131名から、「工房の職人が選ぶコロタイプで刷ってみたい作品」賞を設けたいと思います。これは現在工房の方で選出中ですので、追って結果を発表したいと思います。
最優秀者のAwoiskaさんには、来日いただき京都で2週間職人と一緒にコロタイププリントを作り上げていただきます。10月上旬に来日いただく予定で進行しており、また作業の様子もお知らせしていきたいと思います。今回作り上げたコロタイププリントは、来年のKyotographieの公式プログラムとして展観されます。
また、それに合わせてコロタイプで制作した公式カタログの刊行を予定しており、カタログには最優秀賞作品ならびに審査員特別賞作品を掲載予定です。そして、「工房の職人が選ぶコロタイプで刷ってみたい作品」賞作品とファイナリスト作品もご紹介するつもりです。
早速最優秀賞を受賞されたAwoiskaさんはじめ審査員特別賞受賞者からコメントをいただきましたので作家紹介とあわせ下記に掲載いたします(審査員特別賞受賞者はエントリー順)。
【最優秀賞】
Awoiska van der Molen アヴォイスカ・ヴァン・デル・モレン ⇒Homepage

1972年オランダ・フローニンゲン生まれ。
1994年-2001年フローニンゲンのthe Dutch Academy of fine Arts Minervaにて建築と写真を学ぶ。
2000年NY市立大学写真学部に学ぶ。
2003年オランダSt. Joost Academy Bredaにて写真学の修士課程を修了。
アナログの風景写真で知られ、アナログ写真とアナログのプリント技術を大切にすべての印画工程を暗室にて自身で行っている。
2011年フランス・イエール写真フェスティバルファイナリスト。
2011年スイスAlt.+1000 competition受賞。
現在はアムステルダムとイタリアを拠点に活動中。作品はアムステルダム、ゲント、ロンドン、マドリッドなど様々エキシビジョンで展示されている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY

Landscapes 2009-2011 #312-11 (c)Awoiska van der Molen
「京都で便利堂コロタイプ工房の熟練した職人さんとともにコロタイプができるということに大変胸が高鳴っており感謝の気持ちでいっぱいです。便利堂工房で職人さんたちと共に私の作品をプリントする機会を得たということは私にとって信じられないようなチャンスであり言葉がないほどです。複雑な技法であるコロタイプでどのように画を表現していくのかを職人さんたちの豊かな経験から学べることは忘れがたい経験となることでしょう。この経験が写真をベースにしたアーティストとしての私の作品に大きな影響を与えるだろうことは疑いようがありません。便利堂のみなさんと会い作業をする日が待ちきれません。
最後に、希少となったコロタイプにとって私の作品がメリットとなるであろうと信じて下さったすべての審査員のみなさんに感謝いたします。できれば直接、結果をお見せできる日を私は楽しみにしています。
日本という豊かな文化と自然を持つ国に私はついに会うことができます。願いが叶いました。」
【審査員特別賞】
Antony Cairns アントニー・ケーンズ ⇒Homepage

(c)Antony Cairns
ロンドンイーストエンド生まれ。15歳頃より写真を撮り続けている。
彼のコンスタントなテーマは“都市に生まれたこと”。都市は彼の“ホーム”であり彼の世界の中心である。
1990年代の終わりにLONDON College of Printingで伝統的な写真技術を学ぶ。
撮影はほぼ白黒で行いすべて自身によるプリントを行っている。
すでに忘れ去られ、使われなくなった技法での印画実験をよく行っている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY
「Hariban Awardのみなさん私の作品へのご支持とあたたかいお言葉をありがとうございます。この審査員特別賞は私が暗室で写真をプリントし白黒写真の技術を実験し続ける心の支えになってくれることだろうと思います。」
【審査員特別賞】
Marco Van Duyvendijk マルコ・ヴァン・ダイヴァンデイク ⇒Homepage

(c)Marco Van Duyvendijk
オランダ生まれ。心理学で学位取得後、ルーマニアに渡り写真漬けの一年を送る。
その後はルーマニアだけでなくモンゴル、中国、韓国など様々な国で写真を撮り続けている。
彼は自身の写真を東洋と西洋のコミュニケーションととらえ、
東洋と西洋の相互作用が起こる場所、そのような場所を“ホーム”と感じている。
マルコはスローな写真家であり、1つのシリーズに数カ月、時に数年を費やすこともある。
1つのジャンルに縛られず、旅をし、ポートレートを交えたドキュメンタリー写真を撮り続けている。
※くわしくはこちら⇒BIOGRAPHY
「2012年私は京都を訪れ便利堂コロタイプ工房を見学し、魅了されました。ですのでHARIBAN AWARDについて読んだ時には参加することに全く迷いがありませんでした。私の作品が審査員特別賞を受賞したことは大変うれしいです。もちろん、私のオランダ人の写真仲間であるAwoiska van der Molenが最優秀賞を受賞したことに多少のジェラシーは感じますが、彼女の作品はとても美しくミステリアスなので最優秀賞受賞にふさわしいと思います。彼女の作品はコロタイプでプリントしたら絶対に美しいだろうと思います。」
【審査員特別賞】
花木テンミ Tenmi Hanagi

(c)花木テンミ
1972年、神奈川県生まれ。
1993年に産能短期大学を卒業。
東京をはじめ、コンスタントに個展を開催している。
「私の作品が審査員の方々の目にとまったことに喜びを感じます。ありがとうございます。」
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