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琳派400年:宗達と光琳のふたつの風神雷神図屏風が複製で夢の競演@京都・建仁寺
24日は榊原吉郎先生による記念講演会も開催!
2016年1月16日(土)-1月31日(日)@京都・建仁寺

コロタイプ版 尾形光琳筆「風神雷神図屏風」⇒制作プロジェクトについて詳しくはこちら!

平島です! 現在開催中の琳派400年記念イベントのお知らせです。
昨年11月、京都文化博物館で皆様にお披露目させていただいた尾形光琳筆「風神雷神図屏風」・酒井抱一筆「夏秋草図屏風」コロタイプ復元複製屏風が、一味違う展示で京都・大本山建仁寺の大書院において絶賛展観中です!(1月31日(日)まで) 今回は、建仁寺所蔵の俵屋宗達筆「国宝 風神雷神図屏風」複製品(制作・寄贈/キャノン・ 京都文化協会)と一緒に展示され、宗達が描いた風神雷神図を光琳がいかに写したか見比べて頂くことができます!
⇒コロタイプ復元複製屏風プロジェクト公式HP http://benrido.wix.com/rimpa-collotype

建仁寺本坊。現在「禅と武と画の生涯」と題した海北友松筆の方丈襖絵も特別公開中です! 詳しくはこちら
畳が敷かれた広い書院で、陽の光や風を感じながらご覧いただける機会はまたとございません。金箔・銀箔が不規則に輝き、また書院の障子の影が落ちた屏風は、お庭の見える風景と見事に調和しています。朝日を浴びた風神雷神図は金箔の箔目が美しく、仄暗い書院の風神と雷神を照らします。そして夕方になると夏秋草図が夕日を浴び、一日のうちに色々な表情が楽しめます。

奥に見えるのが宗達筆「風神雷神図屏風」(複製)。手前はコロタイプ版 光琳筆「風神雷神図屏風」。裏面は酒井抱一筆「夏秋草図屏風」となった復元屏風です。ふたつの風神雷神が対峙しています!
■建仁寺に宗達作「風神雷神図屏風」がある理由

宗達筆「風神雷神図屏風」(複製)
宗達筆「風神雷神図屏風」の所蔵は建仁寺ですが、もとは京都・宇多野の妙光寺にあったと伝えられています。妙光寺は応仁の乱以降荒廃しておりましたが、江戸時代初期に、建仁寺霊洞院の僧・才林慈俊により再興されました。伝来によると宗達筆「風神雷神図屏風」の依頼主は慈俊、あるいは再興の資金を提供した宇陀公軌という豪商であると考えられています。妙光寺は建仁寺霊洞院に付属しており、文政12年(1829)、六十三世全室慈保が建仁寺に移る際に持参したと伝えられています。
展示されている複製は、 キャノンと京都文化協会が立ち上げた「綴プロジェクト」によって2011年に建仁寺に寄贈されました。キャノンの持つ最先端のデジタル技術による12色のインクジェットプリントに伝統技術を施した複製品です。⇒日経新聞社記事「京都文化協会とキヤノン、高精細で複製した国宝作品を建仁寺へ寄贈 」(2011年2月9日付)

このような形で、光琳の「風神雷神」抱一の「夏秋草図」が両面仕立てになっています。
一方、光琳筆「風神雷神図屏風」は、光琳が妙光寺において、宗達筆「風神雷神図屏風」を実際に見て、その上をトレースして写したと言われています。抱一筆「夏秋草図屏風」が光琳筆「風神雷神図屏風」の裏面に描かれることになったその経緯と見どころにつて詳しくは⇒こちら!「風神雷神図と夏秋草図 -ふたつの屏風の物語-」
本展では「風神雷神図屏風」とゆかりの深い建仁寺において、宗達・光琳両者の「風神雷神図屏風」を向かい合わせで展示しており、両屏風をぐるりと見比べて頂くことができます。さらに光琳筆「風神雷神図屏風」の裏には本来描かれた山折りの状態で抱一筆「夏秋草図屏風」が復元されており、琳派の系譜をご確認いただくことができます。そして、最先端デジタル技術で制作された複製と150年前の技術で作られた複製の両方を堪能できるめったにない機会です!
■記念講演会■(定員50名様 申込制、絶賛受付中!)

京都市立芸術大学名誉教授・榊原吉郎先生
写真/京都府HP「京都から、世界をも魅了した美の系譜「琳派―RIMPA―」」より転載
開催日:2016年1月24日(日)午後1時30分から午後3時
聴講料:無料(ただし本坊拝観に別途料金必要)
講師:榊原吉郎先生(京都市立芸術大学名誉教授)
開催場所:大本山 建仁寺 大書院
申込方法:プロジェクト公式ホームページまたはお電話にて
URL:http://benrido.wix.com/rimpa-collotype
電話:075-231-4351
※講演会開催場所と展示場所は同じ大書院ですが、1月24日の講演会中も一般の方にご覧いただけるようにしています。
2016年1月16日(土)-1月31日(日)@京都・建仁寺

コロタイプ版 尾形光琳筆「風神雷神図屏風」⇒制作プロジェクトについて詳しくはこちら!

平島です! 現在開催中の琳派400年記念イベントのお知らせです。
昨年11月、京都文化博物館で皆様にお披露目させていただいた尾形光琳筆「風神雷神図屏風」・酒井抱一筆「夏秋草図屏風」コロタイプ復元複製屏風が、一味違う展示で京都・大本山建仁寺の大書院において絶賛展観中です!(1月31日(日)まで) 今回は、建仁寺所蔵の俵屋宗達筆「国宝 風神雷神図屏風」複製品(制作・寄贈/キャノン・ 京都文化協会)と一緒に展示され、宗達が描いた風神雷神図を光琳がいかに写したか見比べて頂くことができます!
⇒コロタイプ復元複製屏風プロジェクト公式HP http://benrido.wix.com/rimpa-collotype

建仁寺本坊。現在「禅と武と画の生涯」と題した海北友松筆の方丈襖絵も特別公開中です! 詳しくはこちら
畳が敷かれた広い書院で、陽の光や風を感じながらご覧いただける機会はまたとございません。金箔・銀箔が不規則に輝き、また書院の障子の影が落ちた屏風は、お庭の見える風景と見事に調和しています。朝日を浴びた風神雷神図は金箔の箔目が美しく、仄暗い書院の風神と雷神を照らします。そして夕方になると夏秋草図が夕日を浴び、一日のうちに色々な表情が楽しめます。

奥に見えるのが宗達筆「風神雷神図屏風」(複製)。手前はコロタイプ版 光琳筆「風神雷神図屏風」。裏面は酒井抱一筆「夏秋草図屏風」となった復元屏風です。ふたつの風神雷神が対峙しています!
■建仁寺に宗達作「風神雷神図屏風」がある理由

宗達筆「風神雷神図屏風」(複製)
宗達筆「風神雷神図屏風」の所蔵は建仁寺ですが、もとは京都・宇多野の妙光寺にあったと伝えられています。妙光寺は応仁の乱以降荒廃しておりましたが、江戸時代初期に、建仁寺霊洞院の僧・才林慈俊により再興されました。伝来によると宗達筆「風神雷神図屏風」の依頼主は慈俊、あるいは再興の資金を提供した宇陀公軌という豪商であると考えられています。妙光寺は建仁寺霊洞院に付属しており、文政12年(1829)、六十三世全室慈保が建仁寺に移る際に持参したと伝えられています。
展示されている複製は、 キャノンと京都文化協会が立ち上げた「綴プロジェクト」によって2011年に建仁寺に寄贈されました。キャノンの持つ最先端のデジタル技術による12色のインクジェットプリントに伝統技術を施した複製品です。⇒日経新聞社記事「京都文化協会とキヤノン、高精細で複製した国宝作品を建仁寺へ寄贈 」(2011年2月9日付)

このような形で、光琳の「風神雷神」抱一の「夏秋草図」が両面仕立てになっています。
一方、光琳筆「風神雷神図屏風」は、光琳が妙光寺において、宗達筆「風神雷神図屏風」を実際に見て、その上をトレースして写したと言われています。抱一筆「夏秋草図屏風」が光琳筆「風神雷神図屏風」の裏面に描かれることになったその経緯と見どころにつて詳しくは⇒こちら!「風神雷神図と夏秋草図 -ふたつの屏風の物語-」
本展では「風神雷神図屏風」とゆかりの深い建仁寺において、宗達・光琳両者の「風神雷神図屏風」を向かい合わせで展示しており、両屏風をぐるりと見比べて頂くことができます。さらに光琳筆「風神雷神図屏風」の裏には本来描かれた山折りの状態で抱一筆「夏秋草図屏風」が復元されており、琳派の系譜をご確認いただくことができます。そして、最先端デジタル技術で制作された複製と150年前の技術で作られた複製の両方を堪能できるめったにない機会です!
■記念講演会■(定員50名様 申込制、絶賛受付中!)

京都市立芸術大学名誉教授・榊原吉郎先生
写真/京都府HP「京都から、世界をも魅了した美の系譜「琳派―RIMPA―」」より転載
開催日:2016年1月24日(日)午後1時30分から午後3時
聴講料:無料(ただし本坊拝観に別途料金必要)
講師:榊原吉郎先生(京都市立芸術大学名誉教授)
開催場所:大本山 建仁寺 大書院
申込方法:プロジェクト公式ホームページまたはお電話にて
URL:http://benrido.wix.com/rimpa-collotype
電話:075-231-4351
※講演会開催場所と展示場所は同じ大書院ですが、1月24日の講演会中も一般の方にご覧いただけるようにしています。
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