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法隆寺金堂壁画ガラス乾板保存プロジェクト②
昭和10年撮影の原寸大分割写真原板ほか一式、ついに国指定重要文化財へ!

本日、文化庁より「文化審議会は、3月13日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、2件の美術工芸品を国宝に、39件の美術工芸品を重要文化財に指定することについて、文部科学大臣に答申しました」という発表がありました。⇒ 「文化庁 報道発表」
法隆寺金堂壁画のガラス乾板は、「歴史資料の部」8件のうち2件として重要文化財に指定される見込みとなりました。報道発表の指定理由を引用させていただきます。
◎法隆寺金堂壁画写真原板 八十三枚(便利堂所蔵)
「昭和10年(1935年)に、文部省法隆寺国宝保存事業部の事業として撮影された、法隆寺金堂壁画12面の写真原板群の
うち、各面全図写真原板、四色分解写真原板(原色図版用)、赤外線写真原板である。特に四色分解写真原板は、壁画焼損前の彩りを伝える唯一の原板として貴重であり、古代東アジアを代表する仏教絵画である法隆寺金堂壁画の最も高品質な写真原板であるため、学術的価値が高い。」
◎法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 三百六十三枚(法隆寺所蔵)
「昭和10年(1935年)に、文部省法隆寺国宝保存事業部の事業として撮影された、法隆寺金堂壁画12面の写真原板
群のうち、原寸大分割写真原板である。全紙規格の大型撮影機を使用し、高い撮影技術を駆使して細部に至るまで、巨大な壁画の精緻な記録を作成することに成功したもので、後に模写作成の基礎資料としても活用された。国宝保存法下における国直営の国宝保存事業の成果であり、古代東アジアを代表する仏教絵画である法隆寺金堂壁画の最も高品質な写真原板であるため、学術的価値が高い。」
同壁画のガラス乾板保存プロジェクトとして活動してまいりましたひとつの大きな成果として非常にうれしく思っております。しかしながら、この原板ならびにうつされた画像をどう後世に遺していくのが良いのか、どのように利活用していくか、まだまだ課題は多くあります。これを励みとして引き続きプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。
昭和10年の撮影原板について、ならびにこれまでのプロジェクトの取り組みについて詳しくは下記にて
⇒ 「法隆寺金堂壁画とコロタイプ」
⇒ 「法隆寺金堂壁画ガラス乾板保存プロジェクト①」
■第2回調査委員会(2015年2月20日開催)
第1回調査委員会(2012年6月19日開催)以後、足かけ3年にわたって調査を重ねてきた結果報告として、第2回調査委員会を2月に開催しました。お忙しい中、第1回と同じ有識者の先生方にお集まりいただき、調査結果の詳細報告ならびに今後の保存や利活用について討議いたしました。

■15日より「重要文化財指定記念 法隆寺金堂壁画写真原板展」開催!
この指定を記念して、便利堂コロタイプギャラリーでは明後日15日から「法隆寺金堂壁画展」を開催します。重要文化財指定を受けた写真原板より6点をはじめとし、昭和12年に制作したコロタイプ原寸大複製ならびに関係資料を多数展示します。ぜひこの機会にご来場ください。

「重要文化財指定記念 法隆寺金堂壁画写真原板展」
2015年3月15日(日)~4月5日(日) 会期中無休
開廊時間 11:00~18:00
場所 便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル 便利堂京都本社1F
お問い合わせ 075-231-4351(代表)

本日、文化庁より「文化審議会は、3月13日(金)に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、2件の美術工芸品を国宝に、39件の美術工芸品を重要文化財に指定することについて、文部科学大臣に答申しました」という発表がありました。⇒ 「文化庁 報道発表」
法隆寺金堂壁画のガラス乾板は、「歴史資料の部」8件のうち2件として重要文化財に指定される見込みとなりました。報道発表の指定理由を引用させていただきます。
◎法隆寺金堂壁画写真原板 八十三枚(便利堂所蔵)
「昭和10年(1935年)に、文部省法隆寺国宝保存事業部の事業として撮影された、法隆寺金堂壁画12面の写真原板群の
うち、各面全図写真原板、四色分解写真原板(原色図版用)、赤外線写真原板である。特に四色分解写真原板は、壁画焼損前の彩りを伝える唯一の原板として貴重であり、古代東アジアを代表する仏教絵画である法隆寺金堂壁画の最も高品質な写真原板であるため、学術的価値が高い。」
◎法隆寺金堂壁画写真ガラス原板 三百六十三枚(法隆寺所蔵)
「昭和10年(1935年)に、文部省法隆寺国宝保存事業部の事業として撮影された、法隆寺金堂壁画12面の写真原板
群のうち、原寸大分割写真原板である。全紙規格の大型撮影機を使用し、高い撮影技術を駆使して細部に至るまで、巨大な壁画の精緻な記録を作成することに成功したもので、後に模写作成の基礎資料としても活用された。国宝保存法下における国直営の国宝保存事業の成果であり、古代東アジアを代表する仏教絵画である法隆寺金堂壁画の最も高品質な写真原板であるため、学術的価値が高い。」
同壁画のガラス乾板保存プロジェクトとして活動してまいりましたひとつの大きな成果として非常にうれしく思っております。しかしながら、この原板ならびにうつされた画像をどう後世に遺していくのが良いのか、どのように利活用していくか、まだまだ課題は多くあります。これを励みとして引き続きプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。
昭和10年の撮影原板について、ならびにこれまでのプロジェクトの取り組みについて詳しくは下記にて
⇒ 「法隆寺金堂壁画とコロタイプ」
⇒ 「法隆寺金堂壁画ガラス乾板保存プロジェクト①」
■第2回調査委員会(2015年2月20日開催)
第1回調査委員会(2012年6月19日開催)以後、足かけ3年にわたって調査を重ねてきた結果報告として、第2回調査委員会を2月に開催しました。お忙しい中、第1回と同じ有識者の先生方にお集まりいただき、調査結果の詳細報告ならびに今後の保存や利活用について討議いたしました。

■15日より「重要文化財指定記念 法隆寺金堂壁画写真原板展」開催!
この指定を記念して、便利堂コロタイプギャラリーでは明後日15日から「法隆寺金堂壁画展」を開催します。重要文化財指定を受けた写真原板より6点をはじめとし、昭和12年に制作したコロタイプ原寸大複製ならびに関係資料を多数展示します。ぜひこの機会にご来場ください。

「重要文化財指定記念 法隆寺金堂壁画写真原板展」
2015年3月15日(日)~4月5日(日) 会期中無休
開廊時間 11:00~18:00
場所 便利堂コロタイプギャラリー
京都市中京区新町通竹屋町下ル 便利堂京都本社1F
お問い合わせ 075-231-4351(代表)
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